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色覚とデザイン

みなさんは色覚について考えたことがありますか?
例えば、絵を描く際に、対象物の形だけじゃなく、自分たちが見ているものの色についても観察しますよね。なぜりんごは赤色なのか、なぜ土は茶色いのか、ふと考えたことはありますか?
実は普段私たちが見ている色は、人によって違って見えるものです。
今回は、そもそも色とは何なのか、色への理解を深めて、人による色の見え方の違いについて書いていきたいと思います。

色とは「光波長感覚」のこと

普段私たちが眼を通して見ている色とは、光を波長の違いによって識別する”感覚”です。
例えば、りんごを見たら、私たちは、りんご=赤色 だと思います。
ですが、実際はリンゴ自体に色があるのではなく、光の受け手側による感覚で赤色だと認識しています。

とても不思議ですよね。実際は、目に見えるもの全てが色を持たないのですから。
私たちに、りんごの色が見えるのは、それを照らしている光(可視光)があり、光がりんごによって反射され、その光が眼に入ってきているからなのです。

光は短い波長から長い波長まで、いろいろな波長から成っています。その中で、人が感知できる幅を「可視光線」といいます。

光の受け手側に生じる感覚によって、全てのものの色を認識しているのです。
その色を感じる感覚を「色覚」と呼びます。

色覚のメカニズム

私たちの眼には、通常様々な波長が混合した連続波長光が飛び込んできており、それぞれの連続波長光にどの程度反応するかによって、感じる色が変わってきます。

眼には、その光を感じる細胞(錐体細胞)が3種類備わっています。比較的短い波長を感じる”S 錐体”、主に中間の長さの波長を感じる”M 錐体”、比較的長い波長を感じる”L 錐体”です。

S錐体:400くらいから500nmくらいの波長をカバー
M錐体:400くらいから650nmくらいの波長をカバー
L錐体:400くらいから700nmくらいの波長をカバー

人による色の見え方の違い

色覚の仕組みを理解した上で、デザイナーとして、より多くの人に利用してもらうデザイン(ユニバーサルデザイン)をするためには、人による色の違いについての知識が欠かせません。

先ほどの錐体細胞について、LまたはMの錐体細胞がない人や、Lの波長感受性がMに通っている人、Mの波長感受性がLに似ている人をP型・D型色覚と言います。

P型・D型色覚は見え方が似ていて、赤と緑の区別がつきにくい、という特徴があります。

野菜の色についても、錐体細胞の違いによって、これだけ色の見え方に違いがあります。

おわりに

今回は、色とは何か、どのような構図で私たちが色を認識しているのか、そして人による色の見え方の違いについてご紹介しました。
私自身、色覚についてはなんとなく理解しているつもりでしたが、実際は知らないことも多く、調べながら本記事を執筆しました。

色覚多様性を理解したデザインをすることで、誰もがより使いやすいデザインを目指していきたいです。

UIデザイナー
立教大学経営学部を卒業後、ミクシィにてtoC向けの美容マッチングサービスminimoのカスタマーサクセスを3年半担当。 その後SESでwebデザイン/DTPを経験し、2020年6月からUIデザイナーとしてセブンデックスに入社。スタートアップのアプリデザインや大手企業のUXUIデザインに携わっている。