Brand Design

清水建設様の変革を促す。社内公募制度への応募サイト制作

清水建設株式会社
OVERVIEW
清水建設様におけるインキュベーション/イノベーション推進を担う拠点であるNOVAREが展開する3つの社内公募制度――「CV制度(社外起業を支援する制度)」「課題・アイデア募集制度(現場発の改善アイデアを検証する制度)」「Zテーマ(新市場の開拓や新製品開発を目指す制度)」――それぞれへの応募数を増やすため、社内イントラにおける応募サイトの制作を支援しました。(※Zテーマに関しては、応募導線設置のみの支援)
TERM

2025年7月 〜 2025年8月

ISSUE
  • それぞれの制度の目的や位置づけが十分に伝わっておらず、導線も制度ごとに分断されていたため、社員が「自分はどの制度に挑戦すべきか」を判断しづらい状況にありました。
  • 9月初旬のリリースという短いスケジュールの中で、各制度の志望者を増やすための情報設計からデザイン、実装までを短期間で完遂する必要がありました。
SOLUTION
  • サイト訪問者が制度を比較・検討した上で、自分にあった制度を見つけやすくし、応募意欲を醸成することで、3つの制度の特徴をわかりやすく理解するコンテンツや、制度の魅力が伝わるようなコンテンツを設計
  • 応募数を増やすため、応募者の気持ちに共感し、背中を押すようなコピーとビジュアルを制作
  • 情報設計・デザイン・実装を段階的に並走して進めることで、スピードと品質を両立する制作体制を構築

01.

事業拡大を支える即戦力人材の採用へ。現場とつながる採用サイトを構築

NOVAREが展開する3つの社内公募制度では、業務上の課題を解決したい人から社外起業を目指す人まで、幅広い挑戦を募集しています。 しかし、3つの制度の目的やエントリー方法、採択までのプロセスが異なり、それぞれの違いが十分に整理されておらず、サイト訪問者が「自分に合った制度はどれか」を判断しづらい状況にありました。

要件もまだ固まり切っていなかったため、仮説で制作したワイヤーを元に議論を重ね、3つの公募制度の目的・対象・ゴールを横断的に比較できる構成を設計し、社員が自分の意向やアイデアの成熟度に合わせて、どの制度に応募すべきかを直感的に判断できる設計にしました。

機能要件の整理では、特に「課題・アイデア募集制度」において、匿名で投稿した社員同士を運営側が仲介してつなぐ仕様となっていたため、運営の負担が大きいことが課題となっていました。 そこで、ヒアリングを通じて要件を明らかにした上で業務フローで一連の流れを可視化。オペレーションの最適化を図りながら、それらをサイトの仕様へと落とし込みました。

02.

「やってみよう」を促す。挑戦者の背中を押すコンテンツ設計

情報設計の中で、制度への応募・アイデア投稿数の向上を目的に不安や迷いを抱えながらも心の奥でひそかに燃える”意志”を持つ社員の背中を押すことができるようなコンテンツを検討しました。

それぞれの制度を理解した後に、制度の魅力を伝えて挑戦に対するワクワク感を醸成するために、過去の挑戦者にインタビューを行いました。挑戦者一人ひとりの想いや、実際に応募した後の出来事、得た学びなどをよりリアルに伝えることで「自分にもできるかもしれない」という感情を喚起し、不安を抱えながらも一歩を踏み出せるようなコンテンツを掲載しました。

課題・アイデア募集制度では、投稿アイデアの成果や進捗を紹介するほか、過去の投稿を通じて生まれた交流や共創のエピソードを取り上げ、他の社員との交流を感じられる構成に。これにより、「ふとした気づき」や「こんなことができたら」という発想を共有することによって生まれる、新しい出会いや発見を知ってもらえるようにしました。

03.

行動を後押しする感情設計。信頼と希望を軸にしたクリエイティブ制作

コンテンツ設計後、社員の背中を押すために挑戦意欲を高めるためのクリエイティブ制作を行いました。

まず、想定される3タイプの想定オーディエンスを設定し、それぞれのターゲットが一歩踏み出せるようなクリエイティブコンセプトを検討しました。 その過程で、不安や迷いを抱えながらも前を向こうとする“静かな意志”を、信頼と希望で支えるトーンとして定義。 このトーンを構成する5つのキーワード――「信頼性」「安心感」「創造性」「意欲喚起」「共感性」――を基軸に、ビジュアルコンセプト「希求の芽吹き」を策定。

策定したコンセプトに基づき、清水建設様の事業にも沿った内容となるように各制度のコピーを作成しました。 CV制度では、挑戦を前向きに後押しするメッセージを、課題・アイデア募集制度では日常の気づきを行動へ変える言葉をそれぞれ検討。数多くのコピー案を精査し、社員が共感し一歩を踏み出したくなる言葉にしました。

その後、コピーの世界観を視覚的にも捉えやすくするためにパターンを出しながらサイト全体にデザインとして落とし込み、コンテンツ・デザイン、あらゆる面で成果を意識したサイト制作を行いました。

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