UXUI Design
Marketing Growth

定量・定性の両面から顧客を紐解き、「選ばれ方」を再設計。顧客への深い理解が実現した、CVR127%

株式会社クラシアン

従業員数:
1000名~4999名
業種:
エネルギー・インフラ
OVERVIEW
クラシアンは、水まわりの緊急駆けつけサービスを中心に、生活インフラを支えるサービスを提供してきた企業です。一方で、トイレ交換をはじめとしたリフォーム領域においては、顧客の検討プロセスや意思決定の実態と、ホームページ上で提供されている情報との間にギャップが生じていました。
本プロジェクトでは、UXリサーチを起点に、顧客がどのような文脈・判断軸で業者を選んでいるのかを定量・定性の両面から分析。その結果をもとに「クラシアンが選ばれる体験」を再設計し、サイト構造およびコンテンツの刷新を行いました。結果としてCVR127%を実現しました。
ISSUE
  • トイレ交換を検討する顧客が具体的にどんな理由でクラシアンを選んでいるのか等、顧客のインサイト(本音や実態)を明文化できていなかった
  • 施策の一環としてSEO対策を目的としたサイトリニューアルを行った結果、ホームページへの流入数は増えたが、離脱率が上がり、CVRが大きく下がってしまった。
  • 離脱を防ぎCVRを向上させるために、顧客のニーズに合わせてホームページ上での体験を設計し、アップデートする必要があった。
SOLUTION
  • Search Console・GA4・ヒートマップを用い、流入意図・回遊・離脱・注視状況を定量的に分析
  • トイレ交換経験者へのインタビューを実施し、検討のきっかけや情報収集・比較・意思決定の実態を定性面から把握
  • ペルソナ・ジャーニーの設計を行い、顧客がクラシアンを選ぶ理由と、クラシアンを選ぶ理想的な体験を再定義
  • 理想的な体験に基づき、必要なコンテンツとサイトデザインを設計
OUTCOME
  • 顧客の行動データと実際の意思決定プロセスをつなぎ合わせて設計を行うことで、「必要な情報が、必要なタイミングで、自然に理解できる」ホームページ体験を実現。
  • 結果として、リニューアル前と比べて、ホームページ全体のCVRは127%に。

01.

認知での優位性がある中で迎えた、大きな壁。企業は知られているが、トイレリフォームにおける「選ばれ方」が不十分だった。

クラシアンは長い歴史を持ち、「くらし安心クラシアン」というフレーズでも知られる通り、高い知名度と安心感で選ばれてきた企業です。しかし、水まわりの緊急駆けつけサービス以外のサービス領域においては、顧客が具体的にどんな理由でクラシアンを選んでいるのか、あるいは問い合わせに至らない顧客が何に不安を感じ、どこで離脱しているのかといった「選ばれ方」を裏付けるデータが十分に揃い切っていない状態でした。

CVRを上げていくには、施策を“なんとなく”ではなく、根拠をもって選び、優先順位をつけていく必要があります。しかし当時は、どの情報が意思決定に効いているのか、どの不安を先に潰すべきか、どの導線が「依頼」につながるのかを判断する材料が不足しており、改善方針を定量・定性の両面で説明し切れないことが大きな壁になっていました。そこで本プロジェクトでは、一から顧客を理解することに重きを置きました。

02.

顧客の実体験から、思考・本音・行動を分析

まずは、顧客の行動や思考を正しく捉えるべく、定量と定性の両面からリサーチ・分析を行いました。 定量調査では、Search Consoleの検索キーワードから流入時点の意図を捉え、GA4で回遊・遷移・離脱などの行動実態を確認し、ヒートマップでどのコンテンツがどれくらい読まれているか(注視・スクロール到達)を把握しました。これにより、顧客がホームページ上のどこで躓き、どの情報に辿りつけず、どの判断材料が欠けているのかを事実として整理していきました。

定性調査では、複数名のトイレリフォーム経験者に1対1のインタビューを実施しました。トイレを新しくしたいと思ったきっかけや、業者を選ぶために取った情報収集行動、比較検討の際にどんな情報を根拠にし「依頼する業者」や「トイレ本体」を選定していくのかを、実際の経験者の体験に基づいて明らかにしました。
これらを分析することで、「トイレ交換」という体験において発生するニーズやそのパターンを把握。定量調査の結果と併せて分析することで、「全体傾向」と「N1の詳細」の双方を捉えていきました。

03.

分析結果を元に顧客像(ペルソナ)を設計し、「クラシアンを選ぶ体験」を再定義

定性調査の結果を踏まえて、トイレ交換におけるニーズ・価値観を分析。それらをパターンとして整理し、顧客像を設計していきました。
まずはマーケット全体で顧客像ごとにどういった特性があるかを把握した後、クラシアンの強みや提供価値を整理し、よりクラシアンのサービス価値が響きやすい顧客像を明文化しました。
その上で、各顧客像が“クラシアンを選ぶ体験”をイメージするべく、購買に至るまでの体験を可視化・再定義。トイレ交換ニーズが発生したシーンから、業者選定の意思決定をするまでの一連の流れにおいて、顧客像の属性・価値観・シーンと紐付けながら「クラシアンを選ぶ」という体験をより立体的に理解していきました。

04.

「クラシアンを選ぶ体験」を実現するための、ホームページの在り方・コンテンツを設計

前のステップにて設計した「クラシアンを選ぶ体験」を実現するためのホームページ上のコンテンツ設計を行いました。
まずはどのようなコンテンツがあれば「自分の課題を解決してくれるサービスだと認識してもらえるか」、また「理想としている体験を成立させられるか」を起点に検討を行いました。
本プロジェクトでは、 クラシアン様側のプロジェクトメンバーも含めて、コンテンツ案を発散するワークショップを実施。その中で、ニーズを満たすかどうか?を精査していき、有効なコンテンツを絞り込んでいきました。

05.

顧客像を軸に、ストレスの無い意思決定を促すホームページのUIデザイン

UIデザインでは、定めた顧客像を軸に情報の見せ方や配置を見直し、顧客が迷わず必要な情報にたどり着ける構造を設計しました。
ファーストビューで「自分ごと化」を促した上で、顧客にとっての重要情報を先出しし、次に見るべきページが直感的に分かる導線へ整理。問い合わせまでの導線でも、顧客の不安を先回りして解消しながら、電話・フォームそれぞれの役割が伝わる配置へ整えました。
結果として、価格や商品を眺めるだけのホームページではなく、ニーズを満たしてくれる会社だと安心して問い合わせできる“意思決定支援のホームページ”へとリニューアルしました。

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