CULTURE
CULTURE

Marketing Innovation|なぜ、私たちがマーケティングを変えるのか。

私たちセブンデックスが謳っている「Marketing Innovation」。そこには、デザインを基点にして、戦略とデザインとデータを統合し、価値を創造することのできるマーケティングを提供したいという想いが込められています。

ではなぜ今、私たちがマーケティングの変革に踏み出したのか。そこに至るまでの軌跡、想いとは。全てを探るべく、代表の中村にインタビューを行いました。

▼プロフィール|中村 伸啓
ベンチャーで業務経験を積み、大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にセブンデックスを設立。

デザインに感じた違和感。「価値」を問い直した瞬間。

ーまず簡単に事業内容について教えてください

企業や事業のライフサイクル全てに対応するマーケティング、デザインソリューションを提供しています。サービスを伸ばしたい、ユーザーへの体験価値を向上させたい企業や、場合によってはそもそも企業価値を向上させたい場合など、様々な依頼に対してリードしながら支援する事業を行っています。

具体的には、マーケティングデザインを最上段とした時に、ビジネスデザイン、サービスデザイン、ブランドデザイン、プロダクトデザイン、マーケティングオペレーション、リクルートオペレーションと、計7つのサービスを提供しています。

ー多岐に渡って支援してますよね。元からこの事業形態だったのですか?

いえ、実を言うと創業初期はUIデザインを軸としたUXUIデザイン会社でした。ユーザーの体験を考え、デジタルプロダクトのインターフェースをデザインする、一般的にイメージされるUXUIデザイン会社そのものの事業形態でしたね。当時はUXUIデザインのスキルが希少価値で市場の需要も一定あったため、基本の支援を行っていました。

今のように多岐にわたる事業形態へと繋がるきっかけは、UXUIデザイン支援の中で出てきた違和感です。

UIデザインのその先にこそ、事業の成長があるんじゃないか??

そう違和感を感じてからは、基本のUXUI支援を行うたびにその違和感が募るばかりでした。定性ではなく、結果で判断してUXUIデザインをさらに事業成長につなげたい。その想いが強くなり、今のような事業形態をつくるべく行動に移してきました。

ーそれまでの事業もうまくいっていた中、より大きな事業成長に踏み切った理由はなんだったんですか?

まず、それまでの事業を通して、本質的なことに真正面から向きあえることが自分たちの価値だと信じることができたからです。本質からズレたアウトプットは、結果として最終的にどんどん歪みを産んでいく。結局それによる歪みを解消する必要が生まれることも少なくありません。そう考えると、最初から本質に向かって最短距離で真正面から向き合うことが一番大切だと思いますし、本質からブレークダウンすることが僕たちの価値なら伸ばしたいと心から思いました。

2つ目はファーストキャリアで築いた価値観があるなと。元々ビジネスサイドの人間なので、「顧客利益の最大化、自社利益の最大化の両立」がある種当たり前だったんですよね。なのでUXUIデザインが事業成長に結びつきづらいという違和感にも気づけましたし、重要事項だと受け取ることもできました。

こういった想いから、「この違和感をなくし、正しい価値を届けよう」と行動したのは、必然でした。

マーケティングと向き合い、見えた姿

ーこの違和感。どの様に「マーケティング」へと繋がっていったんですか?

あるクライアントから相談された広告最適化をきっかけにマーケティングを考え直した事が始まりです。前工程を最適化することで手前のコンバージョンは増えますが、後工程の継続だったり、LTVの観点まで考える、全体最適を見た上での手段として考えなければいけないのでは?と違和感を感じました。思考する中で、市場調査、戦略策定、プロダクト開発、グロースと一連の流れの最適化が必要だと再認識して。そこから、僕の中でマーケティングは金、物、そこに起因する環境の流れ、これら経済を形成することと解釈しました。

この、サービスを提供して、ベネフィットに対価を払う、流通の流れを作ることがマーケティングだとわかった時に色々繋がって。「今までやってきたこと、全部マーケティングだよね」と。

市場、戦略、ものづくり、届け方、体制、全て。今まで行ってたプロダクトデザイン、コミュニケーションデザインも、マーケティングに包括される。ある種自分がやってることはマーケティングだったんだなと。

マーケティングを一般化するために

ー具体的なマーケティング支援の例を教えてください

紹介の前に改めて、セブンデックスが提供しているマーケティングを一覽化したものがこちらです。

マーケティングが出来ている代表例だと日本鋳鉄管さまになります。「自分たちの価値を世の中に正しく届けたい」と言う想いを実現するために、ブランド戦略立案、部署立ち上げ、インナーブランデイング、コーポレートサイトデザイン、DX/営業組織構築、と幅広い領域に携わっています。

クライアントも社長、役員を中心とした方と一緒にスピード感を持って意思決定を行っていて、実績としてメディア露出数や、事業効率の向上、に繋がってます。定量的な成果を出すのはもちろんですが、事業を運営している組織がアップデートしていく姿を見られるのが面白いんですよね。

ー組織がアップデートしていく?

僕たちの支援は事業成長の可能性を拡張させる、アプリの様な存在だと思ってるんですよね。ただの外注ではなくマーケティング視点を持った人材を一時的に採用する感覚。事業をどう成長させるか、事業家の様なビジョンと実行力を兼ね備えているので、事業を成長させられます。

その過程で関わるクライアントのスタンスも良い方向に変わっていくんですよね。単純なスキルだけじゃなくどうやるかだけを考え実行する。一歩踏み出せない方でも僕たちを見ていると「やってみよう」と思ってくれるんですよね。一緒に考えて成果を出した時は達成感があります。

ー話を聞くとマーケティングが当たり前になるべきだと思うんですが、セブンデックスとしてどうアプローチしようと考えてますか?

まずはセブンデックスの支援で「勝てる会社」を作る必要があるなと。ただ勝者を作り続けても当たり前にはならなくて。当たり前にするには僕ら自身が勝者になって、僕たちが掲げている広義のマーケティングを一般化させないといけないんですよね。

よく例に挙げるのがスケートボードの話です。最近スケートボード人口が増加したと聞いて。スケボーのストリートカルチャーは昔からあったし、その良さは啓蒙され続けてきたけど、でも、それがオリンピックで日本選手が金メダルを取ったことで一気に社会で肯定され、多くの人の心象もアップデートされた。

同じ様にマーケティングも「良いんですよ」と啓蒙しても変わらなくて、影響を与える勝者になり、一般化する。ゴールではないですが、使命を持って自分たちでマーケティングを広めたいと考えてます。