デザインフェーズが終わった後のサービス開発フェーズでは、リリースまでに考えることが多々あります。無事にリリースを行う為に、この記事では開発における前提や、開発フェーズで確認/考慮すべきことをまとめました。
すべての内容を網羅すると複雑になるので、今回はWebサービスに絞ってご紹介します。
開発フェーズまでに確認/考慮すべきこと
場合によっては要件定義やデザインフェーズに関わるので、適宜方針を定めましょう。
項目 | 詳細 |
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開発言語 | 会社の採用言語や要件に対する最適な言語があるので、どの様に実現するか確認する。 |
依存環境 | 会社のリソースやセキュリティーなどによる影響がないか確認。 場合によっては機能制限につながる。 (Wordpressを使った方が便利だが、セキュリティーの関係で別の実現方法希望、など) |
レスポンシブデザインの有無 | レスポンシブデザインの場合はブレイクポイントを考慮、レスポンシブデザインを採用しない場合は、追加でPC/SPそれぞれの環境準備、リダイレクト設定など考慮が必要 |
最小幅 | Googleアナリティクスで利用ブラウザサイズを確認できるので、利用者割合に応じて決める。 最小幅はiPhone12 miniに合わせた375pxが一般的。最近は少なくなったが、iPhone SEまで考慮するなら320px。 |
最大幅 | 一定以上幅を広げた時の制限値を設ける。 1,140pxが利用率が一番多く一般的。 |
ブレイクポイント | CSSの切り替えポイントとなる。デザインもブレイクポイント時に制限が起こらないか確認する。サービスの特性に合わせて選ぶことが多い。サービスによってはタブレットをスキップすることもある 【ベーシック】 スマホ:~599px タブレット:600~959px PC:960px〜 【モバイルファースト】 スマホ:~480px タブレット:481~768px PC:769px〜 |
対応ブラウザ | Chrome、Safari、Firefoxは押さえる。サービス利用属性によってはEdgeも追加。 IEはサポートが終了すること、IE特有の不具合が多く工数が跳ね上がるので、対応は避ける。 |
ドメイン | 新規サービスの場合はドメイン購入できるかを確認。購入できない場合はサービス名に影響する。 |
SEO考慮 | リニューアルの場合、SEOの影響と引き継ぎ希望の有無を確認。Webの場合はパンくずやカテゴリー一覧など、SEOを意識したサイト、機能設計が求められる。 |
開発要件定義フェーズで確認/考慮すべきこと
項目 | 詳細 |
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テスト範囲 | 正常系:レイアウト(ブラウザ別)、遷移、基本機能、バリデーション、など。 異常系:意図しない動作の確認となるため、やりだしたらキリがないし、技術的知識も必要になる。 |
機能動作 | いつ、どんな挙動をして、結果どうなるか、をセットで整理する。 バリデーションについてはパターン分の洗い出しを行う。 パターンに合わせてデザインが作られているかを確認する。 |
開発スケジュール | 技術面での実現難易度、工数、優先度をすり合わせスケジュールを引く。 デザインフェーズで並行しての確認が望ましいが、難しい場合は一旦開発側の回答を持って、実現方法を決定させる。 |
サイト構造 | サイト構造の一覧をサイトマップで可視化する。パターンがある場合はパターン分を網羅する。 |
パス設計 | サイトマップに合わせたURLパスを設計する。 |
リダイレクト設計 | サイトリニューアルで新旧のURLパスが変わる場合、旧URLに対応した新URLの一覧表を作成する。 リリース時に301リダイレクトを設定することで、リンク切れをなくし、SEO評価を継承する。 |
タグ設計 | サイトマップに合わせた、Titleタグ、Descriptionタグ、OGP画像を設計する。 中身の異なるページは名前が被らないように注意する。 (検索結果の場合のTitleタグは「[検索名]の結果一覧」など。) SEOを考慮する場合は、テクニカルな要素も含まれるので、安易に決めない。 |
ファビコン | 忘れがちなので気をつける。 |
リリース前後で確認/考慮すべきこと
タイミングによってリリース作業がうまくいかない可能性があります。事前に起こり得ることを網羅的に把握し、考慮しましょう。
項目 | 詳細 |
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リリース手順 | リニューアルの場合、順序が重要なケースが多い。リリース手順を設計した上でエンジニアと問題がないか、必ず事前打ち合わせを行う。 各手順で起こり得るトラブルの可能性と対応フローをすり合わせる。 (リリース後に検索機能が使えない場合、原因を調査。特定に時間がかかる場合は解析用のログを確認した後、ロールバックする、など。) |
リリース日時 | 大規模サービスでは休日や深夜などメンテナンス期間を設けてリリースする。 必要であれば事前連絡でユーザーにメンテナンス期間をお知らせする。 |
リリース後の動作確認 | 本番環境でのみ発生する不具合が潜んでいるケースがある。レイアウト(ブラウザ別)、遷移、機能、リダイレクト、を確認する。特にCVに直結するページは最優先で確認する。 |
キャッシュの確認 | リニューアル後にキャッシュの関係で古いページやファイルを取得し、レイアウト等に影響を及ぼす場合がある。 事象発生時にはサービス側でキャッシュ削除を行い、リフレッシュする。 |
サービスの規模や対象によって変動しますが、最低限押さえる項目は今回挙げたものかなと思います。(見つけ次第追記していきます!)
プロジェクトごとにチェックリストを作成して、漏れがないように運用してみましょう!
また、Web制作に興味をお持ちの方は、以下のブログも参考にしてみてはいかがでしょうか。
「CT-Note」は、アイエムワークス株式会社の現役デザイナー・エンジニアが、これからWeb制作を始めたい!
Web制作に興味がある方に向けたブログサイトです。詳しくはこちらから(WEB制作のノウハウ│CT-Note)