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UAとGA4は全く別物?GA4で出来る事を徹底解説!!

はじめに

2020年10月にGoogle Analyticsの新バージョンとなるGA4がリリースされました。現行仕様であるUAは2023年7月1日をもってサポートが終了される予定です。

今後GA4への対応が必須になりますが、現行仕様であるUAから大幅に刷新されており、これまでとは全く別のツールとして取り扱う必要があります。

この記事では、GA4が生まれた時代背景を整理し、何を行うためのツールで、何ができるのかをまとめていきます。

GA4を十分に活用していくために、必要な考え方や見方を身につけていきましょう!

GA4が生まれた背景

現行のUAは、2014年にリリースされたものです。 これまでに様々な機能追加がされてきましたが、目まぐるしい社会の変化に対応しきれない部分が多くありました。
GA4は、それらの時代の変化に対応したリニューアルになります。

この章では、生まれた時代背景を整理し、「なぜGA4ができたのか」その意義について理解を深めていきます。

コンバージョン重視からLTV重視の広告へ

これまでのデジタル広告は、顕在化したユーザーの獲得が主たる目標とされ、コンバージョン数が最も重要な指標でした。 しかし、サービス・広告の数が爆発的に増えたことで、顕在化したユーザーの獲得が極めて困難になっています。

近年、サブスクリプションモデルの普及もあり、1人の顧客から生涯を通じて得られる収益「LTV」が重視されるようになりました。
デジタル広告もLTVの高いユーザー獲得のために、認知獲得から購買まで一貫して最適化しようとする動きが強まっています。

具体的な変化としては、顕在化したユーザー獲得のための検索連動型広告のみではなく、認知・興味を醸成するためのSNSやYoutubeなどでのディスプレイ広告も重視されるようになっています。

検索行動の多様化

ここ数年で、人々のインターネットにおける行動は多様化しました。
スマホの普及によって、人々は常にインターネットと接続しており、SNSや動画、アプリなど 様々な媒体で情報を収集しています。

しかし、従来のUAはWebページでの計測しか行えません。 Webページの「セッション数」「コンバージョン数」は分かりますが、アプリや動画媒体などでユーザーがどのような行動をしてきたか分かりません。

また、ユーザーが同じWebページをスマホとパソコンで閲覧した場合、異なるユーザーとして計測されてしまうなどの問題も発生しています。

ユーザーの活動が多様化している中で、従来のUAでは満足に計測できていないのが現状です。

Cookieの規制強化

2018年から各国でWeb上でのプライバシーを尊重する思想が強くなり、サイトでのユーザー行動を記録する「Cookie」を規制する動きが強まっています。
AppleやGoogleでは「サードパーティ Cookie」は利用しないという方向で一致しており、
Appleについては、「ファーストパーティCookie」も制限しています。

GAは「ファーストパーティCookie」を使って計測を行なっていますが、Safari(Apple)からのアクセスの場合、正確な計測は難しくなります。

このようなCookie規制の流れを受けて、GA4ではCookieを使わずに計測できるような仕組みに変更されています。

UAとGA4の違い

ここまで、GA4の生まれた時代背景の方をまとめてきました。ここからUAとの違いを簡単にまとめていきます。

具体的な変更点としては多々ありますが、中でも大きな違いは計測方法になります。

【 計測方法 】

  • UA:計測単位「ページ」 計測方法「セッション」
  • GA4:計測単位は「イベント」 計測方法「ユーザー」

UAでは、「Webページにどのくらいの人が来て・直帰率やコンバージョンはどうだったか」というWebページが主語となる計測方法になります。

GA4では、Webページに限らず「ユーザーがどのデバイス・サイト・アプリでどのような操作・行動をしたか」という、ユーザーが主語となる計測方法になります。

これにより、表記される指標が大きく変わることは勿論、同じ指標でも定義が変わります。

例えば”直帰率”という指標を見てみると、
UAでは「ページを最後までスクロール」行為と「ページを見た瞬間サイトを離れる」行為を同じ”直帰率”としてカウントします。
しかし、GA4では「最後までページをスクロールした」という行動は、”直帰率”としてカウントされません。

これらの違いからも分かるように、GA4を理解し使いこなすには、UAとは全く異なる視点が必要です。

GA4で何ができるのか?

最後に、GA4によって何ができるのか、どのような活用が良いのか考察をまとめていきます。

GA4は以下の2つを考えるための活用が有効だと考えています。

  • LTVが高いターゲットの選定
  • そのターゲットを獲得するために、広告・コンテンツの最適化。

GA4では、ユーザーの行動「ユーザーの認知→興味・関心→行動→継続」まで計測することができます。
また、活用していく中でデータが貯まると、「購入の可能性」「離脱の可能性」「収益予想」などを予測する機能も搭載されています。これにより、大量のデータの中から対象ユーザーも絞り込むことも可能になりました。

従来のUAのように、目の前のサイトの流入数・コンバージョン数を重視して、コンテンツ・広告を最適化していく活用方法から、
GA4は「誰を狙い、どのような広告・コンテンツを、どのタイミングで見せるのか」というように、より全体を俯瞰した施策を行っていくのに適しています。

このように、GA4は従来のUAとは全く異なるツールであり、データの見方も、活用方法も大きく変えていく必要があります。
GA4を導入する際には、ここでの内容を踏まえて、活用方法を考えていきましょう。

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PM/UXデザイナー
大学在学中にPLAIDで業務経験を積み、相手を理解し相手にとって価値のあるものを創る、デザイン思考やマーケティングに興味を持つ。2022年にUXデザイナーとして新卒入社。