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優先順位マップを作成するワークショップをご紹介

こんにちは!セブンデックスの堀田です。
今回は、弊社が行っているクライアントワークのプロセスの一部をご紹介していきたいと思います。

前提

まず、なぜワークショップをすることになったのか説明します。
本プロジェクトは、サービスのリニューアルでした。
リニューアルの背景や課題感として、これまでユーザーの声を拾わずに、機能拡張を繰り返してきたため、ユーザー体験が悪くなってきていたそうです。
理想のユーザー体験を定義するために、ユーザーインタビューを実施し、課題感やニーズを抽出したところでした。
これから、どんなコンテンツを用意するのか、それらの優先順位を決めていく必要がありました。


ワークショップの目的

今回プロセスの中でワークショップで達成したことは、大きく3つあります。

①ユーザーから抽出した課題・ニーズを元に理想の体験を考える

それぞれのメンバーのみが把握している情報もあるため、皆で議論することでより良い提案を考えていくことができる。
もちろん人数が増えれば増えるほど、収束が困難になるため、一定のルールを設ける必要があります。

②これまでの施策を把握した上で、新たな設計を行う必要がある

各部署が実施している施策には、それぞれ意図や目的があるため、ユーザー視点のみで改修されないようにするために、メンバーで共通認識を持つ必要がありました。
認識齟齬があるまま進めてしまうと、せっかくビジネス効果が出ている施策も毀損してしまう恐れがあるからです。

③ステークホルダーが多い中、意思決定をスムーズに行う

ステークホルダーが一同に会し、議論しながら意思決定する方が、各部署の意見を吸い上げ、建設的に意思決定ができると判断しました。

実施内容

今回のワークショップで実施した内容を紹介していきたいと思います。

ゴール

ユーザー視点とビジネス視点両軸から見た上で、現状ある要素の優先順位を付ける
優先順位が付いた後で、不必要な情報を削除したり、新しいコンテンツを整理して作成していきます。
優先順位を決めるために、大きく3つの順番でワークを実施します。

①参加者全員への事前ワーク

参加者全員事前に、個人ワークとして優先順位を付けてもらいます。
それぞれが担当している職種や担当している施策によって意見が変わるため、予め誰がどんな意見を持っているのか知ることができます。
また、皆の意見を集約し、数値化することで、当日のワークをスムーズに進行することができます。

②インタビュー結果を元に、ユーザー視点のみで作成した優先順位を付ける。

ユーザー体験の黄金パスにおける要素の優先順位を定義します。
ユーザーのステータスや状況によって、もちろん優先順位は変わると思いますが、母数が多いユーザー層をメインとして良いと思います。

③①、②を元に全員参加のワークショップで議論を行い、ユーザー視点・ビジネス視点をすり合わせた優先順位を付ける。

事前ワークやインタビューである程度発散はできているため、各要素に対して、発散の時間はそこまで多く取らず、収束の意識を持ってやっていきましょう。
議論の着地が全く見えない時は、検討ゾーンを作っておき、足りない情報を集めてから詰めていきましょう。

 

工夫したこと

オンラインでワークショップをする上で、事前にやっておいてよかった事をピックアップしました。
実際の人数や状況によって流れは変わってくると思いますが、予行演習をしてみると予め決めておいた方が良いことが多々出てくるので、是非やってみてください。

時短のための事前ワーク。数値化して全員の回答を定量化

回答に対して点数付けを行い、全員の回答を合算し、全員の意見からできた平均値の優先順位シートも作成しました。
これにより明確に不必要な要素を洗い出すことができたので、ワークショップ当日は検討すべき議論に集中できました。

オンラインで実施だったので、オンラインホワイトボードツール作成やルール設計

今回がFigmaというツールを使いました。執筆時にはFigjamという更に使いやすいツールが出たので是非試してみてください。

ワークの時間が押した場合を想定し、プランB,Cも考え、着地点を想定しておく

MUSTで決めることとWANTで決めることを明確に線引させると、やるべき事を絞ることができます。

得られた効果

意思決定のスピード

ワークショップの良さは、ステークホルダーが一同に会するため、持ち帰って確認します。という状況がなくなり、プロジェクトを円滑に進めることができます。

ビジネス視点にユーザー視点も加わった意思決定

これまでビジネス効果のみを考えて意思決定していた事に対して、ユーザーの声というリアルな情報が足されることにより、より良いユーザー体験を作っていくことができます。
必ず起こる状態としては、ユーザー体験としては良くないが、ビジネス効果を出すためには必要な要素の場合、意思決定するための情報が足りないことがあります。
その時は、検討項目として定量や追加の定性分析を行い、決めていきましょう。

まとめ

今回は、クライアントワーク中に実施するワークの内容を紹介しました。
セブンデックスでは、各クライアント様の課題や状況に応じて、提案プロセスやワークショップなどをカスタマイズ設計しています。
今回のケース以外でもお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください!
ユーザーにとって、使いやすいサービスにするために。事業成長にとって、必要な施策やコンテンツを整理するために。
クライアントに寄り添い、伴走しながらサービス設計のお手伝いをさせて頂きます。

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1991年生まれ、大阪府出身。 2018年に株式会社セブンデックスを創業し、代表取締役に就任。 これまで携わったPJは、ブランド戦略、UXデザイン、新規事業開発と多岐に渡る。現在は事業全体を統括し、日本のマーケティングに変革を起こすため従事している。