CULTURE
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セブンデックスの今とこれからを体現する、コーポレートサイトリニューアルのデザインプロセス

2023年1月、セブンデックスはコーポレートサイトをリニューアルいたしました。

約3年ぶりとなる“会社の顔”のリニューアル、どんな考え方でこのデザインに至ったのか、また、デザイナーとしてセブンデックスをどう見せようとしたのか、デザインプロセスと共に紹介します。

3年の間のセブンデックスの変化

リニューアル前のデザイン/リニューアル後のデザイン

セブンデックスは絶賛成長中の組織。前回リニューアルからの3年の間で起こったカルチャー・環境の変化、思いつくだけでも以下のようなものがあります。

  • メンバー増
  • オフィス移転
  • ミッション・ビジョン・バリューの策定
  • パーパスの策定

3年間で組織の形も私たちメンバーの意識も大きく変化しているのに、コーポレートサイトだけが以前の姿のまま。そこで、セブンデックスの今の姿を表現するため、さらに未来へと進んでいくために、コーポレートサイトへとリニューアルするプロジェクトが始動しました。

セブンデックスとは?

セブンデックスは今“どんな感じ”なのでしょうか?パーパス・ミッション・バリュー、メンバー間での頻出ワード、社内の雰囲気などから、ビジュアル表現の手掛かりとなるキーワードとして抽出するならば、このようなものが浮かびました。

「熱量」「情熱」「泥臭さ」「モメンタム」
「本気」「誠実」「スピード」「‘思考停止’の対義語」
「プロフェッショナル」「インテリジェント」

このように、“セブンデックスとは?”を言葉で整理した上で、ビジュアル表現へと落とし込んでいきます。

メインビジュアルの方向性決め

カラーの決定

セブンデックスの熱量を体現する、新コーポレートカラーのレッド

今回、まず初めに決定したのは新しいコーポレートカラーのレッド。

前述のような“セブンデックスらしさ”を表現する色として、全会一致の即決のような形で決まりました。ここで、色及び色で表現したいことが整理されたことで、コーポレートカラーが今後ビジュアルを制作していく軸となりました。

方向性を掴むためのラフ案

デザインラフ A案/B案

次に、セブンデックスの第一印象となるTOPページのメインビジュアルを決めていきます。“セブンデックスとは?”をイメージに変換していく作業です。

先述したキーワード等をひと纏めにした1つのセブンデックスのイメージがあるとして、それを“どの切り口で見せていくか”で複数案を作成し、「コーポレートサイトではこれを表現したい」「このように見られたい/見られたくない」等を代表とデザイナー間で議論し、メインビジュアルの方向性を定めていきました。

上記画像内の2案は実際に制作したラフ案です。どのような考え方で制作し、方向性を決定したのかご紹介します(左をA案、右をB案とします)

  • A案:セブンデックスのアウトプットを想起させる案

繊細な線とグラデーションを使用することにより、セブンデックスのスマートさ・インテリジェントさを表現、また、憧れ感を醸成する

  • B案:社の雰囲気、メンバーの士気を想起させる案

個々の力を表現する幾何学型をベースにしたシェイプと、コントラスト比の高い色使いで、パワフルさや勢いを感じさせる

方向性の決定

2案を代表に提案し、B案をブラッシュアップしていく方向で決定。コーポレートサイトで表現したいこと(=“会社の顔”として、セブンデックスが世の中に提示したいこと)は、「セブンデックスの熱量」「私たちの今の姿」そして「これから目指していく姿」として、デザインを進めていくことになりました。

ブラッシュアップ

メインビジュアルブラッシュアップの変遷

方向性が決定し、ブラッシュを重ねていきます。メインビジュアル以下のコンテンツとのバランスも考慮するために、TOPページ全体のデザインと並行して進めながらメインビジュアルを完成させていきました。

デザイン決定稿

デザイン決定稿

最終的にこのようなデザインになりました。各要素をどういった意図で選び・どう見せようとしているのか、ご紹介します。

メインビジュアルに込めた意味

様々な形状のシェイプは、セブンデックスの提供する5つのサービスの象徴であり、所属する各メンバーの象徴です。

セブンデックスの提供するサービスは、チームでなければ提供できないものです。経歴やバックグラウンドも違うメンバーがそれぞれに強みを持ち、ひとつのチームとなることでセブンデックスを形成し、頭を突き合わせてモノを作り上げています。

それらが組み合わさり、重なることで、セブンデックス及びセブンデックスのアウトプットが生まれている、ということを表現しています。

セブンデックスの提供する5つのサービス、メンバーそれぞれを象徴するシェイプ

前項のブラッシュアップの画像でお察しいただけると思うのですが、シェイプの形状、大きさ、コピーも含めたレイアウトなど、代表とラリーを打ち合いながら何度も試行錯誤を重ね、このプロジェクトで最も労力をかけた箇所です。

というのも、抽象度の高い表現と、分かりやすい・明瞭な表現をうまく共存させることにトライしたかったからです。コーポレートサイトでのビジュアル表現を通してセブンデックスがどういう会社に見られたいか、というお話を次項でしていきたいと思います。

セブンデックスをどう印象付けたいか

今回コーポレートサイトのビジュアル表現でやりたかったことを一言で表すと、『イケててクールな会社に見えて、勢い・熱量ある会社にも見えて、でもアウトプットのレベルの高さには自信があるから若くてフレッシュな印象にはしたくなくて、でも高尚で取っ付きづらい印象にはしたくなくて、でもやっぱりイケててクールな会社には見せたい』みたいなことでした。

ラフ案までお話が戻りますが、ラフ制作時点では、グラフィックを抽象度高めにすることで『イケててクールな会社、かつ現状よりもグレードを何段階か上に見せよう』としていました。ここで、代表からは「イケててクールな会社には見せたいとは思うが、取っ付き易さはなければならない」というようなフィードバックを貰っています。

でも、デザイナーとして、かつ所属するメンバーのひとりとして、セブンデックスを『イケててクールな会社』にしたいし、私は『イケててクールな会社』にいたいのだ…… というわけで、イケててクールな印象を醸成するような“抽象度の高い表現”と、取っ付き易さを感じさせる“分かりやすい・明瞭な表現”をうまく共存させることにトライすることになったわけでした。

グラフィックやカラーでカッコ良さ・トレンド感は表現しつつも、例えば、キャッチーな動画、適度に説明をすること、英語を多用しすぎないこと、等の明瞭な要素を入れることで、親しみやすさ・取っ付き易さも感じさせるバランスにしています。

また、パワフルさ・勢い感を醸成するために、色数は極力絞り、コントラスト比高めの組み合わせを多用しました。レッドを印象的に見せ、新しいコーポレートカラーとして認知してもらえるようにもしています。

コーポレートサイトで“今の姿”“これからの姿”を体現すること

セブンデックスオフィス

そもそもの話になりますが、コーポレートサイトのターゲットはもちろんお客様や採用候補者です。より多くのお客様に出会えるといいな、もっとデザインで何かを良くできたらいいな、素敵な仲間に加わってくれるといいな、と思っています。ですが、裏テーマ的に、メンバーに「自分の会社イケてると思ってもらいたい!」と考えながらデザインをしていました。

そしてリリースして数週間経った今、リニューアルが一番必要だったのはセブンデックスメンバー自身だったのではないかな?と思い至っています。新しくなったことでセブンデックスメンバーの士気が上がるきっかけになったことは感じられますし、私たちが目指す“これからの姿”の輪郭がくっきりしてきた感覚があります。

今回のコーポレートサイトリニューアルは、改めて自分たちに向き合い、あるべき姿を再定義する機会になりました。これをきっかけとして、セブンデックスはシーンを湧き起こす存在として、更に邁進していきたいと思います。

もしセブンデックスの今の姿や今後の姿にご興味を持っていただけたという方は、ぜひご連絡お待ちしております。カジュアルにお話しましょう!

UIデザイナー
多摩美術大学卒業後、広告制作プロダクションに入社。ビジュアルデザインを軸とし、デザイナーとしてナショナルクライアントをはじめとした様々な案件に携わる。2020年セブンデックスに入社し、クライアントワーク支援や社内のクオリティーマネジメントなど幅広く携わっている。