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実務から学んだ、PMとエンジニアとの理想のコミュニケーションについて

セブンデックスのPMは要件定義からテクニカルディレクションまで幅広く携わります。今回、初めてテクニカルディレクションを行う中で学びを得たのでシェアできればと思います。

今回のプロジェクトについて

プロジェクトはコーポレートサイトリニューアルでした。ですので、デザインをしっかり作り上げる品質が大事です。僕はPMとして、デザインのクオリティーチェックや、クライアントとコミュニケーションを取りながらエンジニアと要件のすり合わせを行う役割を担っていました。

プロジェクトで起きたミスコミュニケーション

エンジニアさんとは全体のスケジュールは共通認識が取れていましたが、マイルストーンのスケジュールが正確に共通認識が取れているかわからない状態になっていました。すると、 気づいたらこのままだと遅れるかもしれない懸念が出てきました。

進行はASANAというプロジェクトツールで管理していましたが、運用ルールが曖昧でお互いがどのタイミングでタスクを移動するのか擦り合っていませんでした。リモート環境下でコミュニケーションが取れていなかったことも背景にはありました。今回デザインと並行して開発を行っていたのですが、画像やテキストの差し替えが多く、新しく反映した部分の漏れが起きてしまいました。 不具合もタスクの粒度、進捗がバラバラで何が終わっているのか把握できない状態で、さらに修正が戻っているケースもあり、管理が困難になってしまいました。

改善したこと

ミスコミュニケーションによる問題を解決するために以下の改善を行いました。

 タスク粒度のすり合わせ

問題であったタスクの管理については、タスクを切る粒度、移す条件、必ず作業終わりに移すルールを定め、統一することで解決することができました。もともと1ページにつき1チケットで運用していましたが、1ページでの修正内容が複数あると、修正できたのかどうかを管理しずらくなっていましたので、1ページではなく1つの修正内容につき1チケット作ることにしました。

修正確認の方法

修正の確認についてはSPを実機ではなく、PCソフトで確認していました。ところが、PCソフトではSPのエラーを発見できないこともあることがわかったので、必ず実機で確認することにしました。また、修正してもらった内容が反映されていてないこともありましたが、こちらはキャッシュを消すことを行うことで対応しました。

修正方法の認識合わせ

pxのズレを修正依頼しても直らない理由に、そもそもどこを始点に測りはじめるかの認識が両者で違っていたことがありました。修正内容をどこをどのように修正するか、修正内容を丁寧に書く事で差分をなくしました。

振り返り

改善を行ったことでミスコミュニケーションがなくなり、ワークするようになりました。プロジェクトも無事リリースを終えることができました。

 振り返りとして、エンジニアの方が意図を汲み取りながら開発してくださったおかげで、なんとか着地できた部分が大きかったです。こちらが全体のボリュームを伝えきれてなかったことから、エンジニア側も想定が難しく作業量が多くなっていました。また、作業アウトプットベースになっていたので、進捗が見えづらかったり遅れそうになってしまいました。次回からはお互いがパフォームするコミュニケーション方法を先に定めたいと思います。

また、想定が難しいケースは予めバッファをもたせることが大事だなと実感しました。要件の量や質の担保など、不確実性に備える必要があります。コロナでフルリモートの状況で基本テキストコミュニケーションでしたが、定期的に口頭でコミュニーケーション取り、心情などを本音で話し合っていればスムーズに進んだと思います。 一方で、決定事項や仕様共有では適切にテキストで共有するなど、うまく使い分けができればと思います。

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