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はじめての方向け|ブランド・パーソナリティの人物の探し方

ブランディングにおいてブランド・パーソナリティの設定は、企業やサービスのブランドが外に発信する全要素のトーン・イメージを統一させ、顧客に一律なイメージを持ってもらうために有効です。

ブランド・パーソナリティをチームで分かりやすく共有する方法として、 “著名な人物を設定する” という方法があります。しかし、数ある著名人や歴史上の偉人などの中からどうやってブランドに合った人物を探せばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ブランド・パーソナリティで人物を設定したいと思っている方に “人物の探し方” を紹介したいと思います。

ブランド・パーソナリティとは

ブランド・パーソナリティとは何か

そもそもブランド・パーソナリティとはなんでしょうか?一言でいうと、ブランドの人格のことです。ブランドを人に例えたとき、「どんな性格なのか」「どんな振る舞いをするのか」を明文化したものになります。

日本鋳鉄管株式会社のブランド・パーソナリティを作成したときのもの。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

ブランド・パーソナリティの必要性

多くの人は、自分が好きなブランド、共感できるブランドからものを買います。

ものが溢れ市場が激化し、競合と仕様が均一化していく中で、ブランドを一貫して伝えることができれば、共感できるポイントとして顧客に選ばれる理由を与えることができます。

冒頭でも記載したように、ブランド・パーソナリティは、ブランドが外に発信するすべての要素のトーンを統一させるために有効なのです。

性格だけでなく、人物を設定した方がいいのか

前提として、絶対必要というわけではありません。

人物を設定するメリットとしては、著名人や歴史上の偉人、映画やアニメのキャラクターなどの人物を設定することで、様々なシーンで「あの人だったらどうするか」と考えることができます。誰もが知る著名な人を設定することで、自分だけでなくチーム全体も共通のイメージが持てるので、ブランドのトーンを統一するために有効です。

人物を設定するとアウトプットもしやすくなりますし、共通認識の解像度がとても上がるのでおすすめです。

人物の探し方

ブランド・パーソナリティを、例えば「ワクワクする」「自由」「最新の」といったワードに決定したとして、ブランドの人格に該当する人物を探すのはかなり大変です。

著名人や歴史上の偉人に詳しくなければ、頭の中の引き出しからブランドに該当する人物を出すことは難しく、私も手始めに「どこからどう探せば巡り会えるか想像もつかない」と途方に暮れていました。

以下で紹介する方法は、実際に私が人物を探し始めた時のリサーチ方法です。人物を探す初手の手助けとなれば幸いです。

ワードから連想される製品のブランドの創業者を調べてみる

ブランド・パーソナリティで定めたワードから連想できる製品はなんですか?例えば、「ワクワクする」「自由」「最新の」といったワードで、iPadをイメージしたとしましょう。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズが人物として上がってきました。

そこで、「もうちょっと親しみやすいイメージの方がうちのブランドっぽい」など、ズレが発生する場合があるかと思います。

次はそのズレを埋めていくように次の人物を探してみましょう。

雰囲気の近いアパレルブランドの、創業者・デザイナーを調べてみる

イメージ写真が豊富であり、身に纏っているブランドによってその人の人格や雰囲気が分かりやすい “アパレル” というカテゴリー。アパレルの創業者・デザイナーの思想がプロダクトに反映されていることが多いので、雰囲気の近いアパレルブランドを調べてみるのも手だと考えています。

また、各アパレルブランドを身に纏っている人はどのような家でどのような生活を送るのでしょうか。そこからイメージを膨らませて次々と人物を探し出してみるのもいいでしょう。

密着系ドキュメンタリー番組のゲストを調べてみる

調査対象は創業者やクリエイターだけではありません。より範囲を広げて探したい時に、私が参考にしたのが、情熱大陸など、各業界の第一線で活躍している方をピックアップしている密着系ドキュメンタリー番組でした。密着系ドキュメンタリー番組では、今まで思いつかなかった分野や属性の人物と出会うことができます。

他にもWebメディアなど、様々な分野で活躍している方々がピックアップされているコンテンツを是非参考にしてみてください。

人格がブランド・パーソナリティに近いなと思った人物は、インタビュー記事や関連記事を読み漁ります。

かなりブランドの人格に近い人が現れても、「ここだけちょっと違うんだけどな…」と違和感を少しでも感じたら、その違和感を言語化してメモしておきましょう。残してきたメモが次の人物を探す際の手がかりとなります。

「どう違う」の繰り返しが大事

多くの人物に触れていく中で、「近いけど少し違う」と思うことが沢山あるかと思います。その都度、どう違うのかを言語化して、次の人を探していく。私はその繰り返しで人物を見つけてきました。

ブランド・パーソナリティで人物を探す時、初手で途方にくれそうな方に、少しでもこの記事が役立つと幸いです。

UIデザイナー
多摩美術大学卒業後、DeNAで新規アプリサービスの設計,UIデザインに携わる。2020年にセブンデックスに入社し、アミューズの新規事業UXUIデザインなど、企画段階から、UIデザインまで、様々なフェーズの支援を行っている。