目次
SEO対策とは?
SEO対策の意味や目的
SEO対策は、検索エンジンから自然に見つかる体質をつくり、検索経由の訪問を問い合わせや購入などの成果に結びつける取り組みです。広告で露出を“買う”のではなく、サイトの価値と使いやすさを磨いて、長く効く集客導線を育てます。
実行の方向性は大きく3つ。①サイト内部の整備(情報設計、タイトル/見出し、表示速度、モバイル・HTTPS) ②信頼と評価の獲得(自然な言及やレビュー、適切なリンク) ③コンテンツづくり(検索意図に沿った記事やLPの企画・更新)。検索エンジンはこれらをセットで評価するため、どれか一つに偏らない運用が大切です。
最終ゴールはあくまでビジネス成果。ユーザーの疑問にきちんと答えるコンテンツと、目的ページへ迷わず進める導線設計を行い、Search Console/GA4のデータを見ながら継続的に改善する——それがSEO対策です。
ではなぜやるのか。理由はシンプルで、検索は今いちばん意思の強い出会い口だから。
「料金は?」「比較すると?」「やり方を教えて」と、悩みや目的がそのままクエリ(検索語)になります。ここで相手の検索意図に合った内容を用意できれば、ただのアクセスではなく、問い合わせや購入(CV)に近い“いい出会い”が増えます。
SEO対策で上位表示が狙える優先度の高い施策11選
1. 正しいペルソナの設定(まず“誰に向けて書くか”を決める)
やること:1人の読者像を決める(職種/悩み/期限/予算)。
コツ:「その人が検索窓に入れそうな言い方」を3つ書き出す。
例:BtoBマーケ担当・予算10万円・2か月で上司に報告 →
「SEO タイトル 文字数」「内部リンク やり方」「メタディスクリプション 例」
2. サジェストキーワードの活用(検索の“言い回し”を集める)
やること:Googleのサジェスト/関連キーワード、GSCのクエリをざっと拾う。
コツ:似た語はまとめ、最重要1つをタイトル、残りは見出しやFAQに入れる。詰め込みはNG。
例:「SEO タイトル 文字数/コツ/例/テンプレ」
3. PAA・共起語・関連キーワード(抜けをなくす)
やること:「他の人はこちらも質問(PAA)」や上位記事のよく出る語をメモ。
コツ:羅列せず、本文の自然な文として使う。
例(共起語):正規化/構造化データ/Core Web Vitals/リライト
4. 競合分析(“自分だけの強み”を入れる)
やること:上位10記事の見出し/図解/更新日/不足点を表にする。
コツ:独自の図やテンプレ、チェックリスト、事例を最低1つ足す。
例:「タイトル作成テンプレ5種」や「文字数別のOK/NG例」
5. タイトル(titleタグ)
やること:主キーワード+ベネフィット(得られること)+差別化(数字/対象)。
コツ:全角32〜40字目安。ブランド名は最後。
例:SEOタイトルの作り方|文字数の目安とコツ【例・テンプレ付】
6. メタディスクリプション(検索結果の説明文)
やること:80〜120字で要点→差分→行動をひと息で。
コツ:キーワードは自然に1〜2回。無理な詰め込みは逆効果。
例:初心者向けにSEOの基本を整理。サジェスト/競合分析/内部リンクまで、今日から使えるテンプレ付きで解説します。
7. リード文(導入)
やること:悩み→この記事でわかること→得られる成果→読み方案内。
コツ:150〜300字、専門用語には短い補足を。
例:SEOは「検索で見つけてもらう仕組みづくり」です。本記事はペルソナ設定からサジェスト、PAA/共起語、競合分析、タイトル/メタ/リードの作り方、内部/外部リンク、画像最適化、最新情報の更新までを順番に解説します。今日からのチェックポイントも用意しました。
8. 画像(理解を早め、ページを軽くする)
やること:独自の図解・比較表を作る。WebP/AVIFで軽量化、width/height
指定、遅延読み込み。
コツ:alt属性は「何の図か」を文で書く。
例:alt="タイトル最適化の手順フローチャート"
NG:フリー素材ばかり(独自性が出ない)
9. 内部リンク(迷わず次へ進める導線)
やること:ハブ記事⇄関連(クラスター)記事で相互リンク。
コツ:本文中のアンカーは説明的に(「こちら」禁止)。パンくずと関連リンクも設置。
例:詳しい手順は「内部リンクの作り方完全ガイド」をご覧ください。
10. 外部リンク(出典・参照・“引用されやすい資産”)
やること:公式や一次情報に適切にリンク(出典を明記)。
コツ:自分のページは調査データ/テンプレ/事例を置いて“引用されやすく”。
NG:リンク購入や過剰な相互リンク。ガイドライン違反です。
11. 最新情報(アップデートを反映)
やること:仕様・統計・画面キャプチャを定期更新。ページに更新日と更新履歴を記載。
コツ:日付だけ替えない。内容も必ず直す。公開後4〜8週でGSCのクエリ/CTRを見て追記。
例(更新履歴):2025-08-12:タイトル文字数の推奨を最新事例に合わせて更新。
SEO対策をするメリット・デメリットとは?
結論から言うと、SEO対策のメリットは、“じわじわ効いて長く残ること”、デメリットは“時間がかかること”です。広告みたいにお金を入れた瞬間に露出が増える仕組みではありません。畑を耕して、苗を植えて、手入れを続けると、季節ごとに実りが増えていく──そんなイメージに近いです。
メリット
メリットは、広告費を増やさなくても、検索からの訪問が少しずつ増えることです。うまく当たった記事は、検索需要が続く限り“24時間働く営業資料”になってくれます。加えて、著者情報や出典、事例をきちんと載せていくと、「このサイトは信用できる」という評価(E-E-A-T)が積み上がります。結果的に、指名検索が増えたり、広告やSNSの成果まで底上げされたり――良い循環が生まれやすくなります。
デメリット
デメリットは、すぐに数字は動かないことです。数週間〜数か月は“仕込み期間”だと割り切る必要があります。さらに、Googleのアップデートで順位が揺れることもありますし、公開して終わりではなく、情報更新やリライト、内部リンクの見直しといった手入れが欠かせません。手を動かす人と時間も、一定は必要です。
ではどんな時に向いている?
短期キャンペーンで「来週までにCVを増やしたい」なら広告のほうが早いです。でも、3か月〜半年のスパンで安定した集客の土台を作りたい、競合と差がつく資産を持ちたい、という状況ならSEOは強力です。記事を増やすほど、サイト全体の説得力も強くなります。
デメリットを抑えるコツ
最初にペルソナを1人に絞る。その人が実際に打ちそうなサジェストや関連キーワード、PAA(他の人はこちらも質問)を拾って、抜けのない見出しを作る。上位の記事をざっと眺め、どこが足りないかを見つけて、独自の図解・チェックリスト・最新データを1つ足す。タイトル/メタディスクリプション/リード文で「読む理由」をはっきり言い切る。本文では内部リンクで導線をつなぎ、根拠は外部リンク(公式・一次情報)で支える。そして、公開後は更新日を明記し、必要な部分を定期的に差し替える。やることは地味ですが、これを回すと“遅いけれど確実に強くなる”感覚がつかめます。
まとめると、SEOは魔法ではありません。良い内容を、探している人に、見つけてもらいやすく整えるだけです。時間はかかる。でも、その時間が“資産”に変わるのが、最大のメリットです。
これが最新のSEO|基礎からGoogleの視点まで
“最新のSEO”は、人の役に立つ内容を、気持ちよく読める形で出し、検索エンジンにも正しく伝えること。小手先よりも、「誰の役に立つのか」「その証拠は何か」「読みやすいか」を地道に積み上げるのがいまの王道です。Google自身も、人のために作られた“Helpful & Reliable(役立ち・信頼できる)”コンテンツを出したいと明言しています。
Googleの基本スタンス(まずここを押さえる)
- 人の役に立つかが起点。検索順位だけを狙った内容は評価されにくい。
- 全体の体験(Page Experience)も見る。速さ・モバイルの見やすさ・邪魔なポップアップがないか等を総合で判断します。数字の満点だけを追うのではなく、総合的に気持ちよい体験が大切。
Googleの“考え方”をSEOに落とし込む
Googleが掲げる会社の哲学は、SEOの方向性そのものです。
「Google が掲げる 10 の事実」を噛み砕くと、要点は次のとおり。
- ユーザーに集中すれば、他は後からついてくる
読者の役に立つことを最優先に。検索順位“だけ”を狙った薄い内容は続きません。 - 速い方がいい
ページは軽く速く。答えにサッとたどり着ける導線を。モバイル前提の読み心地も同じくらい重要です. - ウェブの民主主義は機能する
良いページには自然と引用・言及(リンク)が集まります。出典へは正しくリンクし、自分は独自の価値を足して“引用される側”に。 - デスクにいなくても答えは必要
スマホで探す人に、すぐ読めて、すぐ行動できる設計を。 - 十分では足りない
公開して終わりではなく、小さな改善を重ねる文化が結果を押し上げます。
出典:About Google「Google が掲げる 10 の事実」
Google公式3ガイドを使い倒す:ウェブマスター向けガイドライン(現・Search Essentials)/SEOスターターガイド/検索品質評価ガイドライン
SEOの“正解”を最短で掴むなら、まずはGoogle公式の3文書を味方にするのがいちばん手っ取り早いです。難しい裏ワザよりも、土台→型→仕上げの考え方をそろえる。その順で、実務に落とし込めるように噛み砕いて紹介します。
1) 土台:Search Essentials(旧ウェブマスター向けガイドライン)
この文書は「検索結果に出るための最低限と、やってはいけないこと」をまとめた土台です。
ポイントは3つだけ覚えればOK。
- 見つけられること(クロール&インデックス可能であること)
- 有益で信頼できること(人の役に立つ中身であること)
- スパムをしないこと(隠しテキスト、リンク売買、大量の低品質生成などはNG)
技術チェックは“穴が開いてないか”を見る発想で十分。むしろ危ないのはスパム行為と、ユーザー不在のページ作りです。公開前の簡易点検に最適。 (Google for Developers)
2) 型:SEOスターターガイド(公式の基本書)
次は「こう作れば伝わる」という型の教科書。タイトル/見出し/本文/内部リンク/モバイル対応/構造化データ…と、制作の順番に沿って押さえるだけで、記事の骨格が整います。
- タイトルは“読むと何が得か”をひと言で
- 見出し(H2/H3)で質問に順番に答える(サジェストやPAAの言い回しを自然に)
- 内部リンクは“説明的アンカー”(「こちら」ではなく内容語で)
- モバイル前提の読みやすさ(余白・文字サイズ・タップしやすさ)
- 必要な構造化データを付ける(FAQ/記事/商品など)
新人さんへの制作チェックリストとしても使いやすい一冊です。 (Google for Developers)
3) 仕上げ:検索品質評価ガイドライン(Rater Guidelines)
最後は“公式の採点基準”……ではありません。これは人間の評価者が検索体験を確かめるための物差し。でも、中身は実務に効きます。
自分の原稿に向かって、以下の3つの質問を投げてみてください。
- この検索の用事は片づいた?(Needs Met)
- このページは信頼できる?(E-E-A-T:経験・専門性・権威・信頼の手がかりは明示した?)
- 誰が書いたのか、更新日は分かる?(著者/監修/出典/日付)
ガイド自体はランキングの直接要因ではありませんが、「良い検索体験とは何か」を言語化してくれるので、仕上げのセルフチェックに最適です。 (services.google.com)
検索結果に出るまでの3ステップ
検索は、ざっくり「巡回 → 登録 → 並べ替え」の流れ。お店(あなたのページ)を町の案内図に載せてもらうイメージで読むと分かりやすいです。
① クロール(見に来てもらう)
検索ロボット(クローラー)が“町内パトロール”のようにページを回ります。内部リンクは道しるべ、XMLサイトマップは地図、そしてrobots.txtの誤設定は立入禁止札。重要ページへはトップや関連ページから自然なリンクでつながり、404やリダイレクトの迷路を作らないことが、まず第一歩です。
② インデックス(図書館に登録)
見つかったページは、内容が検索エンジンのデータベースに“目録登録”されます。ここで迷わせるのが重複です。canonicalで代表URLを示す、薄い・重複ページはnoindexで棚を圧迫しない、そしてタイトル・見出し・本文が同じテーマを語っている——この整合性が保たれているほど、何の本かが伝わります。
③ ランキング(並べ替え・表示順位)
登録された後、検索された言葉(クエリ)に合わせて「どれから見せるか」が決まります。判断材料は主に関連性(検索意図に合うか)、体験(速さ・モバイルの見やすさ)、信頼(著者・出典・一次情報など)。タイトルで得られることを一言で示し、メタディスクリプションで読む理由を補い、本文には図解や事例といった独自要素を入れると、「ここで解決できる」ページとして選ばれやすくなります。
検索エンジンとAI
検索はいま、AIが要約して見せてから、必要ならリンクへ誘導する形に大きく寄っています。Googleの「AI Overviews」は100以上の国へ展開され、検索の最初の画面で要点をまとめる方向が強くなりました。
同時に、AI生成コンテンツの扱いについてもGoogleは「役に立つ内容であればOK」という立場を明確にしています(スパム行為は当然NG)。
これが意味すること
- “答えだけ見たい人”が増える前提で設計する
要約(AI Overviews)の段階で目立てる要素を仕込む=明快な見出し・短い結論・固有名詞や数値の提示・図解。GoogleはAI Overviewsに参照リンクを入れる方針を示しており、そこで選ばれると強いです。 - 体験も評価の一部
Page Experienceの文書でも、速さ・モバイルの見やすさ・邪魔しないUIなど総合的な読みやすさが重視されています。数字だけを満点にするより、全体の快適さを上げるのが近道。 - トラフィック影響は“一律に減る/増える”ではない
AI要約でクリックが減るとの見方がある一方、Googleは「全体のクリックは概ね安定」と反論しています(業種ごとにばらつきあり)。議論は続いているので、自分のサイトの実データで判断しましょう。
長期で効くSEOの基本4選
短期のテクニックで火はつきます。でも、順位や売上を“維持して伸ばす”のは、もう少し腰を据えた設計と運用です。ここでは、明日から無理なく積み上げられる、長期戦の土台を4つだけに絞ってお話しします。
1) 1ページ=1ゴールに絞る
検索は「用事」を片づける行為です。ページごとに“何を解決するのか”をひとつに決め、結論→根拠→次の一歩の順で並べましょう。たとえば料金ページなら、価格表を見せたら終わりではなく、条件の違い、よくある質問、見積り・問い合わせまでを迷いなくつなげる。読む人のやることが一つずつ片づいていけば、自然とCVに近づきます。
2) テーマは“面”で取る(ハブ&クラスター)
単発の記事を打ち続けるより、総合ガイド(ハブ)と個別記事(クラスター)を内側のリンクで束ねて“面”を作る方が強いです。たとえば「SEOタイトル完全ガイド」を中心に、「文字数」「コツ」「事例」「テンプレ」といった深掘り記事をつなぐ。サイト内に小さな特集コーナーができる感覚です。読者にもクローラーにも道筋がはっきりし、評価が集まりやすくなります。
3) 独自性+E-E-A-Tを“ルール化”する
毎記事、著者・監修・出典・更新日を必ず明記――ここを固定ルールにしましょう。
そのうえで、一次データ/現場の事例/図解/チェックリストやテンプレなど、その記事だけの“独自要素”を最低1つ入れる。AIや競合が一般論を量産できる時代ほど、この“自分ごと”の厚みが信頼をつくり、指名検索や自然な言及につながります。
E-E-A-Tは、Googleが「良いページか」を見るときの判断軸のセット。
4つの頭文字は Experience(経験)/Expertise(専門性)/Authoritativeness(権威性)/Trust(信頼)。
とくにTrust(信頼)が土台で、経験・専門性・権威性はその土台を支える柱です。
- Experience|経験=実際にやった痕跡
使って試した・失敗した・検証した――その証拠を出す(写真、スクショ、計測結果、時系列の学び など)。 - Expertise|専門性=深く正確に語れる力
資格や職務経験だけでなく、用語の正確さ、範囲の切り分け、根拠の提示、再現性ある手順。 - Authoritativeness|権威性=外部からの評価
引用・言及(サイテーション)、被リンク、メディア掲載、登壇、レビュー、共著など「他者が認めている」状態。 - Trust|信頼=安全で誠実な運営
運営者・著者・連絡先の明示、HTTPS、返金/返品やプライバシーの表記、広告と編集の分離、誤り訂正と更新履歴の公開。
4) 測って直すを続ける(作成→測定→改訂→統合)
公開して終わりにしないこと。Search Consoleで「5〜20位にいるのに惜しい」ページを見つけ、足りない見出しや事例を足して差分リライト。内部リンクを整理して、主要ページに評価を集める。古い内容は統合して正規化、役割を終えたページは思い切ってnoindex。画像は軽く、モバイルの読み心地を整え、必要な構造化データを保つ。小さな手入れを月一でまわすだけでも、サイトは安定して強くなります。
公式ツールで完結:Google Analytics と Search Console でSEOを振り返る
「やったこと」がどれだけ効いたのか——ここを数字で確かめるのが振り返りです。
難しいツールを増やすより、公式ツール+数個の補助ツールで“見える化”していきましょう。実務で本当に使うものだけ、役割ベースで紹介します。
Google Search Console(GSC)
- 何を見る?:クエリ/ページ/CTR/平均掲載順位、インデックス状況(除外・エラー)、サイトマップ、ページエクスペリエンス/Core Web Vitals
- 振り返りの使いどころ
- 過去28日 vs 前期でクリック・CTR・順位の増減を確認
- 5〜20位にいる“惜しいURL”を抽出 → リライト候補に
- インデックス除外(重複・noindex など)を整理してムダを削る
Google Analytics 4(GA4)
- 何を見る?:Organic Searchのランディングページ/エンゲージメント時間/CVR/離脱
- 振り返りの使いどころ
- GSCで見つけた“惜しいURL”のCVRや離脱を照合 → どこを直すか決める
- コンバージョン(イベント)が正しく計測されているかを月初に点検
SEO対策の支援例
スヴェンソン(EC「PreSta」)— 認知のズレを正し、SEO運用で拾い切る

今回は、医療用ウィッグなどを扱うEC「PreSta」を運営する株式会社スヴェンソンのプロジェクトをご紹介します。セブンデックスは、現状の診断→設計→運用まで一気通貫で伴走し、検索で見つかったあとに迷わず進める体験づくりに注力しました。
まずやったこと
- 定量×定性の調査で課題を特定。主要ターゲット(25〜44歳)の離脱が高く、サイトが「年齢層が高い人向け」に見えてしまう認知ギャップが判明。
- そこから、表現トーンとUX/導線を見直し。トップから目的カテゴリへ最短で到達できるナビゲーションに整えました。
- 商品の良さが一目で伝わるよう、写真撮影とビジュアルの再設計も実施。オンライン外では病院配布カタログも刷新し、初期の情報提供を強化。
- 併走して、ユーザーニーズを起点にSEOコンテンツを月数本ペースで継続。ハブ&クラスターの内部リンクで、関連テーマを面でカバーしました。
その結果、起きたこと
- 有用なコンテンツが増え、検索からの入り口が着実に広がる。
- クリック後の体験がスムーズになり、「次に何をすればいいか」が迷わない。
- ブランドの印象も改善し、検討に進みやすい状態が整いました。
まとめ
この事例は、データで「誰がどこで迷うか」を掴み、表現×導線×コンテンツ運用を同時に整えたケースです。 言い換えると、“要約で興味”→“クリック後に用事が片づく”までを一本の体験にする——そんなSEOの要点を、実務で形にした取り組みです。
詳しくはこちらをどうぞ
【2025年版】生成AIとSEOの今後|選ばれるコンテンツ最適化
「検索でまず“要点だけ”が出てきて、興味が湧いたらリンクを開く」。
そんな流れが今や標準になりました。だからこそ今は、要約の時点で選ばれ、クリック後に用事が片づく作りがいちばん強い。小技ではなく、作り方そのものを少しアップデートしていきましょう。
大前提:ユーザーファーストは“ずっと”本流
Google は 2024 年にHelpful コンテンツの考え方をコアランキングへ統合し、「人の役に立つ内容」を中核に据えました。レビュー領域ではReviews Systemが継続運用され、対応言語を明示しています(“全言語”ではありません)。結局、方向性は一貫しています。役に立つ・確かな・気持ちよく読めるということです。
- 検索は“まず結論”から始まるようになった
- 意味が伝わる骨組み(素直な見出し、正しいマークアップ、ていねいな内部リンク)が大切
- 差がつくのは独自性と信頼(一次情報、事例、著者/監修、更新日)
Helpful の考え方が定着した今も、ユーザーファーストはずっと本流です。
AI Overviewsとどう付き合えばいい?
AIが検索結果のいちばん上で要点をまとめてくれる機能です。
特別な“AI専用対策”は必要ありません。良い内容を、意味が通じる形で、気持ちよく読めるように出す——この正攻法が、そのまま効きます。測るときは Search Console を見ればOK(AI経由のクリックも含めて集計されます)。
「AI要約でクリックが減るのでは?」という不安もありますが、結論はサイトごとに違うのが実情。まずは自分のデータで見ましょう。
人にもAIにも“選ばれる”ための設計 5か条
1) リードで“先に約束する”
冒頭の2〜3文で、誰の・どんな悩みが・どこまで解決できるかを言い切ります。
例)「BtoBの担当者向けに、月10万円の予算で2か月後の報告に間に合うSEOの打ち手をまとめます。」
2) 見出しは“検索者の言い方”で並べる
サジェストや「他の人はこちらも質問(PAA)」の言い回しを自然な日本語のH2/H3に。
「料金は?」「何と比較すべき?」「注意点は?」のように質問順で並べると、要約にも拾われやすいし、読み手も迷いません。
3) 独自要素を必ずひとつ入れる
自社データ、実測スクショ、失敗談、比較表、図解、チェックリストなど、“ここだけ”の材料を1点。E-E-A-Tの経験が目で見えると、要約でも人目を引きます。
4) “意味”と“導線”を整える
FAQ/HowTo/Article などの構造化データは本文と一致させて実装。
内部リンクは「こちら」ではなく説明的アンカーで、ハブ⇄クラスターを面で結びます。クリック後に次の一歩がすぐ分かるように。
5) 体験を裏切らない(速さ×モバイル)
画像は軽く(WebP/AVIF+width/height
+遅延読み込み)、行間やボタンはスマホ基準で。数字の満点より、気持ちよく読めるかを重視。
「Search Everywhere」の発想:どこで探されても同じ答えへ
検索はGoogleだけではありません。YouTube、アプリ内検索、AIチャット……。
だから、どこから来ても同じ答えにたどり着ける導線を用意します。
- 記事 → 90秒の要点動画(字幕あり)→ 概要欄から本文へ
- 記事 → FAQの短問短答(会話で引用されやすい)
- 記事 → テンプレ/診断の配布ページ(引用やサイテーションの起点)
“あらゆる場所の検索”を意識しても、やることは正しい骨組み+独自性+導線です。
SEO対策、Webマーケティングならセブンデックスにおまかせ
SEOはテクニック合戦ではなく、設計と運用の習慣です。この記事で整理した「1ページ=1ゴール」「ハブ&クラスターで“面”を作る」「E-E-A-Tを可視化」「作成→測定→改訂→統合」の4つは、AI時代でも通用する土台そのもの。検索では要約が先に出る場面が増えましたが、要点が先に伝わり、クリック後に用事がちゃんと片づくページは、いつの時代も選ばれます。もし「どこから着手すべきか」「社内で回る体制を作りたい」「AI時代に何を見直すべきか」で迷ったら、セブンデックスが調査→設計→運用まで伴走します。良い内容を、必要としている人に、気持ちよく届ける。 その正攻法を、一歩ずつ形にしていきましょう。