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KJ法をやってみた|具体例を用いてやり方とコツをわかりやすく紹介

「KJ法をやってみたいけど、実際どうやったらいいのかわからない」

今回はそんな悩みを解決すべく、KJ法のやり方やコツを具体例を用いながらわかりやすく解説していきます!

KJ法とは?

KJ法とは、ブレインストーミングなどで出た大量のアイデアを整理・収束させることで、課題解決に役立てるための手法です。
ブレインストーミングで時間をかけてアイデアを出しても、そのアイデアを活用できなければ意味がありませんよね?よって、KJ法を用いてアイデアを適切に整理し、収束させることがとても重要なのです。

「アイデアが発散してしまい、どこを論点にしたらいいのかわからない」
「情報が多すぎて重要度の高い内容を見落としてしまっている」
「情報同士の関係性がわからない」
「新しいアイデアを出してみたものの、どのように活用すればいいのかかわからない」

KJ法はこのような場面においてとても有効です。何人かでアイデアを出した後、そのアイデアを整理し、抽象化していくことで、課題解決に応用していくことができます。また、メンバーの間で共通言語が生まれたり、共通認識を持つこともできるでしょう。また、一人でアイデアを整理する場面でも自分の頭の中を可視化するつもりでやってみるといいかもしれません。

KJ法のメリット

KJ法を用いるメリットは主に2つあります。

  • 客観的に情報が整理できること
  • 新しいアイデアや着想を生むきっかけになること

KJ法では、基本的にボトムアップで情報を整理していきます。私たちは情報を整理する際、どうしても自分の知識や経験から恣意的に情報を整理しがちです。KJ法ではアイデアが可視化されているので、客観的に情報をとらえることができます。情報を客観的にとらえた状態で整理していくことで、情報を正しく分類し、情報同士の関係性も明確にすることができます。

また、客観的にとらえることは今まで見落としていた論点や視点を明らかにすることにもつながります。そこから新しいアイデアや切り口が見つかり、課題解決に最適な方法を考えていくことが可能なのです。

KJ法の流れ

KJ法は、「情報を書き出してカードを作る→カードをグループに分ける→グループ同士の関係性を図解する→文章に書きおろす」の4つの工程で行われます。

情報を書き出してカードを作る

まずは情報を書き出してカードを作ります。ブレインストーミングの際にこの作業は完了しているかもしれませんが、ポストイットなどにひたすら情報を書き出し、可視化していきます。この際にアイデアを見やすくするためにも、一つの付箋に一つのアイデアをわかりやすく書くことがポイントです。また、事実と意見の違いが分かるようにそれぞれ付箋の色を変えたり、目印をつけておくのも効果的です。

ブレインストーミングについて詳しく知りたい方はこちらから!

カードをグループに分ける

次に書き出した情報をグループに分け、ラベル化(グループを一言で表す)していきます。この際のポイントは、恣意的に分けていくのではなく、ボトムアップで分けていくことです。KJ法ではグループを作る際には必ず「近いと感じるものをまとめていく」ことを意識して行います。この際に分類の大枠を決めた状態で行っていては客観的に整理できません。
また、グループを小グループ、中グループ、大グループと段階を追ってまとめていくことで、スムーズに整理することができます。

グループ同士の関係を図解する

グループ同士の関係を図解する際には、ロジカルシンキングなどで用いられる因果関係・相関関係・対立関係などの関係性を図に表していきます。この際も、関係がありそうなグループをつないでみるところから始めのがおすすめです。

文章に書きおろす

最後に文章に書きおろしていきます。情報の関係性を意識しながら、なるべくカードに書かれている言葉を用いて文章化していきます。
その際に、グループ同士の時系列を意識すること、グループの階層構造を活かして抽象→具体の流れで書き下ろしていくことがポイントです。

KJ法を実際にやってみた

KJ法の説明を聞いても、「実際に役立つの?」「どんな感じでやったらいいのかイメージが付かない・・・」と思う方も多いかもしれません。そこで今回は実際にKJ法を実践し、本当に課題解決に役に立つのかを検証していきます!

使用するアプリはこちらです!

今回は、新しくアパレルブランドを立ち上げる設定で、「どんなアパレルブランドが若者に受けるのか」というテーマで行いました。

まずは、ブレインストーミングで自由に意見を出し合い、それをカードに書いていきます。

一言で伝わるラベルを付けるのがコツ

次に、カードを自由に動かして「近いと感じるものをまとめていく」作業を行います。なんとなく内容が近いもの、同じ類に入ると感じたものをまとめます。小さいグループが何個かできたら、そのグループにラベルを付けます。この際に一言で内容が伝わるようなラベルを付けるのがポイントです。一つ注意しなければならないのは、似たようなラベルを作らないことです。一言で伝わり、それぞれの違いがわかりやすいラベルつけることで、その後の作業がスムーズに進みやすくなります。

小グループができたら、小グループ同士で近い内容のものをまとめ、中グループを作ります。今回は中グループまでしか行いませんでしたが、カードが多い場合は大グループまで作るのをおすすめします。中グループをつくるとこんな感じにまとまりました。

図解から論点を見つけ、活用する

いよいよ、カード同士の関係を図解にしていきます。今回は因果関係やなど複雑な関係はなかったため、それぞれのカードが矢印の先に影響を及ぼしている図解にしました。この結果を見てみると、「実用性のバランス」が最も多くの要素の影響を受けています。「実用性のバランス」は一言でいえばコスパです。しかし、そのコスパが「着心地がいいのに安い」なのか、「デザイン性が高いのに安い」なのか、では意味合いが違ってきます。そしてそれらのバランスが取れていることが「ブランド力」に影響するのです。

要するにこの図からわかることは以下のようになります。

  • 商品の要素がイメージを作り出す
    デザイン性、サイズ感、色味、コストなどの商品の要素がその商品のイメージを作り出している
  • 見る視点によってその商品のイメージや評価が異なる
    主観的な好みを重視した見方、異性を意識してモテるかを重視した見方、体型などのコンプレックスを克服できるかを重視した見方など、様々な視点から見ることで商品のイメージや評価が異なる
  • 様々な視点からの評価のバランスが重要である(実用性のバランス)
    二つ以上の視点からの評価が高いことで、コスパが良くなる
  • 実用性のバランスの良さがブランド力を形成する
    コスパの高さによりブランドの価値が上がり、「いいブランドなのに○○」というブランドの価値が常にコスパを形成する一つの要素になる。

よって、若者には実用性のバランスが良く、ブランド力のあるブランドが受けることがわかります。また、異性を意識した視点などは、若者ならではの視点だと考えられます。さらに、バランスが良いといっても「どこからの視点での評価を上げていくのか」を詳細に考えていくことによってブランド立ち上げに役立てることができるのではないでしょうか?

おわりに

今回はKJ法が本当に課題解決に役立つのか検証してみました!KJ法をやってみると、ブレインストーミングで自由に意見を出した分、様々な観点で客観的に物事を整理していくことができ、課題解決に有効な手段の一つであると感じました。

KJ法でみつかった論点をロジカルシンキングやクリティカルシンキングでさらに深掘りをすることで、よりビジネスに役立てることができると思います!皆さんも、議論に煮詰まった時や、物事を整理したい時、新しい観点が欲しい時に実践してみてはいかがでしょうか?

アシスタントディレクター
「多くの人の人生を楽しくする」を目標に、人に寄り添った事業を作れるようになるため、UXデザイナーを目指す。セブンデックスの事業に対する一気通貫した支援に魅力を感じ、アシスタントディレクターとして2021年2月に入社。現場のUXデザイナーから日々多くのことを吸収し、ビジネスにとって本当に必要なデザインとは何か、を学んでいる。