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「伴走ではなく3歩先を照らす」セブンデックスの“企業に寄り添う支援”とは?

「3歩先を常にリードする」。セブンデックスの特徴でもある企業に寄り添いつつ事業成長にコミットする支援で、多くの事業課題を解決してきました。
伴走でもコンサルティングでもない、クライアントとの関わり方。セブンデックスの支援について、インタビューから紐解きます。

▼プロフィール|筒見 憲介
新卒でフロント/サーバーサイドエンジニアを経験後、デザインファームでPM/UXデザイナー、マーケティングを担当。2019年セブンデックスに入社。事業・組織開発として、マーケティング、プロジェクトグロースに従事。データを活用した事業支援を中心に行なっている。

与件をシンプルに問い直し、最適な手段を選ぶ

ー創業初期から携わってますが、どんな事をしてきたんですか?

自分の場合は他のメンバーとちょっと変わった職域なんですが、CRM、MAを活用した組織開発、データ分析からプロダクト改善するグロース、事業方針を決める市場分析、戦略策定と、クリエイティブ周辺に存在する業務全般をやってきました。
社内でもデータドリブンで判断できる採用基盤を立ち上げたり、分析を軸とした業務を行ってきました。

自分が携わるプロジェクト与件で多いのが「とりあえず課題感は把握してて、どうにか助けて欲しい」と、かなり壮大な問いで来るんですよね。
もらう与件としては壮大なんですが、壮大なりの理由があって。事象は1つだけど課題が複雑に絡み合って結果として見えづらくなってるんです。丁寧に1つずつ解いていくことで、「実際やるべきことは何か」にたどり着けます。

例えばある企業を支援した時は、「マーケティングが上手く行ってない状況をどうにかしたい」が与件でしたが、役員、社員ヒアリングを行う内に、全く別の事が原因だとわかりました。

  • 施策可視化、事業最適化の為にSalesforce導入を進めていた
  • CRMの知見が無く理想像がわからないため、Salesforceの開発内容が現場の実態に合ってない状態になっていた
  • 現場には「タスクが増えるだけ」の様に思われて、Salesforce導入意義が伝わっておらず、現場が消極的だった

の様に、事業全体のベクトルが揃ってない事が課題だとわかりました。この状態だと施策を打っても良し悪しが判断できないですよね。

ーそこからどうやって解決の道筋を立てるんですか?

シンプルに問いから落としていきました。CRMを導入して業務効率化したいのは売上を伸ばしたいと言うことなので、最適な開発はもちろん、現場に理解してもらう、仲間を増やす、事業全体で導入推進を巻き込む、場が整った段階でマーケティング施策に着手する、と言う流れです。

7チームくらい関わってたんですが、先導者がいないしやり方もわからない状態だったので、こちらからリードしていきました。
リードも「強引にやれ」のスタンスじゃなくて、主要メンバーと1on1でコミュニケーションを取ったり、関係構築しつつも要点は押さえてトップダウンでおろす、の様にやってましたね。3歩先を照らし続けるような。

3歩先をリードし照らす。伴走でもコンサルティングでもない支援

ー3歩先を照らす?それは、伴走とコンサルティング、どちらなんですかね?

この感覚を伝えるのが難しい所ですが…どちらでも無いんですよね。伴走はクライアントの課題に対して一緒に考えてあげる。でも本質課題が違うことがほとんどなので、伴走だと一過性の支援になってしまう。
一方、コンサルティングは自分たちで最適解を導いて、ロジカルに「こうすべき」を展開する。でも解決案が属人的だったり、実現可能性が低かったら、後工程の運用がワークしない。

そこで僕たちは、一緒に考えた答えを使いつつも、変えるべき部分は丁寧に説明して理解してもらう。絶妙なバランスでやってました。

ー確かに伴走でもコンサルティングでもないですね

結果としてこのスタイルが一番事業にとって前進することがわかったんですよね。
もちろん関係構築までの努力は怠らないですし時間はかかりますが、関係ができあがると本音を話してくれたり、変えるべき点に耳を傾けてくれたり、二次関数的に成果に現れるんです。上下でも勝ち負けでもない、健全な状態を作りながらプロとして巻き込み進めていく。これが寄り添いながらも3歩先を照らし続ける支援の意味かなと思ってます。

リードし続けるために、自発的な努力を止めない

ーこの関係に至るまでに色々試行錯誤がありそうですね

先程の例だと、7チームの定例全てに出て定例内容からその場の空気感や社員の表情1つを掴んだり、その中でちょっと違和感を感じた人に1on1で現状をどう思っているかヒアリングをしたり。後は理解してくださった方を重点的に巻き込んで、「こんなことまでできるんですよ」の様に理想を見せながら実現するために協力的になってもらったりしました。
もちろん上手くワークしないこともあります。個々の状況を見ながら最適解は何かを考え試して、の繰り返しですね。

人を動かすってなかなか大変で、でもやることは明確で、自分からアクションするしかないんですよね。
他のプロジェクトでブランドの方向性を決めるために市場リサーチを行ったんですが、最終的には自分自身が会社紹介できるくらいまで解像度を高めましたね。この解像度で会話すると相手も「この人はわかってる」と信頼して求めてくれます。

ーメンバーの一員の感覚ですね

個人的には、そこまで事業の事を考えるからこそ、事業会社のように事業の成長を見据えたアウトプットができますし、パートナーという立場だからこそ事業会社よりも裁量を持って携われているんですよね。
例えば1万人規模の会社の新規事業に携わる、しかもリードしながら前に進める経験なんてなかなかできないじゃないですか?でもそこを任せてくれる。責任もプレッシャーもありますが、リードする努力を怠らないからこそ実現できてるんだなと感じてます。