MENU 構造化シナリオ

ユーザーがサービスをどう使うかを構造化し、価値を満たしているかを確認します。

漏れのないユーザー行動の可視化を行い、より良いユーザー体験設計を詰めるため、構造化シナリオを作成します。ユーザーのサービス体験を把握し、適切なコンテンツやUIの提供を行えるよう、ユーザーの利用体験を構造化してマッピング。「体験価値」→「行動・心理」→「操作」と徐々に具体性を上げて思考することで、提供する体験価値がユーザーニーズとブレていないか確認していきます。 構造化シナリオは、UIに必要な情報設計を洗い出すのにも使います。ユーザー体験をバリューシナリオ、アクティビティシナリオ、インタラクションシナリオと分解していき、インターフェース上で操作する際にどのような操作が必要かを洗い出すことができます。この手法を使うことで、ユーザー体験をベースとした要件の洗い出しが可能となるため、漏れのないMECEなUI要件を設定することができます。

バリューシナリオ

構造化シナリオの作成を行うに当たって、サービスが提供する価値であるバリューシナリオを定義します。その定義は、ユーザーインタビューから作成したペルソナの情報を元に、ユーザーニーズに対してお客さまが提供できる価値を考慮して行います。ここで言う価値はあくまでユーザーにとって嬉しいと感じる価値であり、ビジネス観点などは排除したものを指します。こうして抽出した価値を言語化したものがバリューシナリオとなります。このバリューシナリオを細分化することで、構造化シナリオを完成させていきます。

アクティビティシナリオ

バリューシナリオが完成したら、それを元にそのサービスで考えられるシーン別のユーザーの行動や心理を、アクティビティシナリオとして書き込んでいきます。アクティビティシナリオの作成時には、5W2Hを記述し、ユーザーの行動や心理を網羅的に可視化します。しかし、インタラクションシナリオと情報が被らないよう、具体的な操作やメディア、デバイスの記載はしません。あくまでユーザーの体験、感情の変化にフォーカスしてシーン別の一連の体験を深掘りします。

インタラクションシナリオ

アクティビティシナリオが完成したら、最後にユーザー行動を分解して、インタラクションシナリオへと落とし込みます。アクティビティシナリオに書いたユーザーのタスクを、デバイス上での具体的な操作などの一つ一つの詳細な行動に細分化していきます。最後に抽出して、できた詳細な行動がUI要件のもとにもなり、ユーザーが実際に体験するステップを可視化したものになります。インタラクションシナリオの情報をもとに、プロトタイピングやコンセプトテストを行い、ユーザーにとっての、お客さまのサービス価値を検証していきます。

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