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アイデアとニーズが紐付いているかを検証し、価値ある解決策であるかを確認します。

サービスの起案を行った際、コンセプトテストを使ったサービスコンセプトを評価するプロセスを挟むことで、ユーザーにとってのサービス価値の検証を行います。新規サービス・商品をリリースする際、本当にそのサービスがユーザーにとって価値のあるものなのかという問いが発生するかと思います。UXデザインのプロセスにおいて、ペルソナを中心としたサービスアイデアの発散が行われていても、企画したアイデアのコンセプトが分かりづらかったり、そのアイデアがソリューションとして弱いといったケースは往々にして発生します。そのため、実際に出たサービスアイデアが本当にペルソナに受け入れられるものかを検証します。 コンセプトテストでは、一つのサービスアイデアのみをユーザーに提示して行うのではなく、複数案を相対的に評価してもらい、最終的にどのサービスアイデアを採用するかを判断します。それらの判断材料から複数案の中でユーザーに受け入れられた要素のみを抽出して複合することで、よりユーザーニーズを的確に捉えたサービスアイデアへのアップデートも可能にします。

調査設計

コンセプトテストを行う際、まずはテストによって何を明らかにしたいのか、目的を明確に定義します。一般的には、提案するサービスのコンセプト検証やコンセプト案のアップデートに必要な情報の抽出が目的となりますが、サービス内容や商品によって検証内容は変わってくるため、最初に目的を整理し、定義しておきます。決まった目的を元にテスト協力者のリクルーティングを行います。なるべくペルソナに近い方を選定しますが、ニーズや属性情報が完全に一致するケースはほとんどないため、どういった観点を優先度高く対象者を選定したいか、あらかじめ決めておきます。そうして決めた目的と対象者に沿って、コンセプトを検証するのに必要な質問項目を作成します。
協力者に、コンセプトの概要や目的を正確にイメージしてもらうため、サービスアイデアを元に作成したコンセプトシートを使って、説明を行います。各アイデアのコンセプトシートには、それぞれ利用イメージやサービスで実現できること、想定シーン、利用シナリオを盛り込みます。この項目は検証したいコンセプトによって柔軟に変更し、適切なものを選択します。協力者が、よりアイデアを理解しやすくするためにストーリーボードを使用することもあります。このような目的設定や資料の作成により、包括的な調査設計を行っていきます。

調査方法の選定

コンセプトテストの目的や協力者、質問項目が決まれば、調査方法の選定を行います。コンセプトテストではアンケートで定量的に把握する方法と、インタビューで定性的に把握する方法、それらの組み合わせで実施する方法があります。定義した目的に対して、どの方法が適切か選定します。そして、テスト協力者の評価を測定するにあたり、各々の質問項目を何段階かの評価尺度を設定し、網羅的にユーザーニーズの検証を行えるようにします。

調査の実施

調査の実施にあたって、作成したコンセプトシートやストーリーボードをもとに、協力者にコンセプトの概要や目的、ペルソナを共有します。その後コンセプトの評価を行ってもらい、それぞれの評価に対しての理由を深堀りします。検証したい各コンセプトにこの手順を繰り返し、それぞれのコンセプトの相対評価として順位付けを行ってもらい、その理由についてもヒアリングします。調査の実施に当たっては、理由の深堀りに焦点をあてます。

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