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共同創業にこだわり、共同代表を続ける理由

セブンデックスは中村と堀田の共同代表で、経営をしています。

そのため、「なぜ、共同代表なの?」「共同代表ってどんな感じなの?」と聞かれることがしばしばあります。

この二つの質問から見える「Why?」と「How?」についてのお答えを中村の言葉で話します。

「How?」について普段の情景を文章で説明することは容易ではないので、

Why?については中村が考える共同代表の必要性について
How?については中村が堀田との共同代表制であることについての考え

をそれぞれお話したいと思います。

Why?なぜ共同代表なのか

まず最初にお伝えしたいのは、私がこだわるのは「共同代表」ではなく、「堀田との共同代表」です。
すべての企業、経営者にとっての答えとして話す内容ではないです。

僕がもし、違う人と経営をしていたとしたら、今こうして共同代表の記事を書いていないかもしれません。
どちらかというと共同代表はやめた方がいいと語られることが多いです。しかし、その中で共同代表で成功している企業はあります。

それぞれに良し悪しと打率が存在しますが、ワントップにするべきか、共同代表か、ここに正解はないと思います。これからスタートアップを始められる方で、そこに頭を悩ませることも多いと思っています。僕たち自身も始める前に「共同代表はなぜ失敗するか?」という話を聞いて回りました。笑

では、なぜセブンデックスは共同代表で行っているのか。

単純な話ですが、明るい未来を目指す船の船長としての役割を果たすのに、1人より2人の方が適切であったということです。誤解を恐れずにいうと、1人では経営者として凡庸すぎるかもしれないが、2人ならこの船の船長としてできるかもしれない、ということです。お互いに違うことを考えていたりする中で、視野が三次元的に広げやすく、意思決定の精度が上がりやすいと考えています。

なので1人でやるより2人でした方が早く山を登れそうだった。高い景色を見るまでにかかる時の経過を短く出来そうだったということです。

また、スタートアップの経営者を2年半続けてきましたが、お金のために続けるのは人としてのキャパシティに限界がありそうなほど、タフな時間を過ごします。

頼れるものはほんの少しの自信、未来に向けた希望、そして信じられる仲間だけ。その中で、同じ目線で対話ができる人の存在はとにかくデカいです。

堀田がいなかったとして、自分に今の経営の状態に出来ているか、自分の精神状態を現在の時点に維持できていたかはいささか疑問です。

というわけで、自分にとってセブンデックスという会社を存続、成長させていくにはこれが最善、と考えています。

これらを最初からすべて構造的に理解した上で、計画通りであるというわけでもないです。なんとなくぼんやりとそんな気がしていた、当時は腹の底に落ちて判断したわけでもなく、感覚的にそうだと思った、後から実感を経て理解してきた、が正しい表現だと思います。

How?どんな感じなのか

では共同代表という体制について、自分自身の考えについてですが「2人とも代表である」というよりは「2人で代表である」という感覚です。変な言い方をすると動体が同じで顔が2つあるケルベロス的なものをイメージしてもらえるといいかと。

意思決定をする際も対話し、決定をすることが多いです。

ここで重要なのは塩梅をとることはしないこと。組み合わせることで一つの意見にすることは良いことですが、意見の中間をとることで良くなることは基本的にありません。

必要なのはコミュニケーションと信頼です。相手は何を言おうとしているかを理解しようする姿勢、そして時には任せるという判断です。なので、意見が割れている時はそのまま割れたまま話をしています。なぜそう思うか?なぜそれが良くなる方法か?を話し合っています。そしてこれまで、最後まで割れ続けたことはありません。

そして出した意思決定に対してそれが失敗だったとして、同じように失敗を共有しています。

これをお互いにできる状態を作ることが共同代表を行う上で最も難しいようなことの気がします。

もちろん、自分の思う通りではないこともあるかもしれない。でも自分のその時思うことが正しいかどうかはわからないし、自分が学ぶべきことかもしれない。自分の思い通りにいくかどうかが大事なのではなく、セブンデックスという会社にとって必要な意思決定を下していく。

ともすればありたい姿が一致しているのであれば、共同代表の方がこの2人にとっては良いと考えている。
それを真に思えるかどうかは、信頼という言葉に尽きると思います。


これからの未来をどう作っていくか、は僕自身非常に楽しみです。
ある知人の方から、「ツクルバに似てるね」と言われたことがあります。
ツクルバのお二人を知るその方の目線であり、僕たち自身は実際に似ているか分かっていないですが、ただ一方的に憧れてもいるので嬉しかったです。

いつか、2人でこういう記事が出せるといいな。

以上、セブンデックスが共同代表である理由でした。

ベンチャーで業務経験を積み、大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にセブンデックスを設立。代表取締役に就任。2019年グッドデザイン賞受賞。