01.
各々が想起するユーザー像の認識が合っておらず、様々な課題が発生。 11年目に向けて感じた「共通の指針」と「文化」の必要性
SNS mixiのコミニュティのひとつ「カットモデル募集コミュニティ」から着想を得てスタートしたサービスminimo。これまで10年間に渡り、様々なユーザーの「なりたい」を実現し続け、愛され続けてきました。
そんなminimoサービスを提供する「株式会社MIXI minimo事業部」では、日頃から「ユーザーファースト」を掲げており、ユーザー視点を持つことを大事にしている組織でした。
しかし、いざサービス開発の議論となると、各々が想像する“minimoユーザー”の像にズレがあり、様々な課題が発生していました。ユーザーに対する熱量はあれど、共通の旗印がないことで、議論が空中戦になり、コミュニケーションコストがかかったり、チームとしての一体感が欠けてしまう場面もありました。
minimoはリリースから11年目を迎えようとしており、次なる成長へと歩を進めるタイミング。サービスとしてのブランド形成と、持続的にサービス成長を実現する組織の確立にむけて、今こそ「どこに向かうのか」「誰のためにどんな価値を届けるのか」を再定義し、minimoに関わる全てのメンバーが迷わず動ける指針と土台づくりが必要とされていました。
02.
エグゼクティブインタビューやKPIの読み込みなど 「minimoの事業としての戦略」を徹底的に理解するところからスタート
プロジェクトの開始にあたり、まずはまずはminimoを取り巻く環境と目指すべき未来、そして事業としての差別化戦略を根本から理解することに注力しました。
これまで作成された戦略資料やエグゼクティブインタビューを通じて、「事業としての戦略・価値筋」や「事業として描きたい未来」についてを理解。その上で、各チームのマネジメントメンバーへのヒアリングを通じて現状の事業部における課題を多角的に把握しました。

03.
事業としての戦略ストーリーに基づく、minimoの提供価値やブランド体験を定義し、戦略とブランド価値を接続
これまで事業戦略のコアとなっている「差別化要素」が、どのようにユーザーの目線で享受する「価値」や「満足体験」に繋がっていくのかを定義し、サービスが持続的に選ばれ続け、市場でのポジションを確立していくというストーリーをより強度な形にアップデートしました。
またその上で、元々定めていた「minimoというサービスが実現したい世界や使命」(サービスミッション)と、「ユーザに対する満足体験の提供」の接続性・一貫性も担保。日々向き合い・取り組んでいる「ユーザーへの価値提供」が実現したい未来につながっていることが、サービスのステークホルダーにより伝わりやすくなるよう、矛盾のないストーリーとして再定義しました。
04.
UXリサーチを通じて、価値を提供する対象となるユーザーの価値観について理解を深めた上で、共通の指針としてのペルソナを定義
サービスとしての提供価値や満足体験を定義した上で、それらを提供していくターゲットユーザーに対して改めて解像度を高め、チームとし共通の目線を持てている状態となるべく、UXリサーチと指針(ペルソナ)の策定を行いました。
「人によって、ユーザー像の認識が異なる」という事業部の課題に対して、ファクトに基づいた指針の策定を行うことにより、「事業部全員が、ターゲットユーザーをより立体的に・正しく理解している状態」を目指しました。
そのために「ペルソナとは何か?」「なぜ必要なのか?」などの前提情報や設計思想の説明資料を作成したり、ニーズを由来にした「覚えやすいペルソナの名前」をつけたり、策定したペルソナが現場に正しく、広く浸透し、メンバーが正しく活用することができる状態を目指しました。
