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意味あるペルソナを策定する、重要な4つのプロセス

この記事はペルソナの大まかな策定方法を理解することを目的にしています。

あれ、作ってみたものの意味ないかも?何が明らかになったの?とならないために、プロジェクトチーム全員で共通認識が取れるペルソナを目指しましょう。

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ターゲットとペルソナの違い

まずは、UXデザインにおいて基本の「き」である、ターゲットとペルソナの違いについてです。

ターゲットは、ユーザーになりうる人たちを一つの集団として捉えた言葉です。「港区に住む女性」「夜遅くまで働く20代男性」などはターゲットに該当します。個々で捉えず、まずは集団として捉えることで、市場のどこを狙うかを定めます。STPのT(ターゲティング)にあたる所ですね。

ペルソナは、ユーザーになりうる「架空の人物」の価値観や行動理由、つまり行動原理まで言及したものを指します。STPのP(ポジショニング)=顧客がこれなら買いたいと思うような要素を洗い出して訴求方法を検討する際に、検討軸となるのがペルソナです。こんな行動原理を持っている人は、どんな訴求であれば購入してくれるんだろう?を検討していきます。

ペルソナの目的

ペルソナ策定の目的として「ユーザー像をチームで共有すること」「訴求方法をブレないようにすること」の2つがよく挙げられます。

しかし、本当にこの2つだけがペルソナを策定する目的なのでしょうか。もちろんチーム内で共通認識を持つことや一貫したマーケティング活動を行うために、軸となる指標を策定することは必要です。なければ、誰が何を大切に議論しているのか、本当に喜ばせたい人は誰なのか、ブレやすくなってしまうでしょう。

ただこの2つの目的は、ペルソナをどう利用していくか、には言及していますが「ペルソナを策定する中で何を明らかにしていくか」には焦点が当てられていません。ペルソナ策定プロセスそのものに、どんな目的があるかについては言及していないのです。

本来ペルソナは、「策定後」も、もちろんですが策定のプロセスの中で何を明らかにしていくかも同等に大切です。つまり、ペルソナを策定することは「何を明らかにすることなのか」を意識してみてください。

ペルソナの質

ペルソナの質は何で決まるでしょうか。どうしたら「これは意味のあるペルソナだったね」と思えるペルソナを策定できるのでしょうか。

意味あるペルソナを策定するための要素として、そもそもユーザーを理解できているか・ユーザーが置かれている環境を理解できているか、ユーザーが困っていることを知っているか、など策定する前の準備に様々な要因がありますが、策定プロセスにおいては「項目検討」が最重要と言っても過言ではありません。

とりあえず「休日の過ごし方」「趣味」「見ている媒体」「最近の悩み」などを入れていませんか?

本当にその項目はペルソナ策定に必要なのでしょうか。

ペルソナの質は、「項目」で決まります。それは、「項目」がユーザーのニーズの変数を言語化しているものだからです。全ての項目がなぜサービスペルソナとしてアウトプットする際に必要なのか説明できるかを問う事を忘れずにペルソナを策定していきましょう。

全体プロセス

  1. ユーザーニーズの言語化
  2. ニーズに起因するユーザー属性の言語化
  3. 属性の項目化
  4. 項目の詳細を言語化

上記のプロセスを、今話題のリラクゼーションドリンクを例にして、ペルソナ策定のプロセスを辿っていきます。

①ニーズの言語化「リラクゼーションドリンクを買う人は、何を求めてドリンクを購入しているのでしょうか?」

②起因する属性の言語化:「リラックスするきっかけ・合図が欲しい」ニーズを持つ人はどんな人ですか?

③属性の項目化:では改めて、リラクゼーションドリンクを買うか否かの重要な変数はなんでしょう?

④項目の詳細の言語化:③で出した項目の中身を埋めていきます。


いかがだったでしょうか?「どんな属性に起因してペルソナは要求を持っているのか」を言語化できたでしょうか。

③を検討する際に重要なことは、①で言語化したニーズと項目が関連しているかを判断することです。どんな属性に起因して、ペルソナはその要求を持っていくのかを丁寧に落としていくことで、ペルソナの項目に繋がっていきます。

ここでは「勤務時間」「仕事へのストレス値」「メンタルケアへの意識」「コンビニに行く頻度」を項目にしましたが、マーケットへ訴求していく場合は「SNSの利用方法」などを入れて、そのユーザーがどんな媒体を見て情報を収集していくか理解する必要も出てくるかもしれません。

ペルソナに必要な項目も、商品策定→訴求のフェーズで変わってきます。

ペルソナを策定するとは?

ペルソナを策定する作業は、どんな「属性・価値観・行動原理」によってニーズが分かれているのかを言語化していく作業です。

今回紹介したプロセスのように、要求がどんな属性・価値観・行動原理に起因しているかを言語化していく中でペルソナの解像度は上がり、きっとユーザーを深く理解できるようになると思います。

ぜひ試してみてください。

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