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成果につながる「目的思考」で生産性を向上させよう

今回の記事では、個人・組織が成長していく上で重要になる「生産性の向上」について、自分が日頃実践している「目的思考」という考え方を紹介しながら、具体的な取り組み方やメリットについてお話ししていきたいと思います!

単に仕事における作業効率を上げるだけではなく、「成果を出す」という目的を果たすために、そのプロセスを最適化するにはどうすればいいのか?という視点で解説していきます。

  • 他者に評価される仕事をもっと生産性を上げて取り組みたい!
  • 個人・組織の目的を達成するまでに最短距離で仕事をこなしていきたい!
  • もっと成果につながるタスク分解の仕方をマスターしたい!

そんな方に向けて、「成果に直結する生産性の上げ方」について書いていきたいと思います。

そもそもなぜ「目的思考」が生産性の向上につながるのか?

みなさんは生産性を向上させるために、どのようなことを日々実践しているでしょうか?

「実行可能なレベルでタスクを細分化させる」「タスクを完了させるまでに逆算して細かくスケジューリングする」「タスクの優先順位をつけて時間配分する」など。。

これらは目の前にあるタスクの作業効率よく完了させるために、私が実践してきたことでした。
しかし、最終的なゴールを達成した後で「そもそもこのタスクってやる意味あった?」と結果的にあまりゴール達成に意味をなさなかったタスクもありました。タスクを取り組んだ先にあった「目的」に対し、どれだけこのタスクがコミットできたのかという視点で振り返ると、全てのタスクが必要だったわけではありませんでした。

「タスクの作業効率を上げる」ことは「目的達成(成果)」の手段の一つに過ぎないのにも関わらず、それが目的になっていたからこそ起きた事象でした。そこで、手段が目的化しないように、生産性を向上させるために「タスクの作業効率を上げるには?」という問いではなく「成果を出すために必要なタスクは?」から考えるようになりました。どんなに作業効率をあげても、その作業自体が最終的な成果や目的達成に繋がらなければ意味がありません。

そもそも仕事における生産性は「労働による成果(付加価値) / 時間あたりの労働量」と定義されます。「あの人は仕事ができるよね」というのは単に作業スピードが速いのではなく、他者も認める成果を出すことが速いということだと思います。つまり、タスク自体が成果や目的達成に繋がっていなければ、生産性を向上させることに繋がらないということです。

この記事ではタスクの作業効率を上げることのみにフォーカスするのではなく、成果を出すという目的起点の思考から作業効率を高めていくには?という視点で具体的な実践方法とその効果について解説していきたいと思っています。

目的思考で生産性を向上させる実践方法

ここからは目的思考でタスクを実行し、成果を出すまでの具体的な取り組み方について解説していきたいと思います!目の前にある業務やタスクに取り組む前に、ぜひ以下の観点を意識して取り入れてみてください。

  1. 作業の目的を明確にする
    まずは、作業やタスクの目的を明確に言語化していきます。目的を設定する際には、「SMARTの原則」を活用すると精度高く設定できるのでおすすめです。SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)の頭文字をとったものです。この原則に基づいて目標を設定することで、目的に向かってより効果的に行動に移せたり、タスクを分解したりすることができます。
  2. タスクの洗い出しと優先順位を付ける
    作業の目的が明確になったら、その目的達成に必要なプロセスを組み、タスクを優先順位順に洗い出していきます。目標を達成するために、何を優先的に時間を割いて実行していくべきかを判断し、工数を見積もっていくことで自分の時間を効率的に使うことができます。
  3. スケジュールを立てる
    タスクに優先順位を付け、おおよその工数まで出す事ができたら実際にスケジュールを立てていきます。設定した目的をいつまでに達成するのかを決め、そのゴールから逆算して何のタスクをいつまでに行うのかを決定していきます。また、作業自体が他者を巻き込む場合(合意形成時やフィードバックタイミングなど)は自分だけではなく他者の動きも含めてスケジュールを立てることを意識していくと良いです。
  4. 定期的にスケジュールを更新する
    タスクを進めるにあたっては定期的に目的に対して決めたプロセスやタスク自体が最適解かどうか、成果に繋がっているアウトプットができているかについて振り返りながら適宜プロセスやスケジュールをアップデートしていくと良いです。実際に作業を進めていく中で計画時には見えていなかった観点や変わっていく場合があるため、必要に応じてアップデートを行っていきましょう。また、自分の作業に対する成果を定期的に測定することで、目的に向かっていることを実感し、モチベーションを高めることができます。
  5. フィードバックを受ける
    自分自身やチームの成果を測ったり、タスクを洗い出す際には、フィードバックを受けることも大切です。フィードバックを受けることで、自分自身やチームの強みや改善すべき点を把握し、次に向けて改善点を考えることができます。

目的思考の効果・メリット

紹介してきた目的思考によるタスク管理や進行管理を通じて、生産性の向上させることには多くのメリットがあります。成果に直結する仕事を効率よく行えることは既に明らかですが、その他にも目的思考を持って仕事に取り組むとどんな効果やメリットがあるのかについて紹介していきたいと思います!

  1. 1つ1つのタスクにフォーカスし、集中力を高める事ができる
    仕事をする上では、複数のタスクに同時に取り組むことが多々あるかと思います。しかし、基本的に同時に複数のことに取り組むと、人は集中力が散漫になり、生産性が低下してしまうと言われています。目的思考を持っていると、目標に向かって一つのタスクにフォーカスしている感覚を得ることができ、集中力を高めることにもつながってきます。
  2. 自己管理能力を高める
    目的思考を持っていると、自己管理能力も高めることができます。仕事においては、複数のタスクを同時に持って取り組む必要がありますが、それらを効率的に管理することができなければ、生産性は向上しません。目的思考を持っていると、自分自身の時間やリソースを効率的に管理する力が身につくので、結果的に自己管理能力を高めることにつながります。
  3. 問題解決能力を高める
    目的に向かって最適なプロセスを組んでいくことを実践するため、問題を解決するための効果的なアプローチやプロセスを設計する力が身についてきます。また、目的思考を持っていると、目標に向かって進んでいく中で発生する問題に対しても、冷静かつ客観的な判断を下すことができるようになってきます。

まとめ

どんな仕事をする上でも、目的思考を持つことは成果を出すためには非常に重要な要素の一つになってきます。

そして、目的から考えることは単に生産性の向上につながるだけではなく、仕事において成果を残していくための基盤となる「自己管理能力」や「問題解決能力」も高めていく事ができます。

みなさんもぜひ、日頃行っている仕事に対して今回紹介した目的思考を実践してみてください!

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