CMの前後でよく見る、動き(アニメーション)を伴った企業ロゴ。
こういった動くロゴのことを、モーションロゴと言います。
ロゴを動かすことでユーザーに強い印象を与えることができるため、最近は様々な企業がモーションロゴを取り入れています。
しかし、流行っているからとりあえずロゴを動かしてみた、というだけでは他社との差別化が何もできていないのと同じ。モーションロゴを作るには多額の費用がかかるにも関わらず、望んでいた成果を得ることができなくなってしまいます。
では、モーションロゴのあるべき使い方とはどういったものなのでしょうか。
モーションロゴを取り入れる会社が増えている3つの理由
そもそも、モーションロゴを取り入れる会社が増えているのには、大きく以下の3つの理由があります。
- ユーザーに強く印象を与えることができるから
- 高画質で耐久性の高いモニターが昔より安価になり、普及したから
- 公共交通機関の広告、ビル広告など、街中の公共物に動画広告が普及したから
最初にも言いましたが、動画はユーザーの目を惹くことができ、静止画よりも強い印象をユーザーに与えることができます。モーションロゴを取り入れる会社が増えている大きな理由はここにあると考えられます。
また、高画質で屋外設置にも耐えられる高機能なモニターが、技術向上により手に入れやすくなったことも大きな要因です。そのことにより、電車広告やビル広告などの街中広告が次々に紙媒体からモニターへと移行しました。
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では、モーションロゴが普及した理由がわかったところで、モーションはどのように使っていくべきなのでしょうか?
ただ既存のロゴを動かしただけのものではなく、動くことを前提に制作されて、動くことでコンセプトを伝えることができているロゴの例を見ていきましょう。
モーションロゴの実例3選
Osaka Metro
これはOsaka Metroのモーションロゴです。
コーポレートスローガンにもなっているブランドコンセプト「走り続ける、変わり続ける。」を反映し、Metroの「M」の中にOsakaの「O」を内包した螺旋状の動きのあるフォルム(moving M)で、エネルギッシュな大阪の街や走り続ける活力を表現しています。
https://www.ndc.co.jp/works/osakakosokudenkikido-osakametro-2018/
ロゴを制作した日本デザインセンターは、ロゴに込めた想いを上記のように伝えています。
このロゴはモーションがあるからこそMetroの「M」の中に「O」が隠れていることをユーザーに伝えることができます。また、「走り続ける、変わり続ける。」というブランドコンセプトを顕著に表す螺旋状の動きも、モーションによってユーザーに想像しやすくさせています。
これらは、ただ「M」というロゴを見たところで簡単に想像できるものではないですが、モーションがあることでブランドのコンセプトやブランド名をわかりやすく伝えることができています。
そういった点から、このロゴはモーションという技術を使うことを前提として作られているのではないでしょうか。また、Osaka Metroは電車事業を行っている会社であり、電車には多くのモニターが昨今は取り付けられているため、モーションの認知を普及させるのも簡単だったと思われます。
ロサンゼルス 2028 夏季オリンピック
次に、これは2028年に開催されるロサンゼルス夏季オリンピックのロゴ(エンブレム)です。
このロゴは、オリンピック史上初めてロゴに動きを取り入れました。Aの文字をアーティストやアスリートら総勢26名がデザインし、それら全てのデザインにモーションをつけた上でロゴに取り入れています。
Aの文字を様々なパターンに動かすことで多様性や創造性を表現しており、それぞれのデザインに違ったモーションを取り入れることでオリンピックの賑やかさも表現しています。
これらの伝えたいことはどれもモーションを使う前提で表現方法が組まれており、現時点でのデジタル社会から8年後の未来を想像した結果、モーションを用いたロゴにしたのではないでしょうか。
Nintendo Switch
最後に、これは任天堂の主力ゲーム機であるNintendo Switchのロゴです。
Nintendo Switchは2つのコントローラーが本体についており、それらを取り外すことで簡単に2人プレーを楽しめることが大きな売りです。また、それらのコントローラーは本体につけることで1つのコントローラーとしても楽しめる、まさに2つで1つのコントローラーと言えます。
このモーションロゴでは、2つで1つのコントローラーであることを、最初は2つに分かれているコントローラーがカチッという小気味良い音とともに横並びになることで、印象強いものにしています。前述した2つのモーションロゴに比べたらとても短いですが、伝えたいことを端的にはっきり表現している良い例だと言えます。
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まとめ
ここまで見ていただいたように、きちんと最初からモーションも含めてロゴを考えることで、ただ既存ロゴにモーションをつけるよりも効果的に強い印象を与えることができるのです。
しかし、モーションロゴが向かない会社・サービスがあることには注意しなければなりません。自社ロゴの使用場面を想定した時に、印刷物や印字物が多いならモーションありきのロゴを作るのはやめたほうが良いでしょう。
そうでないなら、ただ流行っているから動かすだけのモーションロゴを作るのではなく、自社コンセプトをより明確に伝えられるモーションロゴをイチから考え直してみるのはいかがでしょうか。