UIデザイン

UXデザインとUIデザインの意味や違いをわかりやすく解説|具体的な事例も紹介!

最近よく耳にすることの増えたUXデザインUIデザインという言葉ですが、非常に意味がわかりにくい言葉であり、意味や違いをちゃんと理解されている方はそう多くないと思います。

私もデザインを勉強を始めたての頃は、アプリをデザインするだけのものだと勘違いしていたり、UXとUIを混同していたりと全く理解できていませんでした。
今回は、そんな私でも理解できたUXUIの意味や違いをわかりやすく解説していきたいと思います!

UXデザインとは?

UXデザインの意味をわかりやすく解説

UXデザインとは、ユーザーエクスペリエンス(User experience)デザインの略称で、「ユーザー体験」の設計を意味する言葉です。
ここでの「ユーザー体験」とは、製品、サービスを知った瞬間から、ユーザーとその製品、サービスのやり取りの側面全てを指します。
つまり、コンビニのおにぎりを例にすると、ユーザーが、パッケージを見て、レジで購入して、それを食べて、ゴミを捨てて、「また食べたいな」と思う、これら全てが「ユーザー体験」を意味するものなのです。

UXデザインの意味がわかりにくい理由の一つとして、「デザイン」という言葉に対する誤解があると思います。「デザイン」というと、ただサービスの色や姿、形などを決めるだけだと思われることが多いですが、そもそもデザインとは、設計という意味を含み、その目的は、機能や働きによってユーザーの何らかの課題を解決することにあります。
ブランドをデザインするや、人生をデザインするという言葉に「デザイン」が使われていることからも「デザイン」の本質的な意味がわかるのではないでしょうか。

また、UXデザインというと、Webサイトなどのデジタルな分野だけで使われる用語だと捉えられることが多いですが、そうではありません。
雑貨や家の購入、カフェやテーマパークへの訪問など、ユーザーが体験できる全てのものに対してこのUXデザインという言葉は使用されます。
しかし、UXデザインが定義され始めた時代にテクノロジーが急成長していたため、主にデジタル業界で使われることの多い言葉となったのです。

InstagramからUXデザインを紐解く

UXデザインの理解をさらに深めるために、身近な事例の一つとしてInstagramのUX(ユーザー体験)について解説していきたいと思います。

Instagramは、今や若者の多くが使っているSNSですが、Instagramの主な機能というと他のユーザーと繋がって写真が投稿できるくらいですよね。
なぜ、そのようなシンプル機能にも関わらず、ここまでの需要があるのか、そこにUX(ユーザー体験)が関係してくるのではないでしょうか。

まず、InstagramのUX(ユーザー体験)は、写真を投稿するというところからではなく、どこかに行って写真を撮るところから始まります。
次に、撮った写真を投稿し、他のユーザーと共有して、いいねやコメントをもらい、また写真を撮って投稿を充実させていく、これらがInstagramの主なUX(ユーザー体験)です。

このように、Instagramのエンドユーザーは、決して「写真を投稿できるから」ではなく、撮った写真を共有できる楽しさや、反応をもらえる喜びなどを「体験できるから」Instagramを使用しているのではないでしょうか。

つまり、Instagramのサービスとしての価値を形成しているのは、機能ではなく、UX(ユーザー体験)だと言えます。

この事例からわかるのは、UXデザインとは、より良いUX(ユーザー体験)を設計し、サービスを向上させるものだということです。
ただユーザー体験を設計することだけがUXデザインの本質ではないことを押さえておいてください。

UXデザイナーの仕事とは?

では、UXデザイナーの仕事とはどのようなものなのでしょうか。

もちろん、ここまで解説してきたことからわかるように、UXデザイナーは、UX(ユーザー体験)のデザインを行う仕事です。

しかし、ただユーザー体験を設計するのではなく、UXデザイナーの役割は、ユーザーの感覚、ビジネス戦略を理解し、サービスを向上させることにあります。

具体的な職務は、UXデザイナーの扱う範囲が非常に広範であるため会社によるとしか言いようがないのですが、主にユーザー調査や、問題定義、プロトタイプの作成、ユーザーテストの執行などを基本としています。

UIデザインとは?

UIデザインの意味をわかりやすく解説

UIデザインとは、ユーザーインターフェース(User interface)デザインの略称で、「ユーザー」と「システムやサービス」との接点を意味する言葉です。

例えば、コンピュータの操作を例に挙げると、マウスや、キーボード、画面の中のリンク、ボタン、配色、間隔、フォントなど、視覚的かつ「ユーザー」と「システムやサービス」相互に作用する全ての要素がUI(ユーザーとの接点)になります。

人の手では物理的に制御することのできないコンピュータや車などのシステムに対して、間接的な操作をするためには、UI(ユーザーインターフェース)を介さなければならないため、システムやサービスにおいて必要不可欠なものなのです。

UIデザイン具体例

ここで、具体例を用いて、さらに詳しくUIデザインについて解説していこうと思います。

例えば、アプリの画面下部にあるタブバーは、画面全体のナビゲーションをする役割を持っています。
下のタブバーで言うと、家のマークはホームボタンを表しますよね?
ユーザーは家のマークを見ると、それがホーム画面であることが、考えなくても直感的に感じることができるのです。
もしこれが、窓のマークなどであったら、ユーザーは、何が起こるボタンかわからず混乱してしまいます。
(大げさな例なのでこんなことはまずないです)

(左)UIデザインされたホームボタン・(右)ユーザーが混乱するホームボタン

このように、UIデザインは、ユーザーを正しい目的地まで連れて行くという役割を担っているのです。
UIが悪いと、ユーザーが目的地に辿り着けず混乱して苛立ちを生みます。
つまり、UIデザインの本質は、見た目だけのかっこよさではなく、より使い心地のいいUI(ユーザーインターフェース)をデザインすることにあります。

UIデザイナーの仕事とは?

UIデザイナーは、ユーザーを正しい目的地まで連れて行く方法を考え、アプリ全体の構成からボタンやメニューバーといった要素をデザインします。

UIデザイナーは、ただボタンの色や形を決めて綺麗な見た目を作るだけの仕事だと思われがちですが、前述したように、UI(ユーザーインターフェース)の一つ一つの要素にはユーザーを目的地に連れて行くという役割があるため、それを考えることから設計するまでがUIデザイナーの仕事なのです。

UXデザインとUIデザインの違いは?

これまで解説してきたように、UXデザインは、より良いユーザー体験を設計し、サービスを向上させることであり、UIデザインは、操作性などを考えながら、サービスとユーザーを繋げる接点を設計することをいいます。

しかし、この意味の違う2つの用語ですが、「UXUIデザイン」や「UI/UXデザイン」などと並立して表記されるなど、セットで語られることが多いですよね。
それは一体なぜなのか解説していきたいと思います。

なぜUXとUIの違いがわかりにくいのか

結論を最初に言ってしまうと、UXデザイン(ユーザー体験)にUIデザインが包括されているため、この違いがわかりにくいのです。

例えば、ユーザーがあるサービスでのUIを通したやり取りの中で、ユーザーの内面に起こる体験はUXになります。
このように、UIを通したやり取りには、必ずUX(ユーザー体験)があるので、UIとUXは互いに密接に関係しているのです。

また、UXデザインにUIデザインが包括されていると表現したように、UIデザインの良し悪しは、UX(ユーザー体験)に大きく関わります。
しかし、いくらUIデザインを良くしても、UXデザインが良くなければサービス向上の根本的な改善にはつながりません
このことが表されているのが下のツイートにある画像です。
どれだけ道を歩きやすいように舗装しようと、住人が普段使っている道(UX)を改善しなければ、根本的には意味のないものになってしまいます。

このように、UXデザインとUIデザインは、それぞれの意味は違うものですが、UXデザインにUIデザインが包括されているため、セットで考えられることが非常に多い用語なのです。

おわりに

ここまで、UXデザインとUIデザインの意味や違いについて解説してきましたが、これらはまだ基礎知識にしかすぎません。

UXデザイン・UIデザインについてさらに詳しく学びたい方は、書籍を読むことをおすすめします。
この二つの記事で紹介しているので是非読んでみてください。