セブンデックスは、ブランド戦略からクリエイティブ制作まで一気通貫で支援する「ビジネス・クリエイティブ・スタジオ事業(BCS)」を展開しています。戦略を描くだけではなく実際に「コトを動かす」ために、スキルやノウハウだけではなく、自社のカルチャーづくりにも力を入れています。
そのカルチャーの一端を支えるのが、学生インターンの存在です。現在6名のインターン生が、BCS事業部のマーケティングや新規事業にコミットしていますが、存在感はすでに社員に引けを取らないほど。例えば、SEO施策により「デザイン 会社」「ブランディング 会社」など複数キーワードで検索1位を取得。オウンドメディアのオーガニック流入数を1年で約2倍に伸ばしたり、サービスLPの改善を主導したりしています。
さらに、HR領域の新規事業「HRソリューション事業(HRS)」では、法人開拓やマーケティング部隊の立ち上げの主要メンバーとして活躍している学生もいます。
セブンデックスのインターン生たちは、どのような目標を掲げ、どのような思いで働いているのか。そして、なぜ学生時代の貴重な時間をこの場所に投下することを決めたのか——。その視点からは、現代の学生たちのキャリア観と、セブンデックスの人と向き合う組織カルチャーが見えてきました。
目次
“インターン”の枠を超えて事業貢献する4名
—まずは、簡単に自己紹介と現在の役割を教えてください。

山口玲(以下、あきら):
国際基督教大学3年の山口です。セブンデックスでのインターン歴は1年7ヶ月(取材時)くらいになります。BCS事業部のデジタルマーケティングに関わり、SEO、CRO、LPOなどの施策を担当しています。
服部果歩(以下、かほ):
上智大学3年生の服部です。大学ではヨーロッパ研究に所属し、短編映画制作などをしています。あきらと同じく、BCS事業のマーケティングを1年くらいやっていて、SEOコンテンツの執筆マニュアルやガイドラインの作成を担当しました。
竹内智貴(以下、ともき):
東京大学2年生の竹内です。BCS事業のマーケティングに関わっています。在籍は1年くらいで、その前は居酒屋でアルバイトをしていました。
宝来岳(以下、がく):
日本大学4年生の宝来です。在籍は1年くらいで、最初の3ヶ月はBCS事業のマーケティング部隊で働いていました。その後はHRS事業の法人開拓やマーケティング部隊の立ち上げを担当しています。
—大きくはBCS事業とHRS事業の2つにわかれているんですね。それぞれの成果を教えてほしいのですが、まずはBCS事業に関わる3名からお願いします。
あきら:
社員を含むマーケのみんなでやったことですが、僕がインターンを始めた2023年4月ごろからオウンドメディア「POST」への自然流入を増やす施策を行い、流入数を40000から80000へと倍増させました。
かほ:
当時、SEO的な知見は社内になかったので、インターン生を中心に試行錯誤を続けてきたんです。私は長期インターンでSEOマーケティングの経験があったので、企画シートや執筆マニュアルなどの基盤づくりもやりました。その結果、「ブランディング 会社」「デザイン 会社」「UIUXデザイン 会社」などのワードで検索順位1位を取得(取材時)し、オーガニックを増やせたんです。
ともき:
他にも、LPO施策として、BCS事業のサービスLPのワイヤーフレーム制作や改善も担当しています。最近、メルマガによるナーチャリング施策も開始しました。

—ゼロベースでSEO施策を始めて、きちんと結果が出ているのがすごいですね。がくさん、HRS事業のほうはどうですか?
がく:
HRS事業のマーケティングは、まだ立ち上げフェーズです。やってきたことといえば、Xとnoteアカウントの開設、サービスサイトとメディアの立ち上げ。直近ではYouTubeアカウントも開設しようとしています。

マーケに注力する以前は法人開拓をしていました。僕自身も50〜60社くらいお話をさせていただいたのですが、チーム全員のコミットによって、Sansan株式会社様やレバレジーズ株式会社様といった成長企業のみなさまに導入いただいています。
成長、夢、就活、将来の不安…。企業インターンに求める「意味」
—みなさんが事業に欠かせない存在であることがよくわかりました。学生時代に取り組むことの選択肢は色々あると思いますが、なぜ「企業インターン」をしようと思ったんですか?
あきら:
一番はコミュニケーションの幅を広げるためです。インターンをする前は、大学を休学してエンジニアを育成するプログラミングスクールに通っていました。そこで、自分はプログラミングにそこまでの熱量を持てないと気づき、他の職種の人ともコミュニケーションがとれる企業で働いてみようと思ったんです。
かほ:
私も大学2年生で就活について考え始めたタイミングで、社会人の目線を持つことや、社会人としてのコミュニケーションができるようになりたいと思って企業のインターンを始めました。内部で働くことが、一番実情を知れますからね。
それ以前は塾講師をしていましたが、自分が成長できている実感がなくて。何かしらの目標を掲げて突き進んで、成長を実感したいというのも理由のひとつでした。
ともき:
僕は、なんとなく「人と違うことがやりたい」という気持ちと、「自分の将来に繋がるかな」という気持ちで始めました。将来は教育の領域で事業をやるという目標があって、それなら居酒屋で働いているより、マーケティングのスキルを身につけられる企業でインターンしたいと思ったんです。
がく:
ともきに近くて、企業で働いてスキルやノウハウを「全部学んじゃおうぜ!」と思い始めました。以前バンクーバーに留学していたときに、仲間と一緒に留学サービスをつくったんですが、会社で働いたことがないため、会社がどのように回っているのかがわからなくて。企業で働いて、そうした基本的な部分を学びたいと思っていましたね。
—就活につなげたり、自己成長や自己実現のためにやっているんですね。
かほ:
どうせ時間を使うなら、自分なりの「意味」を感じられることがしたかったんですよ。
がく:
今の学生って、「不透明な時代」といわれるし、SNSとかで周りの人の動きも見えちゃうから不安なんです。僕もそう。だから、企業のインターンをする学生は増えています。

仕事とは、自分を知り、周りに価値を届け、社会にポジションを築くこと
—「意味」という言葉がでたんですが、仕事や企業に入社することにはどんな意味があると思っていますか?今の率直な考えを聞いてみたいです。
ともき:
仕事は「社会に自分のポジションをつくること」だと捉えています。仕事を通じて、ようやく社会とつながり、社会に何かを提供することができるようになる。学生時代は、何かを享受する側でしかありませんでした。社会に何かを提供していくという前提で、それが自分のやりたいことと結びついていくと、さらにいいと思っています。
かほ:
働くことは、私の場合「自己実現」の手段です。自己効力感がひとつのキーワードなんですが、自分が会社や社会に貢献できているという実感が、生きがいにつながってくると思うんです。
あと、私は「誰もが自分らしく生きられる世界」をつくりたいんですが、それはひとりでは難しいことだと思います。だから、自分の考え方にあった会社に入ることで、そこのサービスやプロダクトを通じて、理想の世界に少しでも近づけたい。それが会社に入る理由です。
—会社とは貢献する対象であるとともに、実現したいことを広げてくれる器のような存在でもあると捉えているんですね。
あきら:
僕もどちらかというと「居場所」や「貢献している感覚」が一番大事かもしれません。社会のためというよりは、身近な人、尊敬する人の役に立ちたい気持ちが大きいです。
それに、もし仕事がなかったら、自分はのんべんだらりとしてしまうと思うんですよ。仕事には責任感や拘束力が発生する。おかげで自分を律することができるという意味でも、仕事は人生にとって不可欠なものだなと思います。
がく:
違った角度から答えると、僕は仕事を「自己探究の最適な手段」だと思っています。仕事では、毎日感情が動いて新しい自分に出会える。自分の強みや弱みもよくわかる。この時代における自分の役割を考える機会があったり、サービスや事業を通して世に問いかけたりできます。
人に会うことや、本を読むことも大事だと思います。でも、仕事にはKPIや事業数値などのものさしがあるおかげで、客観的な振り返りがしやすいし、周りの人や社会からのフィードバックも受けやすい。自己探究したい人は、仕事に打ち込むことが一番手っ取り早いんじゃないかなと思っています。
成果と向き合い、人と向き合う。インターン生が感じたセブンデックスのカルチャー
—「仕事=人生」と狭い見方をしているのではなく、人生をより良く過ごすために仕事があると。では、なぜインターン先にセブンデックスを選び、長期で働かれているのか教えてもらえますか?
あきら:
きっかけは、UIUXに関連する本を読んでいたときに、インターン募集のサイトで「UIUXデザイン」と検索したことです。セブンデックスが一番最初に出てきたので興味を持ちました。
続けているのは、常に新しいことに挑戦できる刺激的な環境だから。他の企業インターンでは「テレアポだけをさせられている」みたいなことをよく聞きます。一方、セブンデックスでは力を認めてもらえれば、任されることが増えていく。自分が貢献できている実感を得られやすい環境だから、辞めたいと思ったことはありませんでした。
かほ:
貢献できる幅が広いことは、私も魅力に感じたところです。以前長期インターンをしていた会社は300人程度の組織で、セブンデックスはその10分の1の規模感。オファーを受けたのがきっかけでしたが、自分にできることがたくさんあるはずだとワクワクして入りました。
1年以上続けている理由は、「成果」を評価してもらえる環境があるからです。前の会社では、どちらかというと「態度」のほうを見られていました。報連相をきちんとしているかといったことが評価の中心で、それも大事なことだと思います。しかし、いわゆる「インターン生」としてしか見てもらえてないと感じていました。
一方、セブンデックスは、いち社会人として私たちを見てくれます。求められる基準も高く、主体的に考えて、仮説検証のサイクルを回して、成果を出さなければいけません。その分、きちんと成果が出れば評価してくれて、インターン発の提案も歓迎してくれる。素早く挑戦し続けられる環境だからこそ、ここまで続けてこれたんです。
—なるほど。「社会人になるための教育期間」という立ち位置のインターンもありますが、セブンデックスでは最初から「社会人として成果を出す」ことが前提にあるんですね。
がく:
そうですね。最近、社内では「意志を育てろ」という言葉を良く聞きます。誰もが意志を持って、意見を発信して、成果につなげるのが賞賛されている。その文化を支えているのが、「All Star」をはじめとするバリューの存在と、情報の透明性が高い環境です。

一部を除き、経営陣の考えや事業の課題のすべてがインターン生でも見られるようになっているため、当事者意識を持って働けます。他の会社もたくさん見てきましたが、ここまで「意志を育てる環境」が整備されている会社はありません。
それに、意志を持った人たちをまとめるマネジメント力や、人と向き合う力もすごい。最初はそれらを学んで卒業しようと思っていましたが、今はこの環境でもっと働きたいと思い、来年から入社することを決めました。
—がくさんは来年社員になるんですね。「人と向き合う力」を感じたエピソードはありますか?
がく:
あまり落ち込まない性格なんですが、1日だけへこんでいたことがあって。それを代表の信治さん(代表取締役 堀田信治)が見抜いてくれて、夜ご飯に誘ってくれたんです。代表が直接、プライベートのことも含めて話を聞いてくれたのにはびっくりしました。

かほ:
私も就活中で悩んでいた時に、のぶさん(代表取締役 中村伸啓)に就活相談に乗ってもらいました。セブンデックスに入社するわけではないのに、人生やキャリアについて一緒に考えてくれてありがたかったです。
ともき:
僕はその「人と向き合う力」に惹かれてインターンを始めました。セブンデックスのインターンの採用面談は、いい意味で面談っぽくなく、1時間のうち半分くらいは僕が将来やりたい「教育」についてディスカッションしてくれたんです。他の企業の面談もいきましたが、スキルや経験など事務的なことばかり質問されることが多く、自分自身を見られているとは感じませんでした。セブンデックスはそこが他と違っていて、面白いなと思います。
また、そうした環境だからか、集まってくるメンバー一人ひとりが何かしらの強い意志を持っています。事業を立ち上げたことがあったり、個性的な経験を持っていたりする人も多く、本当に多様性の高い場所です。それをまとめる経営陣のカリスマ性もすごい。将来事業をやるうえで、「エネルギーが高い人たちをまとめる力」は必要になるはずなので、ここで学びたいですね。
仕事のスキルと人間性を磨きながら、個々の理想に向けて挑戦するインターン生たち
—インターンを通しての成長や、自身の変化で大きかったものはありますか?
かほ:
社会人に対して、遠慮なく提案ができるようになったことです。前の会社では、結構ビクビクしながら提案していたのですが、セブンデックスで何度もやっているうちに殻が破れたかなと思います。
がく:
僕が今まさに殻を破ろうとしているのは、世代も職種も違う人たちに心地よく動いてもらうために、どう働きかけるかということです。YouTubeアカウントの立ち上げなどをしようとすると、社内のデザイナーはもちろん、時には社外の方々も巻き込んで、プロジェクトを進行しないといけません。進捗を確認したり、適切に根回しをしたり、時には厳しくフィードバックすることも必要になる。そのあたりは、絶賛挑戦中です。
あきら:
変化という意味では、目的を最短距離で達成する方法を考え、必要なことを徹底的に実行することを意識するようになりました。以前は、他者に気を遣って徹底できていない部分があったのですが、「それはプロフェッショナルじゃない」と1on1でフィードバックしてもらったんです。「徹底できない」状態は自分のありたい姿ではないと思い、それからは強く意識するようになりました。
ともき:
僕の場合は、「人の意見を素直に受け取りつつ、自分なりの考えをしっかり持つこと」を意識するようになりました。割と自分の意見を持っているほうですが、業務の話になると「社員さんのほうがマーケティングに詳しいから」と、無意識に自分を抑えてしまう癖があったんです。正解探しをしているというか。
でも、自分の意見が間違っていたとしても、それを伝えることで初めて気づくこともあるし、相手に新しい視点を提供できることもある。そう気づいてからは、自分なりの意見を伝えることを大切にするようになりました。
—出している成果を考えると、仕事のスキルを学んだことは間違いないと思いますが、一番の変化として「人間性や対人スキルの成長」を言及しているのが、セブンデックスらしいですね。では、最後に今後のインターンやキャリアにおける目標を教えてください。
がく:
インターンにおいては、立ち上げフェーズにあるHRS事業部で、やれることを全力でやっていきたいと思っています。今後のキャリアにおいて興味があるのは「資本主義の次の社会システムがどうなるか」ということです。お金という尺度が外れたり、別の尺度が出てきた時に、世界がどう広がるのかに興味があるんです。直近でいえば、Web3.0の領域が近いですかね。セブンデックスでの仕事で「自己探究」を深めつつ、自分でも事業を立ち上げていければと思っています。
あきら:
僕はもう少し身近な話で、自分が育ってきた環境と同等以上の環境を、家庭を持った時に提供できる人間でありたいと思っています。そのためにはある程度の年収も必要ですし、その分社会や会社に提供できるものが大きくないといけない。その一歩目として、このインターンで培ったものを活かして新卒で入社する会社でスタートダッシュを切る、というのが直近の目標です。
ともき:
先ほど話した「自分の考えを持つ」ということを、社会に広げていきたいです。まだ、高校までの教育は“詰め込み”が多く、なんとなく大学に入って、なんとなく就活を始める人も多いのが現状だと思います。そうではなく、人生の目的を描いて、主体的に学び、自分の人生をデザインできる人を増やしていきたいです。それを「教育」で実現するのか、別の切り口なのかは、これから模索していきたいと思います。
かほ:
私は、一言でいえば「素晴らしいマーケター」になりたいと思っています。それは、徹底したユーザー目線を持ち、誠実なやり方で、サービスと顧客を精度高くつなぐマーケターのこと。広告ばかりに依存したり、グレーな方法で無理やり買わせるのではなく、いいものを欲しい人に適切に届ける仕組みをつくれるようになりたいです。
今やっているSEOの記事に関しても、読者のニーズをきちんと意識して、響くコンテンツをつくっていく。その一つひとつの積み重ねによって、素晴らしいマーケターに近づいていければと思っています。
セブンデックスでは長期インターンシップを募集しています。以下リンクよりご応募お待ちしております。
https://open.talentio.com/r/1/c/sevendex/pages/86190