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前例なき挑戦で事業成長を加速させたクリエイティブの力

今日は、私がセブンデックスで取り組んだ企業ブランディングにおけるクリエイティブ制作の裏側と、その背景にある思想についてお話しします。

この記事は、ブランドの思想をクリエイティブによって社内外に広め、その力を実感したいデザイナーの皆さん、そしてそのクリエイティブをディレクションしながらビジネスにインパクトをもたらしたいディレクターの皆さんにこそ読んでいただきたいなと思い執筆しています。

ぜひ、何かのご参考になれば幸いです。

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変化を見据えたブランド再定義のスタート

私たちがコーポレートリブランディングを手掛けたのは、都市ガスを中心に東海地域のインフラを支える東邦ガスグループです。創業から100年以上という長い歴史を持ち、地域からの信頼も厚い企業ですが、カーボンニュートラルの推進に伴い市場環境が急速に変化していました。そんな中、企業として新しい未来を描き出すため、ブランドの再定義を進めることになったのです。

前例のない挑戦から生まれた多数のクリエイティブ

リブランディングの過程では、ブランドの再定義とそれを体現するクリエイティブの作成を進めながら、社内に変化の機運を醸成するインナーブランディング施策も同時並行で展開されました。その過程では多数のクリエイティブが制作され、社内に前例のないドメインのものも多くありました。

しかし、ブランディングのため、ひいては企業の事業成長のためであればなんでもやる。そのセブンデックス魂がチーム内に溢れ、前例のない挑戦に次々と取り組みました。

私個人としても、3DCGを活用した動画制作、大規模なウィンドウグラフィックの制作(5m×30m)、インタビュー冊子の写真撮影、記事原稿の執筆、さらにAI画像生成と、これまでの自分の領域を超えた新たな挑戦に踏み込みました。

たとえば、ブランドサイトで用いた3DCGに関しては、、「未来の街の賑わい」を描き、視覚的かつ直感的にブランドが目指す世界を伝えるための手段でした。施設の近未来感と、人々が楽しそうに行き交う街の風景をリアルに表現することで、「安心と賑わいのある未来」を描きました。

また、インナーブランディングでは「ビジョンツリー」という施策を実施。社員一人ひとりが思い描く会社の未来を桜の花びらに記し、大きな桜の樹として社内の食堂にウィンドウグラフィックとして展示しました。この取り組みは、社員自身が会社の変化を実感し、ブランドの目指す方向性に心から共感できる機会となりました。

インタビュー冊子の写真撮影でも、インタビュー冊子の目的である「社内に挑戦への機運を高めること」が達成されるよう、挑戦を行っている社員各自の魅力が引き出されるように、事前に撮影イメージを丁寧に設計しました。そして、撮影機材として望遠レンズを選ぶことで美しいボケ感を生み出し、被写体の自然な表情を引き出すことに成功。こうした細かな配慮は、ただ良い写真を撮るためではなく、ブランドの軸となる「従業員の挑戦への意思」をより強く伝えるための手段です。

また、インタビュー記事の執筆では、相手の伝えたい核心を丁寧に引き出し、「なぜその挑戦ができたのか」「社員として何を大切にしていきたいのか」を深掘りしました。結果、読んだ人が自分自身に置き換えて考えられる共感性の高い記事に仕上がったのではないかと自負しています。

ブランドサイトではAI画像生成といった最新技術の活用にも挑戦しましたが、単なる新しさや面白さではなく、「地域に寄り添い、人々が暮らしたくなる未来」というブランドの核に合致しているかを徹底的に吟味しました。

AI生成画像は時としてオリジナリティの面で批判を受けることもありますが、それは出力する側に明確な意思が不足しているからではないかと考えています。きちんと意思を持って活用すれば、AIは私たちのクリエイティブにおいて非常に頼もしい味方となってくれることを実感しました。

細部まで一貫したブランド思想

このような多様な取り組みを進める中で最も重要視したのは、ブランディングの思想における一貫性です。表面的な美しさだけでなく、目に見えない細部までが同じ価値観を共有していなければ、ブランドとしての説得力は失われてしまいます。東邦ガスグループの場合、「魅力的な地域をつくる会社」という想いを軸に、全てのアウトプットでその思想を貫きました。どんな制作物でも「その表現は本当にブランドを体現しているか?」と何度も問いかけました。

ビジネスを成長させるブランディングを目指して

ディレクターとして私が目指すのは、単に見栄えのよいデザインを作ることではありません。クリエイティブを通じてクライアントのビジネスを本当に成長させ、社会的評価と信頼を確立することです。そのためには、妥協せず、一貫した思想を徹底的に貫き通すことが必要だと強く信じています。

私自身、多くの手法や技術を知り、それらを自在に使いこなすことで、ブランドの可能性を最大限引き出すディレクターであり続けたい。そのために、これからも挑戦を重ね、ブランドや、さらにはそれ以外の様々な手法で、ビジネスを強く支える存在を目指していきます。

今回の話を通じて、皆さんがブランディングとクリエイティブの可能性をさらに深めていけることを願っています。一緒に考え、試行錯誤を繰り返しながら、企業の事業成長を生み出していきましょう。

ブランディング支援資料

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UXディレクター
多摩美術大学卒。大学1年次からセブンデックスにインターンとして入社。企業ブランディング、メディア運営など、社内外問わずさまざまなプロジェクトにアシスタントデザイナーとして携わる。社会に実装するデザインを作るにはセブンデックスのデザイン・マーケティングに対する考え方が必要不可欠だと考え、セブンデックスにUXディレクターとして新卒入社。