マーケティングと広告の違い KNOWLEDGE
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【完全保存版】マーケティングと広告の違いを徹底解説!成果を上げる戦略立案方法までまるっと紹介

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マーケティングと広告の違いとは?関係性も解説

「商品は良いはずなのに、なぜ売れないのだろう?」
こう悩む担当者は少なくありません。答えはシンプル──マーケティング広告を“区別”しつつ“連動”させていないからです。本記事では、両者の役割や現場でのつながりをストーリー仕立てで解説し、最後に成果を一段引き上げる戦略立案のステップまでをご紹介します。

マーケティングとは?

マーケティングを一言で表すなら「顧客と企業を永続的に結びつける仕組みづくり」。

  • リサーチで市場を読み解き
  • STPで狙うべき顧客像とポジションを決め
  • 4P/4Cで具体的な提供価値を設計し
  • LTV 向上のためにCRMやコミュニティを回し続ける

──これらを統合したサイクルこそがマーケティングです。KPIは売上や利益だけではなく、NPS・継続率・ブランド資産など多面的。だからこそ「いま自社はどこでつまずいているのか」を把握し、ボトルネックを解消する思考が欠かせません。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

広告とは?

広告はマーケティングの4Pのうち「プロモーション」に位置づくコミュニケーション手段です。役割は「適切な人に・適切なタイミングで・適切なメッセージを届ける」こと。ターゲットと接触し、興味を喚起し、最終的に行動を促す――その一点にフォーカスします。

たとえばテレビCMで一夜にして認知を爆発させる方法もあれば、検索連動型広告で購入直前のユーザーだけを刈り取る方法もあります。どちらも“広告”ですが、戦略目的がまったく異なる点がポイントです。

ジオターゲティング広告とは

「近くのカフェで限定クーポン配布中」――こんな通知を受け取った経験はありませんか?
これはGPSやIPアドレスを利用し、地理情報を基準に配信するジオターゲティング広告の一例。半径500メートルの徒歩ユーザーにだけ配信して来店率を高めるなど、オフライン施策と相性が抜群です。

リターゲティング広告とは

自社サイトを一度だけ訪れたユーザーが、別サイトで再び商品バナーを目にする──これがリターゲティング広告。Cookieやモバイル広告IDを用いて過去接触者を追跡し、検討→購入の壁を低くします。ただし過配信による“追跡疲れ”が起きやすい点に注意しましょう。

ちなみに..宣伝とは?

日本語の「宣伝」は広告と近い意味で使われがちですが、プレスリリースやPRイベント、口コミ醸成策など“有料チャネル以外”も含む広義のコミュニケーション活動です。広告=有償メディア、宣伝=有償+無償を含む情報発信、と整理すると混同しません。

Webマーケティングと広告運用の違い

観点Webマーケティング広告運用
目的流入〜CV〜LTVまで一貫改善流入・認知の最大化
施策SEO/UIUX/MA/SNSなど多岐検索・ディスプレイ・動画・SNS広告
指標CAC・LTV・CVR・継続率CPA・ROAS・CTR

両者は「範囲」と「指標」が異なり、Webマーケが“劇場”全体のプロデューサーだとすれば、広告運用は“客席を満員”にする興行責任者と言えるでしょう。

Webマーケティングについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!

マーケティングの種類

マーケティングと一口に言っても、ブログ発信からテレビCM、法人向けのピンポイント攻勢まで手法はさまざま。「どれを選べばいいの?」と迷いがちですが、まずは代表的な7タイプをざっくり把握すると道筋が見えてきます。これから紹介する7つの手法は、それぞれ狙う相手・期間・コスト感が異なる“道具箱”のようなもの。目的に合わせて組み合わせれば、ムダなく成果を伸ばせます。では順番に見ていきましょう。

インバウンドマーケティング

ブログや解説動画など役立つ情報を発信し、検索やSNS経由で“見つけてもらう”手法。広告費を抑えつつ長期でリードが増えるのが強みですが、成果が出るまで数か月かかります。

アウトバウンドマーケティング

電話・メール・DM などこちらから“声をかけに行く”施策。短期間で見込み客を増やせますが、リストの質とパーソナライズが成否を左右し、乱発すると嫌われるリスクも。

デジタルマーケティング

Web 広告・SNS 運用・マーケ自動化ツールなど、オンライン上の顧客体験をデータで最適化する総合領域。効果を数値で追えて改善サイクルが速い反面、Cookie 規制など外部環境の変化に注意が必要です。

オフラインマーケティング

テレビCM・屋外看板・イベントなどリアルな場で“五感に訴える”施策。ブランドの空気感を一気に広げられますが、効果測定が難しいため来店計測やQRコード連携で補完すると◎。

ダイレクトマーケティング

通販やD2Cのように顧客と“直接”やり取りし、注文データを活用してリピート購入を促すモデル。顧客情報を自社に蓄積できる一方、物流やカスタマーサポートなど運用コストが重くなりがちです。

ABM(アカウントベースドマーケティング)

主にB2Bで、狙う企業を先に絞り込み、決裁者・担当者ごとに最適な情報を届ける“ピンポイント作戦”。大口案件の受注率を高められますが、綿密なリサーチとセールス連携が不可欠です。

グロースマーケティング

仮説→小さな実験→学習を高速で回し、プロダクト自体を成長させるアプローチ。SaaS やアプリで好相性ですが、KPI を増やしすぎると“実験疲れ”になりやすいので優先度設計がカギになります。

効果的な広告運用でマーケティング成果を最大化・向上させるコツ

「広告費がムダになっている気がする」「配信しているのに成果が伸びない」──そんな悩みを解決するために、今日から実践できる5つのポイントをわかりやすくご紹介します。

「誰に」「いつ」「何を」――まず紙に書き出す

ペルソナ(理想の顧客像)とファネルの段階(認知・検討・購入)を一枚の紙にまとめ、どんな価値をどのタイミングで届けるかを可視化します。配信前にこれを済ませると媒体選びや設定が迷わず決まり、後の修正コストが大幅に下がります。

広告の画像と文章は“1秒で伝わる”かチェック

スマホで1秒だけ表示し、何の商品か即座にわかるかをテストします。ピンと来なければ画像・コピーを削ぎ落とし、見た瞬間に「自分のことだ」と気づけるクリエイティブへ磨き上げましょう。

いきなり大金を投じず“小さくテスト→伸びたら増額”

最初は少額で複数パターンを配信し、反応が良い組み合わせ(画像×ターゲット)を見極めてから予算を拡大します。ムダ撃ちを防ぎつつ、勝ちパターンに資金を集中させる王道手法です。

同じ人に広告を見せるのは最大3回まで

フリークエンシー(1人あたりの表示回数)を3回に制限すると、飽きられずに記憶に残る絶妙なバランスを保てます。設定画面で上限を決めて、ブランドイメージの悪化を防ぎましょう。

“1回売って終わり”ではなく、その後の利益まで見る

成果測定は初回売上(ROAS)に留まらず、リピートや定期購入を含む顧客生涯価値(LTV)で判断します。長く利益をもたらす顧客が増えているかを追跡することで、広告費が真の投資に変わります。

マーケティング・広告戦略の立て方

戦略作りは“地図づくり”によく似ています。地図があれば、迷わず最短ルートで目的地へたどり着ける──そんなイメージで、以下の7ステップを順番に進めてみましょう。

戦略の立て方

現状を把握する

競合や市場、そして自社の強み・弱みをざっくり棚卸し。“自分たちは今どこに立っているのか”を知ることで、ゴールまでの距離感がつかめます。

目的と数字を決める

「来期に売上+20%」「リードを月300件」など、達成期限と具体的な数字をセットで設定。曖昧な目標は行動をブレさせる最大の原因になるため、ここで輪郭をハッキリさせましょう。

狙う相手と立ち位置を定める

ペルソナ(具体的なお客さん像)を描き、「競合が××なら、うちは〇〇で勝負する」とポジションを明確に。差別化ポイントを一つに絞ると、後の施策がスッと決まります。

顧客の旅を設計する

認知→検討→購入→ファン化まで、顧客が歩む流れを簡単な図に。各段階で「どんな接点が必要か」「どんな感情になってほしいか」を書き込み、体験を具体化します。

数字の“はしご”を作る

最上段の売上から逆算し、「リード数」「広告クリック数」などの小さな指標を階段状に連結。どの段が崩れているか一目でわかるので、改善ポイントが特定しやすくなります。

メッセージとクリエイティブを決める

もっとも刺さる言葉とビジュアルを考え、広告・LP・SNS投稿に展開。「その一文を読んだ瞬間、行動したくなるか?」をセルフチェックするとズレを防げます。

小さく試し、数字で学ぶ

全施策を一度に走らせず、まずは小規模テスト。結果を見て成功パターンだけ拡大すると、費用対効果が一気に向上。数字が振るわない場合は“はしご”の崩れた段を直すイメージで微修正しましょう。

フレームワークを紹介

アイデアを出すときに“枠”があると、議論が散らからず核心に迫れます。ここでは、マーケティング担当者なら手元に置いておきたい代表的なフレームワークを7つだけ厳選しました。難しく考えず、「今ここが詰まっている」と感じた瞬間に開いてみる――それが使いこなしのコツです。

3C

市場を「顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」の三方向から眺め、全体像をざっくりつかむための拡大地図です。まず顧客のニーズや不満を洗い出し、自社の強み・弱みと照らし合わせ、最後に競合の動きを重ねてみる──この3ステップで、“勝てるポケット”がどこにあるかが浮かび上がります。

SWOT

3C で集めた材料を「強み・弱み・機会・脅威」の4マトリクスに落とし込み、チャンスとリスクを一目で整理するレントゲン写真のようなものです。右上(強み×機会)の枠に入るアイデアは、すぐに動かす価値がある“即効薬”だと覚えておくと判断が速くなります。

STP

Segmentation(細分化)で市場を切り分け、Targeting(照準設定)で狙う相手を決め、Positioning(差別化)で「◯◯と言えばうち」という旗を立てます。ターゲットと立ち位置をひと言にまとめると、その後の施策やコピーが驚くほどスムーズに決まるのが特徴です。

4P/4C

4P は企業視点(製品・価格・流通・プロモーション)、4C は顧客視点(価値・コスト・利便性・コミュニケーション)。同じマス目に書き並べて見比べると、「売りたいこと」と「買いたい理由」のズレが即座に発見できます。ズレている箇所こそ改善インパクトが大きいポイントです。

AIDA/AISAS

広告やLPを作るときに欠かせない“感情の階段”。AIDA は〈Attention(注意)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Action(行動)〉、デジタルでは Search・Share が加わり AISAS に進化します。階段を一段飛ばすと離脱が起きるため、コピーや導線を組む際のチェックリストに最適です。

RACE

Web 施策全体を〈Reach(集客)→Act(サイト行動)→Convert(購入・問い合わせ)→Engage(継続)〉の4段階で管理し、どこが詰まっているかを数字で特定できます。各段階に KPI を置いて週次で追えば、ボトルネックの早期発見と改善がルーティン化します。

KPIツリー

最終目標(売上や会員数など)を頂点に置き、そこに直結する指標を枝分かれでつなげていく“数字の樹形図”。クリック率やリード数といった小さな数字まで因果関係を可視化できるため、「今週どの数字を動かせばゴールに効くのか」が一目でわかります。

ポイント:すべてを完璧に埋める必要はありません。アイデアが止まったら“地図”を広げ、書き込める部分だけメモする、その繰り返しが、戦略を前に進める最短ルートになります。

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マーケティングカンパニーの長期インターンシップで、クライアントのSEO記事企画、CRO施策、プロジェクトマネージャーを経験。ブランディングを学ぶ中で、戦略、デザイン、マーケティングが一貫した事業内容に関心を持ち、インターンとして入社。上智大学外国語学部英語学科在籍。