KNOWLEDGE
KNOWLEDGE

ロンドン生活でマストのサービス&アプリ

イギリスのロンドンに引っ越しをしてから数ヶ月が経ちました。こちらの生活にも慣れ、良い面も悪い面も分かってきたところで、もうそろそろロンドナーを自称してもいいのではないか?と思っているところです。

そこで今回は、ロンドン生活の特徴を通して、いつも使用しているサービスやアプリを紹介していきたいと思います。

地下鉄は電波が届かない

Citymapper

Citymapperは交通情報アプリです。例えば東京ではマップアプリの交通案内機能だけで目的地にたどり着けると思うのですが、ロンドンでは以下の理由によって交通情報アプリが必要になります。

①ロンドンは地下鉄内に電波が届かない

一度地下鉄の駅に潜ってしまえば、地上に出るまで電波を掴むことはできません。ロンドンの交通機関の駅構内は案内サインや路線図の設置数が少なく、うっかり乗り換え経路を調べずに駅に入ってしまった場合に、案内を探しまわったりするのは大変です。そこで、Citymapperのオフラインで使用できる路線図が便利になります。

②頻繁に行われる地下鉄のストライキ

ロンドンといえば、地下鉄のストライキですよね。毎週末どこかしらの路線の一部区間が停止しています。そしてその情報を、日本のように親切に告知してくれることがありません… 東京のように、とりあえず来た電車に乗ればどうにか着くわけではないのがロンドンです。Citymapperは停止区域の情報から代替ルートまで、常に最新の情報で案内をしてくれます。

③バスの利用率が高い

あらゆる地域を網羅していることと、地下鉄と比較すると運賃が手頃(ロンドンは電車賃が高い)なことからよく利用することになります。おなじみの赤い二階建てのバスです。マップアプリのバス情報、バス停の位置や車両番号等、分かりづらいですよね?それはロンドンでも同様で、より情報が充実しているのがCitymapperです。

行政の手続き諸々がオンラインで済む

NHSのモバイルアプリ

イギリスに着いてまずびっくりしたのが、あらゆる手続きがオンラインで完結すること。移住をしてから日本でいう市役所のような施設に一度も行ったことがありません。以前から日本よりも進んでいたと思いますが、コロナウイルスの流行でオンライン化がさらに加速したのではないでしょうか。

国民保険についても、可能な限りオンラインで手続きを完了できます。NHS(National Health Service)は国民保険サービスの名称で、イギリスに住む人は誰でも加入できるサービスです。今のところ薬の処方のみで利用したことがありますが、診療もオンラインを案内されるので、かかりつけ医なのに一度も院に行ったことがありません。ちなみにコロナウイルスのワクチン証明書もNHSのモバイルアプリに含まれています。

イギリスの行政サイト等も同様に手続きのオンライン利用率が高いこともあってか、多少歪さはあれど、UIは一貫してシンプルで読みやすさ・使いやすさが意識されているように思います。余計な装飾やごちゃごちゃ感は基本的にはありません。イギリスは移民が多く、多民族国家であることもWebサイトやモバイルアプリのアクセシビリティの向上に影響しているのかもしれません。

キャッシュレス決済が浸透している

Monzo、Revolut等のデジタルバンク

ロンドンではキャッシュレス決済が非常に浸透しており、現金を使う場面がほとんどありません。こちらに来て数ヶ月が経ちますが、現金を使用したのは偶然キャッシュレス決済に対応していなかった飲食店とクラブのクロークで、合計数ポンドです。

ほとんどの店舗でコンタクトレス決済が導入されており、スマホをかざして決済が完了してしまうので、財布を持ち歩く必要すらありません。友人同士の割り勘も送金アプリでの仕様が基本ですし、一番驚いたのは、街頭での募金すらコンタクトレス決済で送金ができてしまうことです。

イギリスはフィンテックの育成に積極的だそうで、Monzo、Revolut等を代表とするオンラインバンクは「チャレンジャーバンク」と呼ばれ、既に多くの利用者を抱えています。

日本のオンラインバンクと違うであろうポイントでいうと、まず、私のような外国人でもアプリ上で身分証明が済み、入国してたったの数日で口座を開設することができました。さらに数日でカードが手元に届きます。また、振込みが即反映される、振込み手数料は基本的には無料、ATMでの引出し手数料の多くが無料、といった辺りも日本の銀行との大きな違いでしょうか。

日本ではまだ“現金のほうが便利”な場面があるかと思いますが、イギリスでは現金以上にキャッシュレスが便利で、現金を持ち歩く理由がなくなっているように感じます。

食べたいものは探さないと見つからない

Ocado、Gorillas等のグローサリーデリバリーサービス

イギリスでは食べたいものは探さないと見つかりません。コンビニのようなお店がありますが、日本のように毎週新商品が発売することはなく、年中同じ商品が並んでいます。K-POPが流行しているからといって韓国料理が売られることは無いし、春だからといってケーキのクリームがイチゴ味になることは無いし、グミに新しい食感は登場しません。

外食についても同様で、日本にもあるグローバルなチェーン店ですら、季節ごとにメニューが新しくなるようなことは無い様子です。(もちろん美味しいレストランはたくさんあります!)

今日はあれが食べたい気分だな、暖かくなってきたからこんなものが食べたいな、となればスーパーで食材を調達して自分で料理することになります。そんなわけでスーパーで買い物をする頻度が高くなり、利用を始めたのがグローサリーのデリバリーサービスです。

コロナ禍での外出制限をきっかけに、需要が拡大したグローサリーデリバリーサービス。ロンドンの街中でも毎日何度も広告を見かけ、未だに盛り上がりを感じる市場です。

実際にいくつかのサービスを利用してみたところ、スーパーと同様の価格で注文から15分程度で届けてくれました。手数料数ポンドとスーパーまで出向いて重い荷物を持ち帰る労力を天秤にかけると、手数料を払う価値のあるサービスであると感じます。たまに、賞味期限近い商品や季節遅れの商品が勝手に入っていたりするのがイギリス(というか外国?)らしい。

おわりに

ひとまず、人生で初めて外国で暮らしてみて数ヶ月、このように経済の動向や文化・価値観の違いによって生まれるものや行動に違いが出てくるところを面白く観察している段階です。そして帰国したときに日本がどう見えるか、が今一番の楽しみとなっています。今後ももっと色々なものを見て・経験していこうと思います。

UIデザイナー
多摩美術大学卒業後、広告制作プロダクションに入社。ビジュアルデザインを軸とし、デザイナーとしてナショナルクライアントをはじめとした様々な案件に携わる。2020年セブンデックスに入社し、クライアントワーク支援や社内のクオリティーマネジメントなど幅広く携わっている。