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入社してわかった デザイン制作会社とスタートアップのちがい

周りを見回してみると、デザイナーという職業は比較的転職を多く経験する職業のような気がします。

また、同じ職場で同じ仕事をしていたデザイナーでも転職先ではお互い全く違うものをデザインしているなんてことも多くあり、デザイナーの転職軸は多種多様にあるのだと思い知らされます。

この記事では、そんな多種多様なデザイナーの転職の中で、筆者が選んだ「紙媒体の制作会社からスタートアップ」という選択に基づいて、両者の違いを紹介していこうと思います。

この記事を読んでほしい人

  • 転職を検討している制作会社のデザイナー 
  • デザインスタートアップのデザイナーが何をしているか気になる方
  • セブンデックスのカルチャーを知りたい方

転職のきっかけ

前職の制作会社では主に女性誌のデザインや、アパレル関連のデザインを担当していました。装飾的なデザインの業務が多く、技術を身につける上では大変いい職場でしたが、基本的には来た仕事をこなしていくルーティンワークでした。

そこで経験を積み、アートディレクターを複数回担当することで、より上流の工程や女性向け以外のデザインに興味が湧き、自然と転職を考えるようになりました。その際に、雑誌デザインの現場で複数誌の廃刊を目の当たりにしていたため、雑誌デザイン以外、ということだけは転職軸として定めていました。

転職を決めてからは、どういうデザイナーになりたいのかをその時々で考えながら、様々な会社の様々な肩書きのデザイナー職を受けました。面接を受けながら、本当にやりたいことなのか? 自分の成長に繋がるのか? を検討していきました。

セブンデックスにたどり着くまでは、Web制作会社のデザイナー、Webサービスの事業会社のUIデザイナー、メーカーのブランドデザイナーなどを検討しました。

セブンデックスと制作会社の違い

セブンデックスに入社した当初は、仕事の進め方はもちろん、カルチャーや所属してる方たちの毛色が制作会社とは全く違っていて驚いたのを記憶しています。

この項目では仕事、人、環境の3点から制作会社とセブンデックスの違いを紹介していこうと思います。

デザイナーとしての仕事

制作会社

制作会社では、アシスタントデザイナーとしてキャリアを始め、先輩デザイナーにマンツーマンで教えてもらいながら、デザインや入稿方法などを学んでいきました。

のちにデザイナーからアートディレクターとして昇格もしましたが、基本的にはデザイナーが企画段階から関わることは稀でしたし、勤務時間の9割くらいはPCの前でデザインソフトを触っている時間でした。

セブンデックス

セブンデックスでは、デザイナーは最終アウトプットの制作や責任を果たすのはもちろんのこと、社内のプロジェクトキックオフでやりたい意志を伝えれば、どの工程からでも関わっていくことが可能です。

自分の役割範囲を最終アウトプットのみと限定した場合でも、プロジェクトの進捗は常に共有され、違和感がある部分や提案がしたい場合には歓迎してもらえる文化があります。

筆者は現時点で、コーポレートサイトの要件定義や情報設計、コンテンツ検討などに関わりつつ、最終アウトプットとなるWebデザインを作成したり、インナーブランディングの一貫としてコンテンツを1から制作したりなど、制作会社時代には考えられないほど幅広い業務にあたることができています。

ほとんどPCの前にいた制作会社時代とは異なり、今は社外MTGや社内での話し合いとPCの前にいる時間が半々くらいになり、大変充実感を感じています。(その分作業時間の確保が大変な日もありますが…)

デザイナーの種類

制作会社

制作会社のデザイナーは美大や美術専門学校を出ている方がほとんどでした。美術教育を受けていないデザイナーでもイラストを描いていたり、基本的には美術的なものが好きな方が多かったので、かわいいものを共有したり、いいと思うものが直感的に伝わる心地よさがありました。

セブンデックス

セブンデックスのデザイナーにも美大出身の方はもちろんいますが、エンジニアリングを学んでからデザイナーになった人、起業してからデザイナーになった人、工学科出身の人など様々なバックグラウンドの方がいます。

制作会社の時のように直感でかわいいものをシェアしたりすることは多くありませんが、幅広いお互いの興味をその人の視点から見ることができ、週1のデザイナーMTGは刺激や知らないことに満ちています。

セブンデックスではデザイナーも多種多様な業務に関わることがありますが、自分に知見のない業務があった場合には人間字引的に、あの人なら知ってるかも!とキャリアの違うデザイナーにアドバイスをもらいにいくことが多くあります。

制作会社にいたときと比較して、文化的な共通言語は減ってしまいましたが、ここでは新たな語彙を獲得する可能性を感じることができています。

何でもチャレンジできる環境

制作会社

制作会社では、与えられた仕事をこなすことが基本でした。デザイナーは職責の範囲がはっきりとしているので、自分の仕事にだけ集中することができるという点では、いい環境だと思います。

業務フローや社内環境をもっと良くしたい!と思うこともありましたが、上司にも同僚にもデザイン以外の仕事は基本的に後回しにされるもの足りなさを感じていました。

セブンデックス

セブンデックスは大前提として若い会社なので、未整備の部分が多々あります。しかし、様々な会社から集まったメンバーが前職での知識をもとに会社を常にアップデートしていこうと動いており、日々環境が良くなっていく感覚があります。自分自身も今までの会社では「自分の仕事じゃないし」と改善を諦めていた点を良くしたい!と動くことができるようになり、自分に裁量があるやりがいを感じています。

デザイナーとしての仕事はもちろん、社内のことに関しても、セブンデックスでは仕事は自分でつくっていくものということを全員が自覚し、小さくてもいいから新しいことを始めてみようとする動きが日夜至る所で起こっています。

新しいことを始めるというと、難しそうに感じたり、自分には不可能だ、と不安に思うこともあると思いますが、そんな時は近くの人に相談し、どんどんメンバーを巻き込むことで実現することができています。

小さくても新しい取り組みを実行することで自分の自信にも繋がっていったように思います。

おわりに

この記事では、実際に転職を経験した筆者が制作会社とセブンデックスの違いを仕事、人、環境の3点から紹介しました。

どちらにもいい点と悪い点はあると思いますが、私はこの転職を大成功だと思っています。制作会社では集中的に技術を身につけることができましたが、常にどこか自分の役割が決まりきっている物足りなさを感じていました。

制作会社のデザイナーなら一度は同じように感じたことがあると思います。そんな方に対してセブンデックス、もしくはスタートアップでのデザイナーの選択肢を提案します。

UIデザイナー
東京藝術大学卒業後、映画配給会社にてデザイナー、広報などを担当。その後制作会社で雑誌やSNS、アパレルのアートディレクションなど様々なメディアのデザインに携わる。表層だけではなく、課題解決のデザインで企業支援をしたいと考え、セブンデックス にUIデザイナーとして入社。