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UIデザイナーとの最適なコミュニケーションでプロジェクトを成功に導く

プロジェクトにおいて、Webやアプリの制作を行うときに関係する職種はマネージャーや企画など様々です。その中でも、UIデザイナーという職種が一体どんなものなのか、デザイン業界にいないと知らない人が多いのではないでしょうか。

ここではUIデザイナーの本質的な役割から、UIデザイナーと一緒により良いサービスを制作していくためのコミュニケーション術までを紹介します。

UIデザイナーはユーザーとプロダクトの接点を考えるプロである

UIとはUser Interface(ユーザーインターフェース)の略称であり、ユーザーとプロダクトの接点のことを指します。例えばアプリの場合、ユーザーはアプリの画面を通してサービスを享受します。そのためアプリの画面がUIであり、それをデザインするのがUIデザイナーです。

UIデザイナーは、“アプリ内で何ができるのか”、 “ユーザーが目的を達成するためにはどのように操作したらいいのか” と言ったことをユーザーが直感的に理解できるよう、アプリ全体の構成からボタンといった細かいところまでデザインしていきます。

UIデザイナーは、ユーザーを目的地までスムーズに誘導する方法を考え、サービスとの心地よい接点を組み立てる設計士のような存在と言えます。

UIデザイナーには前談を伝えることが、プロジェクト成功の秘訣

ではUIデザイナーがUIを作るためには、PMやディレクターは一体何を伝えれば良いのでしょうか。

ここで最も大切なのは、絶対にUIデザイナーを “ただ手を動かして画面を作るだけの人” にしないことです。

「見た目を作るのがデザイナーだ」という認識が強ければ強いほどデザイナーをこのように扱ってしまいがちですが、UIデザイナーはユーザーが直感的にサービスを享受できるようにUIを考えることができます。

つまり、デザインを考えるにあたってそれまでの前談をきちんと理解していると、前談を踏襲しつつより良いユーザー体験を生み出すデザインを考えることができるのです。

快適なユーザー体験は、サービスの満足度に直結します。そのためUIデザイナーに “考える” ことをさせないと、ユーザーは不快な体験をすることになり、サービスの満足度が下がってしまうのです。

UIデザイナーに前談をきちんと伝える方法

UIデザイナーがきちんと前談を知った上でデザインに臨むためには、

  • サービスの目的
  • そのサービスを制作する背景
  • そのサービスのその後の展開

を丁寧に伝える必要があります。

よくやってしまいがちなのは、「企業SNSのフォロワーを増やしたいからSNS連携のボタンを増やして欲しい」というように、サービスの目的だけをデザイナーに伝えてしまうことです。このように目的だけを伝えてしまうと、デザイナーはただ「ボタンを増やす」という行為を遂行することしかできません。

そうではなく、「なぜSNSのフォロワーを増やしたいのか」「フォロワーを増やすことで、どのように事業が展開していくのか」など、背景やその後の展開を伝えることが大切です。

そうすることで、デザイナーは自分が作るデザインの目的を深く理解することができ、UIデザイナーの目線から “その目的を達成するための最適な行為” について自発的に考えられるようになるのです。

実は重要な、デザイナー側のビジネスに対する理解度

このように前談を丁寧に伝えるのはもちろんですが、UIデザイナー側がビジネス戦略に対してきちんと理解を示すことも、より良いサービス作りには非常に重要になってきます。

「デザイナーはモノづくりだけを考えていればよくて、ビジネスのことは考える必要がない」
なんてことをいうデザイナーも中にはいますが、ユーザーに良いサービスを届け続けるためにはビジネスとして成功することが大前提です。

そのため、PMやディレクターから伝えられた目的がいかにビジネス的だったとしても、その目的をないがしろにせず将来を見据えて考えることが大切です。
戦略を考えるのがビジネス職、その戦略の中でどの様にユーザー価値を提供するかがデザイナーの役割。両視点が交わることで、初めてビジネスとして強固なものとなるのです。

まとめ

UIデザインはユーザーが直接触れる重要な部分であり、決してないがしろにすることはできません。

より良いサービスを作ってプロジェクトを成功させるためにも、UIデザイナーの役割をしっかりと理解し、円滑なコミュニケーションを取っていく必要があると言えます。

UIデザインがもたらす効果についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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UXディレクター
多摩美術大学卒。大学1年次からセブンデックスにインターンとして入社。企業ブランディング、メディア運営など、社内外問わずさまざまなプロジェクトにアシスタントデザイナーとして携わる。社会に実装するデザインを作るにはセブンデックスのデザイン・マーケティングに対する考え方が必要不可欠だと考え、セブンデックスにUXディレクターとして新卒入社。