「編集者」のように取り組む、仕事の進め方 KNOWLEDGE
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【新卒向け】「編集者」のように取り組む、仕事の進め方

新卒の皆さん、仕事の進め方がわからなくて困ってしまうことってありますよね?先輩や上司から仕事を振られたときに期待されたアウトプットを出す方法は、「編集者」に似ているものがあります。この記事では、21卒である僕の実体験を交えつつ、仕事の進め方について紹介したいと思います。

「とにかく聞き出してみる」

新卒メンバーには、上司や先輩が新卒でも任せられると思った仕事が振られます。いきなり手に負えないような難しい仕事が振られることはありません。こうしたそれほど難易度が高くないタスクは、そのタスクの完成されたイメージがタスクを振った人の頭の中にあることがほとんどです。ただ、タスクを振られた新卒にとっては経験や知識不足から「どのようなアウトプットを出せばいいのかわからない・どう進めたらいいのかわからない・・・」となってしまうことがあります。

こういった場合は、仕事を振ってくださった人からその仕事について「とにかく聞き出してみる」ことが重要です。上司にとって「そこまで説明しなくても大丈夫だろう」と思っていることが、新卒にとってはわからないことは多々あります。上司の忙しさに気遣って、時間をとって質問しづらいこともあるかと思いますが、積極的に聞くことをおすすめします。

というのも、タスクを渡している上司も、十分に伝えきれていないことがあるからです。なので、タスクの内容だけではなく、目的・背景を聞くことも合わせて聞いていくことは大切です。どうしてそれを行うのかが理解できていないと、目的からズレたアウトプットを出してしまうことになります。

また、具体的なアウトプットイメージを聞いておくこともポイントです。依頼した上司が期待するアウトプットがわかっていると、「そういうのじゃなかった・・・」と上司に言われる事態を避けることができます。

実例として、過去に私はワークショップの資料作成を振られたことがありました。ワークショップの経験も資料作成の経験もほとんどなかったので、このタスクをどう進めればいいのかわかりませんでした。1から調べて全て自分で考えるとなると、とても時間や工数がかかりますし、いいアウトプットが出せる可能性も低いです。自分で抱え込んでしまって、時間が差し迫ったときに、「実は・・・」と上司に相談すると、あっと言う間に解決した経験ということがありました。

このとき、そもそも上司の頭の中には答えがあったわけです。それを知らずに「自分でやらなくてはならない」と思ってしまい、うまく進められませんでした。相談するのも遅れてしまい、その日遅くまで付き合ってもらうことになってしまいました。

結論、「この仕事は、頭の中に完成のイメージはありますか?」と仕事をもらったときに聞いてみるといいでしょう。編集者の仕事だと、雑誌を書くとき、作家の考えていることをとにかくあの手この手と引き出すことが重要ですよね?そのように、聞くことを恐れずにおもいきって聞き出してみましょう。

「一緒に考えながら進める」

次は、仕事を振った人の頭の中に正解や完成イメージがない時にどう仕事を進めればいいのか紹介します。このケースでのポイントは「自分だけで仕事を進めようとせずに、タスクを振ってくれた人と一緒に進めること」です。なぜなら、新卒ですと上司や先輩と比べて視座が高くなかったり、知識・経験が不足していることが多いからです。

編集者の例で考えると、たとえば作家の頭の中に完成されたシナリオがなかったとき、途中までの話を聞いただけで新米の編集者一人で物語を完成させることは難しいですよね?作家の方が経験豊富で詳しいことも多いので、一人で進めずに作家と一緒に進めたほうがいい作品を作ることができます。

仕事の進め方としては、まず、先ほどの「とにかく聞き出してみる」であったように、どのようなアウトプットを想定しているのかを確認します。「まだ考えられていないから、そこから考えて欲しい!」と言われた場合は、そこで自分で考え始める前に、聞き出します。そして、聞き出しながら、メモや議事録を取って情報の整理をしていきます。わからないことがあったら、質問をしても構いません。そうすることで、仕事を依頼していた側の人の頭の中が整理されて、そのヒアリング中に何をどう作ればいいのかがわかることが多々あります。

仕事は自分ひとりで完成させられてこそ1人前ということもありますが、誰もが自分ひとりだけで進めると難しい部分があるのは変わりありません。ですので、上司の壁打ち相手になって情報の整理をすることも十分バリューとなります。また、新卒であるなら、そうやって一緒に進めさせてもらいながら、自分で学ぶ場を作っていくことも大切になります。

私自身の例を紹介しますと、社内用の記事で、撮影ディレクションについてまとめて書いてほしいと任されたことがありました。自分自身に撮影のディレクション経験があまりなかったので、そもそもどの観点で書けばいいかもわからない状態でした。そこで「こういう情報を知りたいのでは?」と読み手を想像して書いてみましたが、やはり経験したことがないことを想像だけで書いた記事では、撮影したい人にとってあまり役に立たないものとなってしまいました。タスクを振ってくださった人からフィードバックをもらって、結果的には一緒に考えて記事を書いたのですが、最初からわからないことをヒアリングして、一緒に作るつもりで取り組ませてもらっておくべきだったと学びました。

このように、特にわからないことがあるときは自分だけで進めようとせずに、相手と一緒に作っていくつもりで進めることをおすすめします。

「改稿を繰り返して、完成を目指す

最後のポイントは「最初から完璧を目指さず、まず今考えていることを形にしてみる」ことを意識して仕事を進めることです。

特にアウトプットのイメージや前例があまりない中で仕事に取り組むとき、アウトプットが具体的にない状態で仕事や会議を進めようとしても、空中戦になってしまうことが多いです。逆に、ラフでも構わないので手書きのイラストやざっくりとした資料があるだけで、それを元に「ここは、もっとこうすると良さそう!」など、作業を進めやすくなります。完璧を最初から目指してじっくり考えてから取り掛かるよりも、ある程度考えてみたら、一度手を動かしてみるのもいいと思います。編集者でも、「詰まったら一度まず書いてみる。」とよく言われますよね。

私の実例では、提案資料の作成を依頼された際に、過去に近い資料があるかどうかを確認したところ、「全く同じってわけではないけれど、近しいものとしてこういうものがあるよ」と提示してもらったことがありました。そこで、ラフで作って共有してみたところ、会議で「ここは違うけど、ここはいいですね。もっとこういう風にしましょう!」とトントンと内容が決まっていくことがありました。スピード感を持っていいものを作ることができたその経験から、バージョンアップさせることを前提にまず手を動かしてみることが大切だと思いました。やはり、具体的にアウトプットイメージがない状態で、変に議論をしていても進みづらいですからね。


仕事の進め方を「編集者」に例えて、3つ紹介してみました。いかがだったでしょうか?何か仕事を進めるときの参考になれば幸いです。

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