01.
D-ROOMの本来の価値を、正しく市場へ届けるために
大和ハウスが展開する賃貸住宅「D-ROOM」は、ハウスメーカーならではの品質・技術と、住まい手に寄り添った設計力を強みに、住み心地のよい賃貸住宅として多くの方に選ばれ続けてきました。
しかしデザイン性に優れた物件を多く有しながらも、そのことが市場に十分に知られておらず、ブランドの価値が正しく伝わっていない状態が続いていました。この認知と実態のギャップをどう埋めるか。
この問いから生まれたのが、D-ROOMのデザイン性を体現する物件を「D-ROOM PREMIUM」として位置づけることでした。ブランド全体のフラッグシップとして打ち出すことで、D-ROOMが本来持つ価値を市場に伝える起点をつくる。その構想が、本プロジェクトの出発点となりました。
02.
仮説を持ち、調査でブランドの方向性を裏付ける
方向性を定めるにあたり、まず定量調査で市場ニーズの実態を把握しました。競合他社がステータス性や華やかさを訴求するなかで、実際に求められているのは何か。調査の結果、世帯属性を問わず「心安らぐ暮らし × 独自性」への支持が高いことが確認できました。
インタビューから浮かび上がったのは「ホテルのような非日常感や高揚感よりも、自分の好きなものに囲まれた心地よさを求めている」という本音でした。SNS映えより「自分の感性で、長く好きでいられる空間」その実像が、方向性を定める拠り所となりました。
03.
「余韻をあじわう住まい」という D-ROOM PREMIUMの核をつくる
調査結果から抽出されたキーワードを重ねていくと、二つの軸が浮かび上がりました。「自分らしさを起点とした空間へのフィット感」と「意味の深さに惹かれる、時間軸のある価値」です。
これをD-ROOM PREMIUMの核として、ブランドプロポジションを開発しました。このプロポジションを土台に、タグライン「余韻をあじわう住まい」とブランドストーリーを導いています。
「余韻」という言葉は、視覚・聴覚・触覚を同時に想起させ、短いフレーズの中に解釈の奥行きを持たせています。日々の設計判断の羅針盤として機能すること、そして社員が誇りを持って語れる言葉であることも、策定の重要な条件でした。
04.
世界観に一貫性を生む、ビジュアルアイデンティティ策定
D-ROOM PREMIUMは、物件のスペックを語るのではなく「世界観に浸る体験」を届けるために、クリエイティブコンセプト『Make Story -物語をつくる住まい-』を策定しました。
コンセプトに基づいたムードボードを制作し、トーン&マナーを視覚的に定義することで、ブランド全体で一貫したイメージを共有できる土台を整えました。
05.
住まい手に寄り添う、コンシェルジュとしてのブランドサイト設計
D-ROOM PREMIUMのブランドサイトは、物件を並べて比較させる場所ではなく、住まい手に寄り添いながら
「余韻をあじわう住まい」にそっと気づかせるコンシェルジュのような存在であると考えました。
体験設計の軸としたのは、「実際の住まいを内見するときの心の動き」です。 ページを開いた瞬間の「この部屋はどうなっているのだろう?」というワクワク感から始まり、サイトを見ていくうちに「なんだかここが好き」という想いが積み重なっていく。やがて「この住まいで暮らしてみたい」という確信へと変わるストーリーを設計しました。
06.
D-ROOM PREMIUMの世界観を巡るブランドサイト
こだわったのは、ページを進めるほどに空間の魅力へと引き込まれていく体験設計です。
朝・昼・夜と移ろう時間の中でブランドの世界観や住まいのこだわりに触れ、D-ROOM PREMIUMでの暮らしを思い描く。そして最後に、デザイナーたちの想いを通して、その空間に込められた思想やこだわりに触れていく。
一軒の物件をゆっくりと巡るように。読み終えたあとに、この住まいならではの価値と心地よい余韻が残る体験を目指しました。
D-ROOM PREMIUMの存在が、D-ROOMという賃貸住宅ブランド全体の価値を底上げしていく。ブランドサイトの公開は、その最初の一歩です。