依頼背景・課題
uFitは株式会社MAKERSが運営するフィットネス&ケアブランドです。マッサージガンを中心に「体を動かすこと」をサポートするための商品を開発・販売し、事業を拡大してきました。しかし、これまで製品単位でターゲットへ訴求を行なってきたため、uFitというブランドに対する印象が形成されていないという課題を抱えていました。
当初、uFitというブランドとして認知を拡大していくことを目指すうえで、全てのタッチポイントでブランドの見え方揃えるためにビジュアル表現の定義とECサイトのリニューアルの依頼をいただきました。しかし、話を聞いていく中で、ビジュアル表現を定義する以前に、そもそもをuFitが何を大事にしていて、何を伝えていくブランドかを定義し明文化する必要があることがわかりました。
そして、ブランド方針の策定からビジュアル表現の定義、ECサイトのリニューアルまでを一貫して行い、ブランド認知を拡大していく土台を作るパートナーとして、セブンデックスを選定いただきました。
uFitが目指していくブランドの在り方を定義
uFitというブランドが目指していく方向性を定義するにあたり、自社・競合・顧客の3つの観点からブランドを整理し、どのようなブランド像が適切なのかを言語化していきました。
ブランドのコンセプトや製品の開発ストーリー、他社製品との差分、ユーザーニーズをより立体的に捉えるため、エグゼクティブインタビュー・ユーザーインタビュー(MAKERS側で実施)に加え、実際にuFitの全ての製品を体験しました。そこからuFitが誰に対してどんな価値を提供し、どんなストーリーで選ばれていくかを、ブランドアイデンティティとして整理しました。


このフェーズで決めた方向性が今後のuFitの全ての活動の核となります。プロジェクトメンバー内で少しでも認識に差分が出ないよう、細かいニュアンスの調整を重ね、全員が理解し納得できるアイデンティティを設計しました。
ブランドのアイデンティティを表現するビジュアルへの落とし込み
今回新たに定義したブランドに合わせ、デザインコンセプト・ブランドカラー・タイポグラフィ・写真表現を定義し、ビジュアルを大幅に刷新しました。
デザインコンセプトをもとに、いくつものカラー・タイポグラフィのパターンを作成し、コンセプトとの整合性だけでなく社内での運用のしやすさ・使いやすさも考慮し、いくつものパターンを検討しながら決定しました。
これまで白黒基調だったところを、運動やスポーツに対してのポジティブさや活力を表現していくためにuFit Blueをアクセントカラーとして使用しています。また、性別年齢問わず多くの人にブランドを届けていきたいという思いや、現在と今後における様々な利用シーンを考慮し、ユニバーサルデザインフォントを採用しました。
このフェーズでは今後uFitのクリエイティブのマネジメントを担っていくMAKERSのデザイナーが解像度高く理解できていることが必須になります。そのため、こちらからの提案を一方的に提示するのではなく、かなり綿密にコミュニケーションを重ね、「uFitらしさを表現するビジュアルとは」を言語・非言語の両面からアプローチし解釈を一致させながら進めました。

uFitらしさが伝わるECサイトへリニューアル
uFitのECサイトは、本来のEC機能に加えメディア、採用ページ、コーポレートページの機能も兼ね備えています。今回のリニューアルにあたり、まずは全体の構成とコンテンツから見直していきました。
ビジュアル面では、サイト全体のトーンを明るく保ち、アクセントでuFit Blueを入れることで、黒がメインの製品画像の印象に引っ張られないようバランスを整えました。また、これまで製品の写真が中心だったが、運動前後に製品を使用するイメージを持てる写真を見せることで、運動やスポーツに対してのポジティブさや活力を感じさせます。
今回はShopifyでの実装となるため開発面での制約もありましたが、エンジニアと連携し制約内でいかにブランドを表現しユーザービリティを担保できるかを追求しました。
uFitらしさ・uFit製品の良さが伝わる構成・コンテンツ・デザインにこだわり、uFitの顔となるECサイトへ刷新いたしました。

