ノンデザイナーにもおすすめしたいUXデザイン本10選

UXデザイン

今回は、これからUXデザインを学びたい人向けに、UXデザインのおすすめ本を10冊選びました。

デザイナーはもちろん、サービス開発の現場に関わるエンジニアや、プロジェクトマネージャーなどにも読みやすい本を紹介しています。

実際の業務に役立つ本ばかりなので、UXデザインの本を買う前に是非一読してみてください。

「使える」「売れる」プロダクト開発のための本

LEAN UX

内容

事業を成功させるためには、仮説検証を繰り返しサービスの精度を上げることが重要です。
この本では、いかに無駄を省きながらデザインの本質を追求し、成功確度を上げればよいのか、思考や実際のプロセスを紹介しています。
また、いくつかの具体的なケーススタディを元に良い例/悪い例も取り上げているので、リーンにUXデザインを進めるための解像度を上げることができる本です。

おすすめポイント

・UXデザインのプロセスをすべて行うのではなく、とにかくリリースすることの重要性がわかる
・リーンにUXデザインする上での専門的な手法が学べる
・手を動かす手法以外にも、チームマネジメントなどプロジェクトに関わる手法がわかる

こんな人におすすめ

・UXデザインを実践しようと思うが、プロセスも多いし時間がかかると感じている人
・最短でサービス改善の成果を出したい人
・開発まで含めたプロジェクトチームをスピード感を持って動かしたい人   

感想

使いやすいものを作るだけはエゴであると気づかされた本です。
UXデザインにおいて、いかに使えるもの、そして売れるものを作るべきかを学ぶことができました。
手法についてはかなり具体的に書かれているため、すぐに実践できる内容になっています。
エンジニア、 プロジェクトマネージャー、デザイナーすべてのメンバーがこの思考を持つべき内容なので、プロジェクトメンバーが新しくなるたびにおすすめすべき本だと思います。

体験を作ることの面白さを学べる本

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

内容

この本の著者は、任天堂の元企画開発者である玉木一郎さんです。
ゲームがなぜあれほどまでに人に愛されるのか、熱中させるのかの理由は、体験の作り方にあるという視点で書かれています。
体験という提供価値が消費者にどのような影響を与えるのか、また、それはなぜ影響を与えるのかを学ぶことができます。
実際のゲームタイトルを事例に起用しているため、ゲームをプレイしたことがある人は原体験を通して読むことのできる本です。
デザインを学術的に学ぶというよりは体験を作ることの面白さ、そして深さを学ぶことができます。   

おすすめポイント

・体験設計の仕事の面白さに触れることができる
・実際のゲームが事例に使われているので読みやすい
・原体験をモデルにできるため、自分ごと化しやすい
・設計意図から結果形成された体験までの構造理解がしやすい    

こんな人におすすめ

・UXデザインの仕事につきたい人
・体験を作ることに興味がある人  

感想

とにかく、読みやすくて面白い本でした。
デザインを学ぶ、という意識でなくても読めると思います。
手法論よりも、体験を作る仕事はこんなにも面白い仕事であるということを教えてくれるので、これから商品を企画したり、デザインの仕事につきたいと思っている方にはぜひ最初に読んでいただきたいです。
これを読めば、それらの仕事の魅力と深さに触れることができると思います。
今まで何も考えずにプレイしていたゲームについて解説されていて、言われてみれば確かにそうだったと思うことが多くありました。
ユーザー体験の影響力と同時に難しさも感じることができる本でした。まさしく、つい人におすすめしたくなる本です。

“UXデザインがなぜ大事なのか”がわかる一冊

イノベーションスキルセット

内容

著者は、イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで名誉フェローも務める、日本トップクラスのデザインファームTakramの代表田川さんです。
の本は、ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの3つを実現するための知恵が書かれています。
また、それらを全て持つBTC人材の必要性や、デザインの未来について学ぶことができます。
体験をユーザーに届けるということは、デザインだけではなく、エンジニアリングや、ストラテジーがかけ合わさって、ユーザーに使ってもらうことなのだと学ぶことができます。
デザイン思考やテクノロジーの大切さを強く認識できる本です。 

おすすめポイント

・デザイン視点での時代の移り変わりと未来を学べる
・日本最高峰のデザインについての視点から書かれている
・デザイン思考、UXがなぜ大切かを学べる   

こんな人におすすめ

・広い意味でデザインを捉えたいデザイナー
・これからのキャリアを迷うクリエイター
・クリエイティブの重要性を考える経営者  

感想

デザインの仕事に携わる中で、「これから先のデザインはどのように進化していくのだろう?」ということを漠然と考えてきました。
ここで書かれているデザインの未来は、その問いに対する一つの解であると思いました。
近頃、デザイナーとエンジニアの越境は進化を見せ、経営についてもデザインの重要性を語られるようになってきています。
ビジネス、エンジニアリング、デザインの3つを融合、相互理解できると、さらにユーザー体験を向上させることができるのではないでしょうか。

“デザイン”の誤解を解く本

デザイン思考の先を行くもの

内容

デザイン思考とは、ビジネス上の課題をデザインの手法で解決していく考え方のことです。
この本では、最初の方にわかりやすくデザイン思考とはどのようなものかが書かれています。
そして、日本人が抱えてきた“デザイン”という言葉への誤解を紐解くとともに、デザイン思考の先を行く革新的な発想を生み出せる4種類のメソッドを紹介しています。

おすすめポイント

・デザイン思考を知らない人でも入りやすい
・成功事例を紐解いてくれている
・図が載っていてわかりやすい
・明日から実践できるアイディア発想方法が学べる
・集中したら3時間ほどで読めてしまうくらいとても読みやすい  

こんな人におすすめ

・デザイン思考について正しく学びたい人
・起業を志す人や新規事業開発に携わる人

感想

とても読みやすく、興味深い本でした。
本を読むのが苦手な方にもおすすめです。
また、紹介されているアイディアの発想方法は実践しやすいものであり普段の業務にも役立っています。
文字量のわりに学ぶことが非常に多く、とても濃い一冊です。

アフォーダンスとは何か?を学べる本

新版 アフォーダンス

内容

UXデザインについて学んでいると、「アフォーダンス」というワードがかなり登場します。
本書は、そのアフォーダンスを日本に初めて伝えた『アフォーダンスー新しい認知の理論』の最新版です。
「アフォーダンスとは何か」ということが非常に詳しく説明されています。
現在、アフォーダンスという言葉が浸透した結果、アフォーダンスは「行動を誘発する形や色」というようなざっくりとした認識をされていることが多くあります。
しかし、アフォーダンスの真髄はそこではありません。その答えが、この本には書かれています。

おすすめポイント

・アフォーダンスの理論をイチから学べる
・図がしばしば出てくるので、理解しやすい
・感覚的に納得のしやすい知覚論なので読みやすい   

こんな人におすすめ

・アフォーダンスという言葉を聞いたことはあるが、どのようなものなのかは知らない人   

感想

様々な本で取り上げられることの多いアフォーダンスですが、大抵ざっくりとした説明で終わるので、曖昧な理解のまま終わっていました。
しかし、この本はアフォーダンスを主軸においた本なので、アフォーダンスという理論について、深く、正確な知識を得ることができました。
UX、つまり人の行動について考える際に、人への深い理解は不可欠です。
この本は人への理解を深めていくのに最適な本だと思います。

WebデザインのUXを体系的に学ぶならこの一冊

ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン

内容

Webサイトを制作・デザインする上でのUXデザインの理論が学べる本です。
この本では、UXの概要からUX設計までが、初学者にもわかりやすく解説されています。
そして、そのUXがどのようにWebサイトのUIに落とし込まれるのか、具体的な手法が書かれています。
専門用語などはなく、基礎から学べるため、ノンデザイナーが読んでも理解しやすい本です。
また、「売れる」「よい」Webデザインを学ぶ上で、基礎的なUXの知識が網羅できます。  

おすすめポイント

・事例が画像付きで載っていてわかりやすい
・理論に基づいたUXの知識が身につく
・「売れる」デザインを人間心理から学ぶことができる
・UX設計をUIデザインに落とし込む方法が学べる
・Webデザインの「良い」と「悪い」を学べる  

こんな人におすすめ

・Web上のUXの基礎を網羅したい人
・WebデザインのUX設計について具体的に知りたい人 

感想

WebデザインにおけるUXの基礎を学ぶ教科書のようなものとしてこちらを読みました。
図や写真が多く、気軽に手に取れる一冊だと思います。
デザインの知識が全くなくても、「良い」と言われているデザインが、なぜ「良い」のか、体系的に学ぶことができます。
これを知っているだけで、デザインの見方が大きく変わるのではないでしょうか。
UXデザインについて基礎からしっかり学びたい、UXについて知ってはいるが具体的にどのようなものなのかはわからないといった方にぜひ読んでいただきたいです。

デザインを良くするための基本原則を学ぶ

ノンデザイナーズ・デザインブック

内容

デザイナーではない人が、デザインを知るための基本書です。
デザインの仕事につく人が最初に読むべき本の代名詞とも言えます。
伝わるデザインとは何か?の基本の4つの原則に触れており、デザイナーでなくても資料を作ることだったり視覚的に人に伝えるものを扱う人には多くを学ぶことができる本です。
UI、つまり接触面を通して体験を提供することは、UXの中でも大きな割合を占めます。
この本は、UIを中心に書かれた本ですが、UXデザインを学ぶに際して、一度は目を通していただきたい本です。   

おすすめポイント

・デザインの基本原則を学べる
・デザイナーでない人が知ると大きく行動が変わる内容
・図が載っていてわかりやすい
・情報設計に直接活用できる   

こんな人におすすめ

・デザインをこれから学ぶ方
・人に伝わるデザインを作りたい方
・デザイナーでなくても、デザインの仕事に関係する方
・資料など人に視覚的に情報を伝える業務がある方 

感想

デザインの仕事を始める時に、大きく考え方が変わった本です。
なぜ、デザイナーの方が作ったものと自分が作るものはこんなにも違うのだろう?の答えを知ることができました。
近接、整列、反復、コントラストの4つが視覚的に情報を伝えることに大きく影響することを学ぶことができます。「わかりやすい」、と「なんだか頭に入ってこない」、の差分の正体がわかると思います。
デザイン自体をこれから学ぶ人にはぜひ最初に手にとっていただきたい本です。

UXデザインのプロセスを学ぶ入門書

UXデザイン入門

内容

UXデザインの概要とフローがまとめられた本です。
本書は、実際のワークショップが元にされていて、UXデザインのためのユーザー調査からユーザビリティテストまでの実践的なプロセスを学ぶことができます。
デザイナーだけに向けて書かれた本ではないため、ソフトウェア、サービス開発に関わるエンジニアやプロジェクトマネージャーにもおすすめできる本です。
入門書という名の通り、専門的な知識がなくても読み進めることができます。  

おすすめポイント

・UXデザインのプロセスを一つ一つ学べる
・UXデザインの概要がわかる
・ワークショップを元にした実践的な内容が書かれている

こんな人におすすめ

・とりあえず一冊、UXの本を読みたい人
・本を読むのが苦手な人
・UXの実践的なプロセスを学びたい人   

感想

UXデザインの本で、デザインの具体的な手法や事例が書かれたものは多いですが、ユーザー調査からのデザインのプロセスをここまでわかりやすく説明されたものは少ないのではないかと思います。
200ページと文量も少なく、文章も読みやすいため、とりあえず一冊読んでみたいという方におすすめです。

UXデザイン本の定番といえばこの本

UXデザインの教科書

内容

UXデザインが必要になった背景や歴史など、ややアカデミック的な内容から、プロセスや手法までを、考え方から体系的に学ぶことができます。
UXデザインの本質とは何なのか、著者の経験から書かれているため、より深くUXを理解することができる本です。 

おすすめポイント

・UXデザインの概要がわかる
・UXの考え方がわかる
・UXがなぜ必要なのかを学べる 

こんな人におすすめ

・UXを考え方から丁寧に理解していきたい人
・UXをより深く知りたい人  

感想

本書は、誰にでも簡単に読みやすいといった本ではないのですが、それだけに、より深い知識を得られる本だと思います。
今までなんとなく理解したつもりになっていたUXの基本的なことを学び直すきっかけにもなりました。
具体的な事例が知りたいというよりは、UXが何なのかを丁寧に学びたい人におすすめの本です。

UX設計を設計する上で重要な考え方を学ぶ本

ジョブ理論

内容

「破壊的イノベーション」や「イノベーションのジレンマ」などで有名になったクレイトン・クリステンセン教授の著書であるのがジョブ理論です。
ジョブ理論は、ユーザーが購買の意思決定プロセスにおいて、奥深くにある構造を説明するためのものです。
ユーザーは、サービスやプロダクトを利用する時に、成し遂げたい目的があるとし、その目的のことをジョブと位置づけています。
そのジョブ理論を元に、人がモノを買う行為そのもののメカニズムが解き明かされています。  

おすすめポイント

・ユーザー体験を設計する上で重要な考え方がわかる
・考え方なので、すぐに実践できる
・他のデザイン本でも参考文献としてよく出てくる

感想

本書は、本質的なユーザーニーズに対する考え方がまとめられています。
表面上で考えられがちな事象の裏側まで汲み取り、サービスをデザインしていくという概念は多くのビジネスシーンにおいて効果を発揮できるのではないでしょうか。
本書は、他のデザイン本でも参考書として紹介されるほどの名著なので、一度は読むことをオススメしたい本です。 ただ、読書に慣れていない人にはなかなかヘビーな本ではあるため、時間を空けずに一気に読み切った方が良いと思います。

おわりに

これまで、10冊のUXデザイン本を紹介してきましたが、気になるものはありましたか?

実際にデザインの現場で働く社員だからこそおすすめできる本ばかりなので、UXデザインを業務に繋げたい方は是非読んでみてください。