アイキャッチ KNOWLEDGE
KNOWLEDGE

Fun Done Learnで行う前向きな振り返り

こんにちは、セブンデックスでUXディレクターをしています田頭です。

本日は社内施策のチームビルディングの際に行った新しい振り返り方法「Fun Done Learn」についてご紹介をしていければと思います。

この記事を読んでほしい人

  • KPT以外の振り返り方法を探している方
  • KPTで振り返る際にProblemに寄り過ぎて重い空気になってしまう
  • チームを再度立ち上げる際にチームビルディングをうまくやりたい人
  • 楽しい振り返りがしたい人

上記の方向けに書いていければと思います。

Fun Done Learnの特徴

Fun Done LearnとはScrum Coaches Retreat in Okinawaにてアジャイルコーチたちによって提唱されたふりかえりの手法です。

▼参考|Fun Done Learnを提唱された安井さんの記事
ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード – Qiita

  • Fun:楽しかった
  • Done:やり遂げた
  • Learn :学びがあった

という事象や感情を書き出し振り返りを行うフレームワークです。

Fun done learn テンプレート

また

  • Fun × Done
  • Fun × Learn
  • Fun × Done × Learn

など

円が重なったとこにも記載できるのもFun Done Learnのうまみです。楽しみながら、学びがあって、成果が出ている状態が今どのくらいあるのか?どこかの項目に偏っているのか?可視化することでわかりやすくチームの状態が見れます。

KPTとの違い

KPTとは、Keep/Problem/Tryの略で、プロジェクト遂行の振り返りを行うフレームワークです。

目的は事象から維持、課題項目を特定し、次に繋がるアクションプランを出すこととなっています。

  • Keep:プロジェクト成果に繋がった、続けるべきこと
  • Problem:プロジェクトの成果に影響する、改善すべきこと
  • Try:Keepの継続、Problemの解決に向けたアクションプラン

またKPTとFDLの大きな違いが

  • Problemを抽出し、問題を特定した上で改善案を出す

というところです。

Fun Done Learnでは楽しかったこと、やり遂げたこと、学びがあったことに着目するためポジティブな事象に目を向けられますが、KPTだと直近の課題に深く目を向けると言う形になります。またFDLでは具体的なTryを出すのも必須ではないです。

KPTあるあるかもしれませんが、Problemが多くなりがちではないですか?

そのような場合に、Fun Done Learnを用いてポジティブなことに着目し、チームの状況を俯瞰してみれると良さそうです。

KPTについては下記の記事に詳しく書いてありますので、ご参照ください。

Fun Done Learnを使った振り返り方法

01 ワークスペースを準備する

3つの円を重ねFun Done Learnの図を作ります。

こちらはFigJamで作成しましたが、対面で行う場合はホワイトボードや付箋で代用できます。

02 Fun Done Learnをチームで書き出してみる

スペースを作れたら10分〜15分ほど時間をとり、記述していきます。

Fun Done Learnにおいて記述の明確な基準はそこまで設定されていません。それぞれの意味をあまり細かく定義したり、一方的に説明しない方が、ふりかえりとしての効果が高まるようです。また進めながらチームとして議論して認識をそろえていくのも良いと思います。

Fun Done Learnとは関係ないですが、このようなワークや振り返り内容を記述するときにBGMをかけたり、ストップウォッチをつけると雰囲気の良い中、メリハリをつけてワークすることができるのでおすすめです。

FigJamを使う場合、タイマー機能があるので良ければ使ってみてください。

参考|FigJamのタイマーを使った管理

03 記述内容を発表し、認識を揃える

記述が完了したら、メンバー同士で発表し合いましょう。

また下記のような内容でファシリテーションをしても良いかと思います。

  • どこかに偏っている?どうしてそうなっているのか?
  • 重なっているところに付箋はあるのか?それは何故か?
  • 一番盛り上がった出来事は?
  • 特に学びが深かったものは?
  • 他のメンバーに伝えたくなる取り組みや出来事は?

話を聞くときに、積極的に言葉に出すのはもちろんのこと

共感したものや特に良いと思ったことなどにスタンプをつけるとよりチームの状態を俯瞰することもできます。

最後に

弊社のバリューの一つにExcitefulというものがあります。

SD VALU

プロジェクトを推進したり、事業を成長させていく上で、シビアな瞬間を味わうこともありますが、常に「熱狂的に楽しむ」ことを忘れないでいたいと思っています。

全てのコトに熱狂的に楽しむためにはまずはチームの健康状態をポジティブに振り返るのも手だと考えており、「Fun:楽しかった」「Done:やり遂げた」「Learn:学びがあった」という感情と紐付けながら、参加者の前向きな気持ちを引き出す振り返りでチームのコンディションを確認し、整えるのはどうでしょうか?

この記事が皆様の日々の振り返りやチームビルディングに活用できればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

UXUIデザイン支援資料

セブンデックスのUXUIデザインプロセスと実績詳細が解説されている資料を無料でダウンロードできます。

多摩美術大学卒業後、HR系ベンチャーにてのUI/UXデザイナーとして従事。APP・Webのプロダクトグロースを担当。UIデザインに留まらず、UXリサーチ、企画立案、プロジェクトマネジメントも経験。経営視点〜ユーザー目線をあわせ持ち、本質的な課題解決をする考えに共感し、2023年UXディレクターとしてセブンデックスに入社。