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UXデザイナーがオンラインゲームから学ぶ、楽しみながら成長につなげる習慣化の仕組み

仕事でも勉強でも、習慣化することは成長につながる近道です。そう分かっていても、挫折した経験はどなたにもあるのではないでしょうか。

私にとっても、習慣化はとても難しいことのはず、なのですが、ゲームに関しては気が付いたら習慣化してしまっていました。
「無意識に習慣化してしまうほど、ゲームのUXが優れているのではないか」と考え、今回はオンラインゲームをUXの視点から分析し、楽しく習慣を作るには何がポイントなのかを考えてみることにしました!

なぜゲームが習慣化したのか

一般的に習慣化は難しいですが、心地よい体験ほど習慣化しやすいです。いかに体験を心地よくするかで、行動の習慣化しやすさが変わってきます。

ゲームの体験を可視化するために、ゲームの前(予期的UX)、ゲーム中(瞬間的UX)、ゲーム後(エピソード的UX)、体験全体に対するイメージ(累積的UX)に分解して、感情曲線を作成してみました。

全体の特徴として、予期的UXでの期待感がが高いこと、手軽に始められて体験の終わりに感動のピークがあること、振り返りや目標でモチベーションを維持できることがあります。

〈予期的UX〉
PVや事前評価によって、興味を掻き立てられます。この時点でモチベーションは高まっていますが、その気持ちは長続きはしません。

〈瞬間的UX – 利用開始〉
ゲームの購入さえしていれば、1分もかからずに開始することができます。友達と約束をしていれば、必ずその時間にログインするでしょう。

〈瞬間的UX – 利用中〉
試合結果が最後まで分からなかったり逆転の可能性が残されていたりして、最後までドキドキ感を味わえます。ゲームの体験の中で一番盛り上がる部分です。

〈エピソード的UX〉
リザルト画面で自分の行動結果を数値化してくれることで、振り返ることができます。また、アチーブメントで目標を明らかにしてくれることで、その数値に対して上達しているか間違った努力をしているかが分かりやすく、向上心が刺激されます。

ゲームでの体験を習慣化に活かすとどうなるか

ゲームでの体験を踏まえて、実際にどのような工夫を行えるでしょうか。

予期的UXの時点では、いかに期待値やモチベーションを上げるかが大切になってきます。
将来的ななりたい姿を想像したり,体験自体の楽しさを想像することで、体験へのモチベーションを上げることができます。例えば、好きなアーティストの作品をスクラップブックにしたり、自分の記録をノートに記すなどすると、なりたい姿や体験の楽しさを思い出すトリガーとして活用しやすいでしょう。

瞬間的UXの体験の開始時点では、いかに体験開始のハードルを下げるかが重要になります。
物理的にハードルを下げることはもちろん、精神的に気軽に始められる環境を整えることが大切です。例えば、いつでも体験を開始する準備を全て揃えておいたり、友人と互いに誘い合える関係になっておくなどです。一度行動を始めると、作業興奮によってモチベーションが上がってきます。ここまできたら、その日のノルマを達成することは難しくないでしょう。


ここから先は、次の体験を始めやすくするために、体験自体を良いものだったと感じるためのポイントを紹介します。

瞬間的UXの利用終了時には、一番自分を盛り上げてあげましょう
ピーク・エンドの法則と言って、感情が昂った時の印象と最後の印象がその体験全体の印象を左右するため、最後に盛り上げてあげると体験全体&をポジティブに捉えやすくなります。
例えば、やりきったら自分に拍手をしてあげるとか、大袈裟に誉めてあげても良いかもしれません。

体験を振り返るためのエピソード的UXの時間も、体験の満足度を高めるために重要です。
成果を数値化し、目標を設定しましょう。数値化することで変化がわかりやすくなり、目標達成を楽しめるようになります。目標は定期的に再設定することも、忘れないようにしてください。

ゲームの特徴を活かして、楽しく習慣化を

ここまで、

  1. 期待値を上げる
  2. 開始のハードルを下げる
  3. 体験にポジティブなイメージを持つ

の3つを見てきました。

ご自身が好きなものをなぜ好きなのか分析することで、本日紹介したこと以外にも自分なりの習慣化ポイントが見つかるかもしれません。ぜひ、ご自身の習慣化のポイントを探してみて下さい。