セブンデックスは2018年10月に創業して3年目、数多くのクライアントをUXUIデザイン、ブランディング、マーケティングで支援してきました。2020年の振り返り及び今後の展望について、共同代表の一人、中村に話を聞きました。
▼プロフィール｜中村 伸啓
大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年に堀田とセブンデックスを設立。代表取締役に就任。2019年グッドデザイン賞受賞。
この状況下だからこそ攻めることに意味がある
ーあけましておめでとうございます！去年はセブンデックスにとってどんな一年でしたか？
2020年は挑戦的な一年でした。新型コロナウイルスが猛威を振るいましたが、流行り始めから数年レベルで影響が続くと予想し、新しい会社のあり方を考えながらも攻め続けることは変えずに突っ走りましたね。
特に採用はこの情勢で守りに入る企業が多い中積極的に行い、9名の新しい仲間がジョインしてくれました。デザインの力でビジネスを伸ばしていく事業内容や働くメンバーに共感して入社してくれたこと、常に目線を高くクライアントの事業成長に向けて成果を出す姿勢、共に未来を目指す新しいメンバーとの出会いに感激しています。15名のメンバーと一緒に去年以上にスピード感を持って物事を進められると考えるとワクワクしています。
ーコロナによる社内外の環境変化は？
まず社内ですが、3月からリモート体制へと移行しました。メンバーが率先してうごいてくれたおかげて、バーチャルオフィス導入、チーム体制の編成などリモートワークを前提としたワークスタイルにスムーズに移行し、大きな問題なくスイッチすることができました。
社外については、デジタルエクスペリエンスを主な事業領域とする弊社にとって、顧客に提供できる価値、提供すべき価値は高まっているように感じています。デジタルトランスフォーメーションが注目されることで、顧客、消費者に提供するものが主な視点とされていたデジタルエクスペリエンスが、既存事業の活性や新規事業創出だけでなく、カスタマーサクセスや業務効率化、ガバナンス管理などに積極的に取り組もうとする企業が増えました。
ー攻めた結果が実績としても出ましたね！
2020年はデジタルシフトによる新しい商機の創出や、これまでの体制を変化しシフトする企業のブランディングなど、「これからどうしていこうか？」と一生懸命に考えられるクライアントと、一緒に寄り添い苦楽を共にできるお仕事がが増え、結果として弊社も売上昨年対比216%で成長することができました。
最近のお仕事の質も上がっていて、「ユーザー体験をどう作るか？」だけではなく、クライアントと一緒に「どこに行きたいか？」を一緒に話し合い、辿り着くための道筋を立て、その過程で「求められる体験」を作っていく。UI上の体験でなく、「サービスそのものの体験を設計していくこと」から関われる様になりました。
要因は強い意志で攻める姿勢を変えなかったことだと思っていて、「この状況だから控えよう」ではなく「この状況だからこそ価値が出せるのではないか」のスタンスを貫いたことだなと。自社のマーケティングも早くから積極的投資し堅実に成果に繋げることができました。
提供価値を拡げマーケティングとデザインを融合する
ー2021年、どんな展望を考えていますか？
2021年は強みであるストラテジーから設計し、UX、グロースを実施支援することを活かして価値を大きく拡げ、「マーケティングとデザインの融合」を面で提供します。UXタイムラインとして定説されるように、サービス利用中だけでなくサービスが関わる累積時間全体をUXとして捉え、体験価値の提供をしたい。そのために、戦略から実施まですべを担うデザインパートナーを目指します。
あとはデザインと経済の業界構造を変革することも必要だと思っています。デザインに対する対価設定はデザインの立場など、構造上の課題でもあります。デザインとマーケティングの関係を再定義し、戦略から製品開発、販売戦略が一本の線で繋がる事業運営を行うことにデザインという業がもっと中心で関われる構造を作っていきたいと思います。
デザインがこれからの経営、事業に与えられる影響をさらに大きくし、マーケティングのあり方を再定義すること、社会にユーザーを幸せにするサービスが増え、もっと楽しい社会の実現に向けて、より一層挑戦に向けて邁進するのみです。
