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セブンデックスのUIデザイナーがイギリスに引越してみました

2021年の秋から、イギリスに拠点を置くことになりました!イギリスに住むことは昔からの憧れで、運良く手に入ったチャンス。過ごし方・働き方に選択肢のある中で、私はセブンデックスのUIデザイナーとして、フルリモートで働き続けることを選びました。

イギリスに住みながら、セブンデックスで働き続けることを決めるまで

行くか?行かないか?

私は2年間のワークビザを得て、イギリスへ拠点を移します。ビザを運良く手に入れられることが判明したのが2020年の半ば。ちょうどコロナウイルスの感染が拡大する最中でした。ワクチンは打てるのか、渡航後の生活はどうなるのか、そもそも渡航自体が可能なのか…… 憧れていたイギリスに住むチャンスを得られた喜びとは裏腹に、時世もあり、実行に移すためにはクリアーしなければならない課題がたくさんありました。

抽選で手に入るビザであることと、年齢的にラストチャンスであること(他国のワーキングホリデービザと同様の30歳までに与えられるビザ)を理由に、一週間先の状況も読めない中でしたが、渡航をキャンセルする選択肢も持っておきながら、ビザを入手する手続きを進めました。そして2021年の夏ごろ、ワクチンが有効であることが確実かつ接種の目処も立ったところで、渡航自体は可能であると判断し、まずはイギリスへ行くことを決断しました。

渡航を決めたけど、仕事どうする?

渡航することを決めたところで次に直面する課題は、もちろん仕事と生活です。こういったケースで1つ目の選択肢として挙がるのは現地での就職ですよね。もちろん、渡航を決めた時点では、私もセブンデックスを退職してイギリスで就職活動をするつもりで準備を進めようとしていました。

ところが…… あれ?セブンデックス辞めたくないな?

なんだかセブンデックスでの仕事も面白くなってきたし、この人たちとなら良いモノを作っていけるだろう。そもそもイギリスで就職するとして、セブンデックスより良い会社見つかるの??身体はイギリスに行きたい、でもセブンデックスで働き続けたい、というねじれ状態に。

こうなったら、海外フルリモートを提案するしかない!コロナ禍での数ヶ月のフルリモート期間を経験し、問題無く成果を出せることは証明されている。問題になるのは時差だけであり、これはやり方次第でなんとかできるだろう。代表のプロフィールにはイギリスへの留学経験の記載があるし、もしかしたら応援してもらえるのではないか。一か八か!の気持ちで、毎週行っている1on1で話してみることにしました。

海外フルリモートを提案してみる

1on1にて、まずは海外へ移住しようと思っている旨を伝えたところ、

「OK、どうやって働くか考えてみよう」

リモートで働かせてほしい旨すら言った記憶が無く、5秒ほどで上記の返事をもらったのでした…… 意思決定が爆速のセブンデックスですが、さすがに一晩ぐらいは眠れぬ夜を過ごすと思っていたので、びっくりです。

その後、実際にどうやって働いていくかの話し合いを重ね、イギリスを生活の拠点にしながらセブンデックスのUIデザイナーとして働き続けることが決まりました。セブンデックスのメンバー全員に発表する機会があったのですが、みんなスルッと受け入れてくれて、ワクワクしてくれるのがとても有り難く、モチベーションになっています。

なぜ海外に住むのか

イギリスに住むことにした理由

ここからは、なぜ私がイギリスで生活を送ることを選んだのか、個人的な話をしてみようと思います。

まず、イギリスを選んだ理由は挙げればキリがないのですが、イギリス生まれの音楽や映画などのカルチャーが昔から大好きだったからというのと、単純にビザが手に入ったからです。

前者については、私の大好きなものがどんな場所で生まれ、そのクリエイターたちがどんな環境で育ち・暮らしているのかを見たい、そして作品に直接触れる機会をたくさん持てるイギリスに住みたい、という10代の頃の夢を実現させに来ました。当時はかなり憧れており、ここで行くことを決めなければ、この先ずっと『叶えることのできなかった夢』として残り続けると考え、行くことを決めました。

後者について、まず、私は非常に楽観的な性格で、何を選択しても物事は好転に向かうと思うタイプです。やってみないと分からないことはとりあえずやってみる。思い切った選択ができるのが私の性格の強みであり、私らしい人生の送り方だと考えています。このイギリス移住に関しても、良い方向に向かうか・悪い方向に向かうか、正直今は分かりませんが、この選択で私の人生はもっと面白くなるという確信(根拠は無し…)を持って、降ってきたチャンスを活かしました。

海外生活は“良い”のか?

もちろん、“海外生活”へのキラキラとした憧れもありましたが、今は『どこに住んでも最高だし最低』なのではないかという考えに至っています。年齢を重ねていく中で様々な経験を積んだことや、ここ数年のライフスタイルや社会的価値観の変化、特にコロナ禍で世界のあらゆる国の見ることの無かった面を見たことが理由だと思います。

それでも、私はイギリスに住んでみることを決めました。良いかどうかは、住んでみないと分からないからです。ガッカリするかもしれないし、気に入ってしまうかもしれない。

これからの働き方

ひとまずは、日本での業務と変わらない成果を出していくことは必須ですね。特にコロナ流行以降に社会全体での価値の高まりも感じた『対面でのコミュニケーションによって生まれるもの』をセブンデックスもとても大切にしています。そこをカバーできるようなコミュニケーションの仕方は探っていかなければならないと思っています。

また、自分にしかできないアウトプットのようなものは具体的にまだ描けていないのですが、UIデザイナー、そしてチームの一員として、多様な経験や視点を持っていることは強みになるはずです。出来なくなったことがある分、むしろそれを上回る何かを生み出していきたい、という気概を持ちながら、イギリスでの生活を楽しんでまいります!

UIデザイナー
多摩美術大学卒業後、広告制作プロダクションに入社。ビジュアルデザインを軸とし、デザイナーとしてナショナルクライアントをはじめとした様々な案件に携わる。2020年セブンデックスに入社し、クライアントワーク支援や社内のクオリティーマネジメントなど幅広く携わっている。