「セブンデックスを拡大させる礎を築きたい。会社が大きくなれば、僕のやりたいことも広がってハッピーだから」
笑顔でそう語るのは、経営企画・ディレクターの平井淳。
学生起業を経て、株式会社ZIZAIで新規事業開発に従事。その後、フリーランスでPM・UIデザイナーとして、複数のスタートアップやベンチャーを支援し、2022年6月セブンデックスにジョイン。
現在は経営企画・ディレクターとして、プロジェクト統括や経営戦略をリードする傍ら、イベントや社内施策等で魅力的な案を出す、社内きってのアイデアマンとしても大活躍中。さらに、前回の期末総会では全社MVPにも受賞。
そんなセブンデックスのホープである平井だが、インタビューをする中で過去には「学生起業した事業を譲渡」「2回目起業の資金調達がコロナで白紙」「スタートアップの地、“渋谷”から千葉へ拠点を移し1年間のニート生活」など様々な経験が。
今回のインタビューでは、平井がどのようなキャリアを歩んできたのか、そしてなぜセブンデックスへの入社を決意したのかの理由に迫ります。
目次
「20歳までに起業する」目標達成に向け勇往邁進した学生時代
ーはじめに、セブンデックス入社前のキャリアについて色々教えてください。学生で起業経験があると伺いましたが、詳しく教えてください。
僕のキャリアは、2018年6月の学生起業がスタート。元々、高校生の頃から“20歳までには起業する”と決めていました。
高校生だった僕は、自分が大学を出た後、就職して働いているイメージを全然持てていなくて。そんな進路に迷っている時に、本屋で偶然手に取ったのがピーター・ティールの「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」でした。ここから僕は、起業やスタートアップに興味を持つようになり、20歳までに起業するぞ!と奮起するようになりました。
高校卒業後は、地方の大学に入学。平日は授業、土日は東京まで通ってスタートアップやベンチャーでインターンと目まぐるしい毎日を過ごしていました。また、渋谷で若手起業家の交流会なども開催したりしていたので、同世代の起業家との横の繋がりもできましたね。
こんな生活を続けていましたが、自分の事業にフルコミットするために、大学を休学。スタートアップの地の一つでもある東京・渋谷に拠点を移し、同世代の仲間たちとシェアハウスを始めました。
そして、東京へ拠点を移してしばらくしてから起業。立ち上げた事業は、AR上でフィギュアを並べてコレクションできるサービスでした。サービスローンチに先立って、そのデモ動画をSNSにアップしたところ、めちゃくちゃバズって手応えを感じていました。
ーでは、目標だった起業は幸先の良いスタートだったんですね!
はい。しかし早いタイミングで先行きが不安になってしまったんです(笑)起業したタイミングが大学3年生だったこともあり、開発周りなどを手伝ってくれていた友人たちの就活が始まるタイミングで。
一緒にやってきたメンバーのコミットがどんどん下がってきて、これには焦りましたね。やばいな、と。
ー一緒にやっていたメンバーがいなくなるのは不安ですね。その後はどのように?
色々な投資家さんを回って資金調達を開始しました。その中で当時の株式会社ZIZAIの代表と出会いました。事業の触りを軽く話しただけなのに、全てを理解してくださって。むしろ“俺より全然解像度高いじゃん”と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
その後、事業譲渡という形をとって、株式会社ZIZAI(以下、ZIZAI)にジョインし、新規事業開発を担当していました。1年弱ほどZIZAIで新規事業を進めている間に、周りのスタートアップの仲間が次々と大型資金調達やイグジットをするのを見て、焦りに駆られもう一度自分で事業をやろうと決断しました。
加えて、新規事業を任せてもらったにも関わらず、1年間で何も結果を出せていなかったことに負い目を感じていた部分もあったと思います。今思えば、社会人経験も全くない学生が、そう簡単に新規事業を立ち上げらないのは当然のことだとは思いますが…(笑)
コロナ禍で生活が一変、「ほぼニートみたいな生活をしていましたね」
ー会社を辞めた後、どのような新しい道に進むことに決めましたか?
また新たに事業を立ち上げようと思い、2度目の起業準備を開始しました。また、学生起業の時とは違い、しっかりと事業計画を作ったり、資金調達の話も進んでおり、あとは立ち上げるだけ!という状態でした。
しかしここで、新型コロナウイルスが流行し、資金調達の話も白紙に。
さらには、ステイホームの影響で、出社や交流が減少したことから、渋谷のシェアハウスも解散。
同タイミングで色々なことが変化し、東京にいる理由もなくなったので、千葉に移住することにしました。何となく海の見えるところで、ゆったり暮らしたいなという願望があったので(笑)周りには知り合いもいないし、海とスーパーしかないような田舎に約1年間くらい住んでいました。すると、浄化じゃないけど、今まで自分の中にあったやる気というかモチベーションみたいなものが全部なくなっちゃって。
今までは東京の渋谷という地でスタートアップの仲間たちと日々切磋琢磨し、「このサービスが〜」「ビジネスモデルがこうで〜」などと夜遅くまで議論したり、俺も何か新しい事業を作らなきゃ!という謎の焦りがあったりと、自分の中のギラギラ感というのでしょうか。それがずっとあったんですけど、移住してからそういうのが一切なくなってしまったんです。夕方海を見ながら散歩するだけで満たされていました(笑)
千葉にいる間は約1年間、たまに知人のスタートアップやベンチャーを支援したりもしてはいたのですが、ほぼニートのような生活をしていましたね。その後は、メルカリShopsの立ち上げに参画したのをきっかけに、東京に拠点を戻しました。短い期間ではありましたが、メルカリでの経験は非常に貴重で、新しい視点やアプローチを学ぶことができ、今のキャリアにも大いに役立っています。
やりたいことを全てできる、自分の理想を詰め込んだ“セブンデックス”との出会い
ー様々なキャリアを経験した淳さんですが、セブンデックスへの入社のきっかけは何だったんですか?
その後は、またここでも自分で事業を立ち上げようと思っていました(笑)当時は、デザインスタジオのようなモデルをやろうと考えていました。フリーランスとして色んなスタートアップやベンチャーを支援していて、自分で何かを作るよりも、何かを作りたいと思っている人を支援する方が向いているんじゃないかって。
なので事業立ち上げに向けて、色々な会社をリサーチしていたんです。そこで、見つけたのがセブンデックスでした。セブンデックスが行っている事業の一つである、ビジネス・クリエイティブ・スタジオ事業(以下、BCS事業)が、“あ、俺これちょうどやろうとしてたことだ”と思って。すぐセブンデックスに話を聞きに行きました。
話を聞く前は、ぶっちゃけ自分でもこの事業をうまく伸ばせると思っていたので、入社して1年くらいで色んなこと吸収したら、さっさと独立しようと思ってました(笑)
しかし、実際話を聞いた時、本気でクライアントの課題解決をしようとしてる会社だと分かって考えが変わりました。あとやっぱり1番衝撃的だったのは、会社の雰囲気がすごく良かったこと。良い意味でショッキングでした。自分はこんなに良い人たちを集めて、組織として束ねられる気がしなかったんです。
加えてセブンデックスだったら、自分のやりたいことを全部できる環境だったので、ジョインさせていただきました。
ー淳さんが考える、BCS事業の魅力を詳しく教えてください。
これはもう明確にあって。クライアントの事業成長のために、統合的なソリューションを組織として再現性を持って提供しているところです。
ここに魅力を感じた理由は、自分のフリーランス時代の経験にあります。1人のフリーランスとしてできることってめちゃくちゃ限られてて。大体の企業はフリーランスに何かを発注する際、「この部分をやってください」と切り分けて頼むんですよね。例えば、「新規で立ち上げるサービスのこのUIを作ってください」みたいな。しかし、そもそもUI以前にこのサービスニーズないだろ!みたいなことが多々あって(笑)
報酬をいただいているとはいえ、絶対に失敗すると分かっている新規事業のサービスを作るのは本当に苦痛でした。「沈むとわかりきっている泥舟を、どれだけ精巧に作れるか」みたいなのはもうやりたくないですね。発注側からしたら、発注した業務をきちんとこなしてくれればそれで良いとは思うんですが、自分自身その企業の成長に繋がるような、本当の意味での支援ができていないのが辛かったですね。
あとは、複数のベンダーと協業でクライアントを支援するという体制も結構多くて。調整ばっかりに時間がかかっていて、嫌気がさしていました。その煩わしさから、当時は仲が良い友達のデザイナーやマーケターやPMだけを集めて「俺の考える最強チーム」つくりて〜!と本気で考えていました。
そんな自分の体験があったからこそ、セブンデックスのBCS事業は、領域を分けずに統合的なソリューションを組織として提供していて、自分にはとても魅力的に感じたんです。
“今アツい成長中のベンチャーの筆頭”を取る。それが、自分の幅も広げられる近道。
ーそんな淳さんもセブンデックスに入社し2年。現在は社内1と言って良いほど活躍されていますが、どのようなことを行ってきましたか?
クライアントワークではプロジェクト統括として、スタートアップ企業様から大手企業まで幅広く支援させてもらっています。社内では経営企画として、経営に関わるイシューを遊撃的に解決するために動いています。リード獲得の基盤作りや、自社の企業理念のリニューアル、外部とのイベント企画、その他にも移転パーティーでミッションを表現した3色団子を振る舞ったり、オフィスにステッカーのガチャガチャを置いたりしました(笑)
この2年間の中で様々な仕事を任せていただきましたが、リード獲得の基盤作りは個人的にかなり大きい成果だと自負しています。僕が入社する前から、オウンドメディアやLPなどは勿論ありましたが、専任者がいなかったのでやれることがたくさんあって。試行錯誤を繰り返しながらも、着手から半年後にはリード獲得数が前年比300%超えの成長を遂げ、その期の全社MVPをいただきました。
ー大活躍ですね!様々な経験を経て、セブンデックスで新たなキャリアを歩んでる途中だと思いますが、自分の中で変わらないマインドはありますか?
ずっと大事にしていることは、自分の得意なことをやることです。
あとは、得意なことを生かせる環境を自分で作りあげることですかね。周りに“これが得意です!”と公言したりとか。そうすることで、強みが周りに認知されて、得意な仕事が回ってきやすくなり、自分の力を発揮しやすくなり、成果に繋がりやすくなる、というプラスのサイクルができる。また、得意な仕事を任せてもらえるように、日々信頼を積み重ねていくことも大事にしています。
また、今の話に付随して、自分の得意なことの見つけ方も大事にしています。得意なことって自分では過小評価しがちなんですよね。自分の中では当たり前にできることだけど、他人から見たらすごいと思われることって結構あるなと思ってて。なので、得意なことは第三者目線だったり客観的視点で探すようにしています。
ー良いマインドですね。現在は自分の得意なことを、セブンデックスでできていますか?
できていると思います!クライアントワークにおいても、社内施策においても、自分の得意を発揮できているし、自分の得意な仕事が常に回ってきています(笑)
今話していて改めて思いましたが、セブンデックスの経営陣は一人一人のメンバーの得意不得意を理解しようとする姿勢がすごくて。メンバー一人一人をそれぞれ適切なプロジェクトにアサインをしてくれていますね。なので自分がしたい仕事を100%できる環境と感じられるのかも。本当にありがたいですね。
ーおわりに、今後セブンデックスを引っ張っていくメンバーの1人だと思いますが、今後の課題を教えてください!
経営企画として今取り組んでいるのは、広報・PRの部分です。セブンデックスが“今アツい成長中のベンチャーの筆頭”を取るために、BCS事業と世の中との間に文脈をどうやって作っていくかが課題です。セブンデックスを拡大させる礎を築きたいですね。会社が大きくなれば、僕のやりたいことも広がってハッピーなので!