セブンデックスでは、ミッション「ココロうごかす」を掲げているのですが、ミッションを体現する理想の状態を明文化するためにバリューを策定しました。
改めてビジョン・ミッション・バリューについてと、セブンデックスのバリュー策定の背景やプロセスについて紹介したいと思います。
目次
ビジョン・ミッション・バリューについておさらい
セブンデックスのバリュー策定プロセスを話す前に、そもそもビジョン・ミッション・バリューについて振り返りましょう。
ビジョン・ミッション・バリューは3点セットで語られることが多いです。
それぞれを簡潔に説明すると、以下の通り。
ビジョン(vision)とは、将来のありたい姿です。
ミッション(mission)とは、企業が果たすべき使命です。
バリュー(value)とは、組織が共通して持つ価値観です。
数多くの企業は、企業の目指すべき旗としてビジョンを掲げています。
そして、そのビジョンを達成するために、何を成し遂げていくべきかをミッションとして掲げ、日々活動しています。
このミッションを叶えるために何をしても達成するという訳ではなく、各企業には行動指針やバリューがあり、それを体現していくための基準があるのです。このバリューが企業の風土を形成していきます。
そんなバリューが体現された行動に顧客やユーザーは共感し、ファンになっていくのです。
セブンデックスがバリューを策定するまで
ここからはセブンデックスのバリューを策定した背景やプロセスについて紹介していきます。
背景
弊社のミッション「ココロうごかす」は2019年末のコーポレートリブランディングの際に策定しました。
※詳細についてはこちら
そこから本格的に採用を強化していったのですが、面談の際に「ココロうごかすに共感した人ってどんな方がいるんですか?」と聞かれるように。
ただ正直その時はメンバーのミッションに対するベクトルを明文化できていませんでした。
社内でも共通言語が無いことで、認識に差分が出てしまったり課題が出てきている状態。
そこで社内外におけるセブンデックスの共通言語の必要性を感じバリュー策定を開始しました。
メンバー全員で会社の良い点、改善点、理想の状態を発散
まず最初に現状社内でどの様なことがポジ/ネガに捉えられているかを把握、バリューの種を見つけるために、メンバー全員で良い点、改善点、理想の状態の発散を行いました。
↓の通りかなりの量を発散できました!
キーワードのグルーピング/キーワードの推敲
次に発散した内容をグルーピング、どの様な共通項があるかリストアップしました。
- 日々個人が成長できる
- 上下間で互いにリスペクトがある
- 仕事が遊びで、遊びが仕事
- 些細なことでも「ありがとう」が絶えない組織
- 会社を誇れる
- 縦横斜めのコミュニケーションがしっかり取れている
- 失敗を容認できる組織
- 自信→誇り→こだわり→世界観の形成
- 何よりも誰よりもみんなで楽しんでいる
- 心理的安全性
- 自由だけどルールがある。Liberty
- お互いがお互いの仕事に興味を持っている
- 誰もが何かしら一つ以上の意思決定権を持っている
- リモートより行く方が面白い
- 年齢・性別の垣根を意識させない組織
- 祝い事は全力で。達成感を皆で
- 思考を止めない
- 全員が主体的に働ける職場
ここからバリュー策定に向けて言葉を凝縮していくのですが、この時意識したのが全員の意見を整理+会社としての想いを乗せることです。
バリューはある意味理想の状態なので、現状より少し背伸びした、ミッションに近づくための内容ではなくてはいけません。
そこでミッション策定時に整理したキーワードと照らし合わせながら、ミッションに繋がるバリュー候補として整理しました。
最終的に7つのバリュー候補ができました。
ここから言葉を推敲してセブンデックスのバリューが完成しました!
バリュー : SEVEN STYLE’S
完成したバリュー「SEVEN STYLE’S」がこちらになります。
みんなが主役
会社を動かしていくのはメンバー一人ひとり。
主役の数だけ計り知れない大きな力になる。
今決める
先延ばしにすることでいい事なんて一つもない。
結論を出せないなら、何を・誰が・いつまでに・どのようにとその場で決めれる事は決めよう!
やってみな
やった方がいいと思うなら、やってみな。
やらないと分からないけど、やれば分かる!
集中より、夢中
子供の頃遊んでると、楽しくて時間があっという間に過ぎていく経験は誰しもあると思う。
あそぶように夢中になって働こう!
これでいいじゃなく、これが良い
これでいいかなと妥協してしまう事もあるが、これがいい!と言える最後の最後までこだわろう
そうすれば見えてくるものがあるから!
まず、リスペクト
どんな相手でも立場に関係なく、誠実で謙虚な気持ちを持とう!
相手にした事は自分にも返ってくる。
グルーヴィー
様々な要因が重なって生まれる、言葉にできない爆発的な高揚感がある。
そんな躍動感あるチームを常に目指そう。
このバリューを体現し続ける事で、セブンデックスらしさがカルチャーとなり、社内の共通言語になることはもちろん、新しくジョインしたメンバーにも浸透していくことを目指していきます。
セブンデックスに興味を持って頂けた方へ
バリューにすこしでも共感頂けた方は、ぜひお気軽に応募ください。
日々進化する組織の中でやりがいを感じて頂けるはずです!
おまけ|多くの顧客を魅了し続けている企業のミッションやバリュー
セブンデックスのバリューを策定するにあたり他社のミッション・バリューを調査したのですが、その中でも参考になった3社を紹介します。
ぜひバリュー策定の際に参考にしてみてください!
Netflix
Netflixのビジョンステートメントは「最高のグローバルエンターテイメント配信サービスになる」です。
Netflixのコアバリューは、「判断力、コミュニケーション、好奇心、勇気、情熱、無私無欲、革新、包摂、誠実さ、そして影響力」を掲げております。
NetflixはGAFA並に給与制度が良く、稼ぐか辞めるかと言われるくらいシビアな人事制度として有名な会社ですが、最近行った行動に更にNetflixのことを好きになった人が多くいることでしょう。
Netflixは、契約したままになっていてサービスを利用していないゾンビ顧客を自動解約することを発表したのです。
多くの企業では、そのまま引き落としを行い続けているので、気づいたら相当額を払い続けていた。という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。(気づいた時の絶望感ハンパないですよね)
好きな人にサービスを楽しみ続けてもらいたい!という精神が行動にまでにじみ出ており、とても素晴らしい決断だと思いました。
Amazon
小売業界の巨人Amazonは、「地球上で最もお客様を大切にする企業」であることを掲げています。
この顧客第一主義のスタンスが、カスタマーサービスのクオリティやサービスの料金設定にまで行き渡っているのです。
基本返品も受付けてくれますし、特定の配送会社であれば送料も負担するという方針を取っています。
不満を持った状態でも、Amazonであればカスタマーサービスの良さから、さらにAmazonを好きになるサイクルができるのです。
Zappos
上記で説明したAmazonがどうしてもグループ傘下に欲しかった企業として、有名なのが「顧客感動創造企業」ザッポスです。
ザッポスは2009年にAmazonに買収されたのですが、買収後も同じ小売でありながら独立して運営しております。
返品・送料が無料はもちろんのこと、365日24時間対応の顧客サービスという顧客のための行動が著しくすごい企業文化があります。
そんな顧客に寄り添うザッポスのエピソードの中で、私がすごいと思ったエピソードをいくつか紹介したいと思います。
- 靴のECショップなのに、深夜にピザのデリバリーの注文の電話がきても断らずに、近場で注文可能な店を探して、連絡先を教えてあげる
- 自社サイトに在庫がなければ、競合サイトを検索してそちらの商品を教えてあげる
このような行動は、まさに靴を売るためのサービスのみを提供するのではなく、お客様が望むことを全力でサポートする。という企業文化をメンバーがそれぞれ体現して形成されているのです。
ザッポスの社員に「ザッポスは何をしている会社ですか?」と聞くと、「たまたま靴の販売業を営んでいるにすぎないサービスカンパニーです」と答えるそうです。
ザッポスでは「靴」ではなく「顧客の感動体験」を売っているといっています。
その結果が、「新規顧客獲得の43%がクチコミ」「顧客のリピート率75%」という数字にも表れております。