セブンデックスのデザイナーの特徴を語るとき、「越境」というワードがよくあがります。
越境というと、表層のデザインをするだけではないことや、職域が広いことはわかると思いますが、実際にプロジェクトでどのような働き方を越境というのか、想像するのは難しいかもしれません。
採用面接でも、
「PMやUXデザイナーとどのような役割分担で動いていますか?」
「デザイナーはどこの領域まで関われますか?」
といった質問をいただくことがとても多いです。
この記事では、直近のプロジェクト3つを例に挙げ、プロジェクト内でのデザイナーの役割や動き方をご紹介します。
目次
事例①:新規事業開発の支援
プロジェクト概要
東証一部上場企業のメーカーの新規事業立案にあたり、あるITプロダクトのプロトタイプ作成とニーズ検証を行いました。
依頼前にクライアント社内でリサーチや検証を進めていたものの、ニーズを特定するところまで至らなかったという背景があったことや、本プロジェクトを通してクライアント社内にサービス価値創造プロセスに共感・インストールさせるという目的もあったことから、プロジェクト進行においては「伴走すること」をより強く重視しました。
そのため、全てのプロセスにおいてクライアントメンバーに参加してもらい、ワークや議論を重ねていきました。
プロジェクトメンバー(4名)
統括:1名
PM・UXデザイナー:1名
UIデザイナー:1名
マーケター:1名
デザイナーの役割
事例②:ブランディング
プロジェクト概要
日本を代表する大手企業のブランディングプロジェクトで、戦略策定からロゴ作成、V.I策定までを行いました。
ブランドの課題感として、世間に認知されているイメージと、伝えたい「らしさ」に乖離がある状態でしたが、ロゴを新しくするだけでは社内や世間にブランドが浸透しないので、根幹から見直す必要がありました。
市場調査・インタビュー・分析を通してブランドの価値を見出し、あるべき未来を描いた上で市場にピンを立てて事業のブランド体系を見直していき、情報を整理し定義した上で一貫性のある訴求を届けられるよう、ブランド価値を再定義・再構築しました。
プロジェクトメンバー(3名)
PM:1名
クリエイティブディレクター:1名
UIデザイナー:1名
デザイナーの役割
商品構造が複雑でクライアント内でも構造化できていなかったものを構造化・可視化したり、社内用に業界用語集を作ったことは、議論のスピードをグッと上げることができました。
既に解像度の高い状態でロゴやVIの制作フェーズに臨めたため、デザインの強度を高めることに思考と時間を使うことができました。
事例③:インナーブランディング支援
プロジェクト概要
ブランディングからコーポレートサイトまでを担当させていただいている東証一部上場企業の社員さまに向けたインナーブランディングのご支援です。 数年前に企業理念を刷新したため、理念浸透を軸に、ロイヤリティ向上のための施策のご提案から実行までを弊社で担当しています。
一般的に有効とされているインナーブランディング施策でも、企業によっては適さない場合もあるため、効果的と思われる施策をクライアントとみっちり議論しながら施策や伝え方を検討しています。
プロジェクトメンバー(3名)
PM:2名
UIデザイナー:1名
デザイナーの役割
また、他の施策も含め全体を見ながら、ブランドを浸透させるためにもっと良い施策はないかを常に考えていて、提案できる機会を虎視眈々と狙っています(笑) 制作物のみで受注しているのではないからこそ、ブランド浸透という与件のためにやるべきこと・できることを思い切りやれるのが楽しいと感じています。
直近の3つのプロジェクトについて、デザイナーの役割・動き方をご紹介しました。
戦略フェーズから入るため、制作フェーズまでの文脈を完全に理解した上で制作に臨むことができる点や、
PMとUIデザイナーの役割もプロジェクトごとに話し合って決めていくので、自分がやりたい分野へ自由に越境することができる点が、
他の制作会社ではあまり経験できないセブンデックスの魅力だと感じています。
今回の記事を読んでいただき、ご興味を持っていただいた方はぜひエントリーお待ちしております!
エントリーまでは考えていないけど、ちょっと気になる方はMeetyで一緒にお話しましょう!
情報デザインは大きく分けて2つで、コミュニケーションのスピードと質を加速させるための「議論の可視化」と、クライアントの社内にも再現性のある形でプロセスを残すための「プロセスの可視化」を行いました。
ただずっと情報の整理をしていたわけではなく、全てのプロセスで統括を除く3人のメンバーで分担しながら進めていたので、デザイナーの役割を超えて定量調査の設計・集計・考察を行なったり、UX設計でたたきを作ったりもしていました。
もちろん決定に至るまでのブラッシュアップや議論も全て参加しているので、サービス設計の一通りの流れを経験することができるプロジェクトでした。