CULTURE
CULTURE

制作会社からスタートアップに転職。セブンデックス入社1年の振り返り

セブンデックスでUIデザイナーをしている和田と申します。今年の4月で制作会社からセブンデックスに転職して1年が経ったので、入社から現在までを業務と環境の両方から振り返ってみようと思います。

業務における気づきと振り返り

本質的なデザインができることに喜びを感じたクライアントワーク

入社して1年ですが、短期長期含め3つのプロジェクトに参加しました。そのうちの長期のものはアサインから半年以上経った現在も継続して支援に関わらせていただいてます。

支援内容としては、コーポレートサイトのUIデザインや、アウターブランディング、インナーブランディングなどですが、アウトプットは紙からWebまで多岐に渡り、一部のものは企画や戦略の部分から参加させていただきました。

デザインを担当したWizleap様のコーポレートサイト
デザインを担当させていただいたWizleap様のコーポレートサイト

セブンデックスに入社する前は、制作会社でグラフィックデザイナーとして最終工程に近いデザインの部分だけを担当していたため物足りなさを感じることも多かったですが、セブンデックスではどんなアウトプットの場合にもデザイナーがプロジェクトの初期から参加し、本質を理解した上でアウトプットに取り掛かることが可能です。

私はもともと装飾的なデザインが好きでデザインの世界に入ったので、正直セブンデックスに入る前は戦略から入ることで手を動かす時間が減ってしまうことが少し惜しいとも思っていました。しかし、0からコンセプトやビジュアルを作り出していく過程をクライアントワークを通して経験することで自分に圧倒的に足りないのはビジュアルを作る手先の力より、もっと根本の戦略を練ることや、戦略やコンセプトを可視化する部分の思考筋力だということに気づくことができました。

また、クライアントとのコミュニケーションではデザイナーも表に立つことが多く、デザインの説明機会も前職の時より圧倒的に増えました。クライアントのリテラシーや業界も様々なので、どのように齟齬なく伝えるのか考えることも多く、プレゼンテーション力やファシリテーション力の必要性を痛感することも多い1年でした。

キャリアプランを再考する機会ともなった社内施策

セブンデックスは成長期にあるスタートアップです。社員も決して多くはないため、セブンデックスという文化を作っていくにあたり、社員一人ひとりが大きな影響力を持っている状態です。そんな中でクライアントワークとは別に、様々な社内のデザイン制作や、デザイナーのスキルアップ施策などを担当しました。

前職でも後輩デザイナーのデザインを添削する機会などはありましたが、スキルアップのための課題を設定したり、その成果を評価するような仕組みを作ったりというスキルアップできる環境づくりまでは手が出せずにいました。

セブンデックスでは入社して間もないにも関わらずそういった環境づくりの機会をいただき、先導役としてこれからのデザイナーはどうあるべきかなどや、グラフィックという価値を可視化しづらいものをどうやって評価し、スキルアップさせるのか…などを悶々と考え手探りで実行していきました。これらの施策は現在も手探りで1年で上手くいった!とは言い難いのですが、チームを率いる先導役として自分をおいた時の課題を発見することができましたし、今後の自分のキャリアプランに今までなかったマネージャー的なものを見出すこともできたように思います。

スキルアップ施策の一環で行ったワークショップの記録

人生が変わる環境

業務の振り返りにも少し書いたのですが、とにかくこの1年間は制作会社や今まで自分のいた環境とのギャップを感じる1年でした。業務の内容や進め方はもちろんですが、ビジネスパーソンとして求められることの多さやレベルの高さに最初の数ヶ月は日々圧倒されていました。

実のところ、業務はPMと一緒に進めることもあり、難解でも議論していくことで何かしらの答えが出せる感覚があるのですが、自身のビジネスパーソンとしての質の至らなさについては痛感するたびに今までの生き方を後悔するほど悩んだり焦ったりしていました。一時的に落ち込んだりもしましたが、その度に自分はここに入って人生を変えに来たんだ、と思い直し前を向くことができました。

私はセブンデックスが3社目ですが、美大に通っていたこともありセブンデックスに入るまでは仕事も交友関係も趣味も、ビジネスよりアートがずっと近くにある環境にいました。美大時代は正直ビジネスやマーケティングを胡散臭いとすら思っていて、自分が企業の支援を行う会社に入るなんて微塵も想像していなかったと思います。そういった点でもセブンデックスの入社は自分の人生を変える大きなきっかけになったと思っています。

おわりに

最後に大分仰々しい書き方をしてしまいましたが、人間が変わったというよりは新たな視点が増えたという感覚の方が近く、セブンデックスに入ったことで今まで好きだったものの新たな一面が見えたり、違う興味の持ち方をできたり、仕事以外の点でもその新たな視点を実感することは多くあります。

今はまだ与えられてばかりですが、これからの1年は会社やこれから入ってくる方へ与えられる存在になることを目指していきたいです。

UIデザイナー
東京藝術大学卒業後、映画配給会社にてデザイナー、広報などを担当。その後制作会社で雑誌やSNS、アパレルのアートディレクションなど様々なメディアのデザインに携わる。表層だけではなく、課題解決のデザインで企業支援をしたいと考え、セブンデックス にUIデザイナーとして入社。