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リモート環境でのオンボーディング術〜Among usのすゝめ〜

リモート環境で新しい組織にジョインする方へ

こんにちは、セブンデックスデザイナーのばっしーです。
都心部ではすっかりリモートワークが定着しつつあるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?

リモート環境では課題も多く、メンバー同士のコミュニケーションが減ってしまうことで信頼関係が築きにくかったり、モチベーションの低下を招いてしまうこともあります。特に、就職や転職などで新しく組織に加わるメンバーにどうオンボードしてもらうか、どうオンボードしていくかという課題は大きいですよね。

今回の記事は、そんな方のためにゲーム好きの私が「Among us」を用いてチームにオンボードしてみた体験をご紹介します。
私自身セブンデックスにジョインしてまだ1ヶ月、フルリモート環境で取り組んでみたことなので、これから新しい環境へ挑戦する方・新しいメンバーを迎え入れる方の参考になれば幸いです。

Among usとは?ルール説明

さて、最近人気爆発中のAmong usですが、どんなゲームなのかをわかりやすく例えると“人狼ゲーム”で、宇宙船を舞台に心理戦を繰り広げるパーティーゲームです。
クルーとインポスターの2チームに分かれて、お互いに勝利を目指します。クルーは人狼でいうところの村人で、インポスターは狼となります。
Nintendo Switch、スマホ、PCなどでプレイ可能となっており、クロスプレイも可能なため気軽にみんなで楽しむにはもってこいのゲームですね!

簡単にルール説明
推奨人数:8~10人(5,6人でもプレイ可能です)
インポスター:2人

全体の流れとしては、ゲーム開始時に宇宙船の修理を目指すクルーと、それを妨害するインポスターがランダムに振り分けられます。クルーは宇宙船の各所にあるタスクをこなすと同時に、誰がインポスターなのかを暴いていきます。インポスターはクルーのフリをしながら、自分がインポスターであるとバレないように徐々にクルーをKillしていくことが目標です。
他人と会話をせずにタスクを進めていく、あるいはKillしていく『アクションフェーズ』と、倒れているクルーを発見した時等に発動し、話し合いを進めていく『ディスカッションフェーズ』の2フェーズで構成されています。

クルーができること:各タスクをクリアしていく
クルーの勝利条件:クルー全員の全タスクを完了させる / インポスターを全員追放する

インポスターができること:Kill / 地下通路の使用 / 妨害タスクを発生させる
インポスターの勝利条件:妨害タスク成功による一発KO / クルーの人数を残存インポスターと同数になるまで始末する

共通してできること:妨害タスクの解除 / 死体発見時の報告 / 緊急召集ボタンの使用

地下通路ってなんだろう、妨害タスクってなんだろうと疑問に思いますよね。
そんな方は下記動画をご覧下さい。

▼3分でわかるAmong us

▼もう少し詳しく、基本の立ち回りなどを知りたい方向け

コミュニケーションツールとして利用する心得 五箇条

Among usはゲームとして純粋に面白いのですが、議論をしながら犯人を特定していくというゲームの特性上自然と会話が発生するため、コミュニケーションツールとして活用できるのではないか?と考えました。ここでは、コミュニケーションツールとしてAmong usを利用するに当たって、いくつか注意することや心得を策定してみたので、それをご紹介します。
今回のケースでは、あなたが就職や転職などで新しい環境に新参者としてジョインし、会社の人をゲームに誘った場合を想定します。

その1. ゲームについて熟知しておくべし

…まずゲームのルールや細かいテクニックなどを熟知しておきましょう。Among usは人数が揃わないと中々経験が積めませんが、ゲーム実況動画などを見るだけでも理解が深まるため、暇な時などに是非ご覧ください。おすすめの実況は先端恐怖症さんの動画です。初心者が多い環境の場合、議論が進展しない可能性もあるため、盤面整理の仕方などは特に実況動画などを見て予習しておくとよいですね。

その2. 勝利は度外視せよ

…あなたからゲームを提案する場合、周りには初心者の方がいる可能性も高いです。みんなが経験者であれば特に気にせずプレイしてしまってもよいのですが、例えばあなたがインポスターになった場合など、単独行動している初心者のクルーなどは極力Killせず泳がせてゲームへの理解を深めてもらいましょう。わざとバレやすい位置でKillするのが最初はおすすめですね。最初はきちんとした議論より、パッションでプレイしていきましょう。

その3. ファンを作るべし

…あなた以外にAmong usのファンを作りましょう。ファンができると、そのファンの誘いによって自分がリーチできていないメンバーが加わる可能性が高くなってきます。色々なメンバーと触れ合うチャンス到来ですね。ファンになってもらうには、「面白い!」と感じてもらう必要があります。そのため、例えばクルーになった時はあえてKillしやすい場所(死体が見つかりづらい場所など)に佇んでインポスターに成功体験をしてもらうなど、少しでも面白さを感じてもらえるような立ち回りをしましょう。

その4. 脅威となれ

…経験者が多い・またはプレイヤーの経験値が上がってきたら、徐々に狙って上手いプレイをしていき脅威となるポジショニングを心がけましょう。脅威とは書いていますが、初心者の人からは頼ってもらうことができ、頼ってもらえるとそれを皮切りにコミュニケーションがとりやすくなっていきます。入ったばかりの環境でいきなり仕事面でパフォーマンスを発揮するのは中々難しく、その点で頼ってもらうというのはハードルが高いでしょう。そのため、まずはカジュアルにAmong usというコンテンツにおいては頼られる存在になりましょう。

その5. 無理に誘うことなかれ

…Among us自体、操作なども含めて難しいものではありませんが、そもそもゲーム自体苦手・人狼が苦手という人ももちろんいます。そういった仲間は無理に誘わず、他に距離を詰める方法を模索しましょう。ちなみに私は人狼は苦手なのですが、アクションゲームは元々得意な方だったこともありアクション要素があるAmong usは楽しめました。誘う際は、まずはルール説明の動画などと一緒にゲームの概要を説明しながら誘うと良いかも知れませんね。

以上は新しいメンバーからAmong usに誘った場合についての心得ですが、既存メンバーから新しいメンバーを誘う際にも、特にその2・その5などは気を付けるポイントですね。

「話したことがある」状態を作る

リモート環境で「コミュニケーションが取りづらいな」と思うシーンは、特に自分が属していないチームの人とコミュニケーションをとる時が多いのではないでしょうか。

例えばクライアントワークの場合、アサインされたプロジェクトのメンバーとはよくコミュニケーションをとるけど、それ以外のメンバーとは中々コミュニケーションをとる機会がない。事業会社の場合は、デザインチームの中では定例ミーティングや仕事の関わり上頻繁にコミュニケーションが取れるが、マーケティングのチームやカスタマーサクセスのチームとのコミュニケーションが中々とれない。などなど。

コミュニケーションが取りづらい・馴染みづらいと感じるのは、そこに「共通の話題」が無いからではないでしょうか。
紹介した心得は、周囲のAmong usプレイヤーを増やしたり、「ゲームを一緒に楽しんだ」という共通認識を持つコンテンツ作りのためのものです。そして大切なのは、そのコンテンツを通じて関係が薄いメンバーと「話したことがある」「コミュニケーションをとったことがある」という状態を作ることです。その過程から、掘り下げて聞いてみたいことが出てくる可能性もありますし、それ以降コミュニケーションをとっていくための心理ハードルが一気に下がるように感じます。
私自身、他のメンバーと一緒にAmong usをプレイすることによって、直接仕事では関わっていなかったメンバーとの雑談なども、何の気兼ねもなく話せたなと感じました。

そもそもセブンデックスのメンバーはみんな話しやすく、コミュニケーションが取り辛いと感じることはありませんが、世の中全ての人・組織がそうであるとは限りません。自分から話しかけていく・馴染んでいくのが苦手な方もいます。そういった方は、「話したことがある」状態にしておくことによって、仕事上などで初めてコミュニケーションをとる時のハードルは一気に下がるのでは無いかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はAmong usを用いて、リモート環境下で組織にオンボードする際に意識すべきことを心得として紹介しました。
薄々気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、正直なところ利用するのがAmong usである必要はありません。

  • オンラインで利用できる
  • 参加ハードルが低い
  • 会話が生まれやすい

など、上記のような特性を持っているコンテンツであれば何でもよいと言えるのではないでしょうか。繰り返しになりますが、大切なのは「話したことがある」「コミュニケーションをとったことがある」という状態から、そのコンテンツを取っ掛かりにして如何に親睦を深めていけるか、です。

Among usは上記の特性を満たしている、かつ純粋にゲームとして面白いので、是非みなさん組織のオンボーディングに活用してみてくださいね!