ぼくが初めてアサインさせてもらったプロジェクトがこの前の4月で一つ区切りがつきました。いろんなことに失敗し学ばせていただきましたが、中でも最初の方はPM/UXデザイナーとして適切なコミュニケーションが取れていなかったように思います。それでもチームメンバーが向き合ってくれたおかげでコミュニケーションの本質を知り、体現することができました。どんな課題があり、どの様に向き合ってくれたか、自分の視点で振り返りたいと思います。
コミュニケーションの前提を間違えていた
どちらかと言えばコミュニケーションが上手だろうと自分で思っていましたが、すぐに壁にぶちあたりました。思うように進められない、言いたいことがなかなか言えない/伝わらない状況に陥ってしまいました。
原因は自分自身のスタンス。自分が変わるのではなく、相手を変えようとしていること、変わるんじゃないかと言う変な期待感を持っていることでした。
でも実際のコミュニケーションで相手が変わってくれるなんて、そんな都合の良い話はありません。それなのに、そういったことをすっ飛ばして、自分なりに気を使っているつもりで、自分の言いたいことを主張しているだけでした。プロジェクト開始当初、コミュニケーションを履き違えていたのです。
生まれるコミュニケーションの溝
そんな状況だと当たり前ですが、コミュニケーションが上手く行かないわけでして。プロジェクトの進行が遅れることがあったり、 僕の言い方がまずくて、かなり怒らせてしまったこともありました。(本当にご迷惑おかけしました。。)進行を担当する僕がそのような振る舞いをしていると、不信感を持たれてしまっても仕方ありません。良いものを作ろうとしていても、意図せずそこに感情が生まれ、険悪な雰囲気になってしまって。
この時、自分に問題があることもわかりつつも、解決策を見いだせずにいたのが本音でした。
メンバーみんなが寄り添ってくれた事での気付き
改めて、プロジェクトを成功させるために前に進めたい、対するその時の状況は望んだものではなく解決したいと思ってました。
それを理解してくれていたメンバーがそんな状況の僕に向かい合ってくれました。メンバー同士で議論が熱くなった時には、「大丈夫?気にしなくて大丈夫だよ!」とか優しい言葉をかけてくれて。僕も相手へのリスペクトを持っているので、夜に「また明日よろしくお願いします」と送ったり、お互いが気持ちよく前を向いて進められるよう行動しました。
僕自身が得意なことでも貢献したいと思い、お客さんとの折衝で積極的にファシリテートするなど、支え合うことを心がけました。すると、「ありがとう、本当に助かります」と言ってもらえて、チームでワークし始めた感覚がとても嬉しかったです。
この様な経験を経て、「コミュニケーションは自分の想いを伝えるのではなく、相手の受け取り方を考える事」だと気付くことができました。今となっては当たり前ですが、何も知らない僕に丁寧に教えてくれたのは感謝しかありません。
お互いが向き合い、最高のコミュニケーションが取れるように
お互いがお互いを思いやりながらコミュニケーションを取ることで、コミュニケーションの質も変わりました。議論に感情を持ち込まず、課題のみに集中できるようになりましたし、お互いのFBも「確かに」と前向きに受け止められるようになりました。駄目なことは正直に言えるし、間違った事は素直に謝りますし、良いことは感謝を伝える、最高のチームを作ることができました。
特に絆が深まったなと思うのはプロジェクト終盤です。期日が迫っている中なんとかここを乗り越えようと、メンバー同士で正直に向き合いどう前に進むかを考えられました。とにかく密に早くコミュニケーションとるしかないことがプロジェクト後半でわかってきたので、コミュニケーションの質も量も増え、結果的にプロジェクトをやりきることができました。
まとめ
正直最初の自分はコミュニケーションを間違えていましたし、チームメンバーも僕の力不足に不安感を持っても良い状態だったと思います。それでもみんながチームで最高のものを作ろうという姿勢を持ち続けてくれましたし、そのおかげで自分もコミュニーケーションとは?という大切なことに気づけることができました。本当に感謝です。
今回は甘える部分も多々ありましたが、この感謝の気持ちと学んだことは決して忘れず、次のプロジェクトでも最高のチームで最高のプロダクトを作って行きたいと思っています!