ロゴは企業にとって不可欠なものであり、ブランディングにおいて大きな役割を果たしています。ロゴは、企業のアイデンティティやイメージを表現するものであり、顧客にとって最初の印象を作ることにもなる重要な要素です。
この記事では、ロゴデザインができるオススメの会社を8つ紹介します。これらの会社は、豊富な実績を持ち、それぞれの強みを活かしながら顧客に独自性のあるデザインを提供しています。企業のブランディングを成功させるためには、目的に合ったデザイン会社を選ぶことが重要です。ぜひこの記事を参考に、最適なロゴデザイン会社を見つけてみてください。
目次
ロゴデザイン会社を選ぶときのポイント
そもそも、なぜロゴが重要なのか
ロゴとは、会社・商品など、ブランドを象徴する記号的存在です。そして、そのロゴを見た人に対して、理念や内容、品質などを伝えることのできるコミュニケーションツールとして機能します。
さらにロゴはブランディングとも深い関係があります。機能的価値が評価されていた時代から、情緒的価値や体験、ストーリーなど複合的な価値が評価される時代になりました。顧客とのコミュニケーションツールとなるロゴをうまく活用できれば、ブランドが抱える想いや、与えることができる体験、語られる物語などを象徴的に表現し、想起しやすい形で伝えることができるのです。
ロゴデザイン会社は、何を基準に選べば良いのか
ロゴ会社を選ぶ際の1つの指標となるのが、制作費用でしょう。ここで注意したいのが、「制作費用は目的や求める内容によって大きく異なってくる」ということです。
・どんなロゴでもいいから早く安く制作したい
・企業のビジョンやアイデンティティを一緒に言語化しながら、それを反映させたロゴを制作してほしい
といったように、まずはロゴを作る目的を明確にしましょう。それができたら、次は理想に合致する会社を探しましょう。
以下の表は、目的や内容別に目安となる予算感を示したものです。
制作費用例
目的 | 内容 | 価格帯 |
---|---|---|
趣味や団体のロゴ テストビジネスなどの仮ロゴ | フリーランスの方にお願いするケースがほとんどです。webコンペ形式などもあり、手軽にロゴを作れます。 | 1〜20万円 |
個人事業ビジネスのロゴ | デザイン会社に依頼する場合の、ロゴ制作の一般的な最低ラインです。 | 20〜50万円 |
企業ロゴ サービスロゴ ブランドロゴ | ロゴ制作が目的ではなく、ブランディングの一環としてロゴの制作を捉えています。 | 50〜500万円 |
大企業やハイブランドのロゴ | 長期間かけて、ロゴを含めたコーポレートアイデンティティの策定・ブランディングなどを依頼できます。 | 500万円〜 |
有名ブランドのロゴ制作費用事情
有名企業のロゴの作成費用はどれほどのものなのでしょう。
まず、人気スポーツブランドNike。誰もが必ず一度は目にしたことがあるであろう、シンプルでスタイリッシュなNikeのロゴマーク。この制作に払われた費用は、わずか$35(日本円にして約5000円)ほどだったそうです。
一方、世界中で売られているペプシコーラは2008年に1億円以上のデザイン料を払ってロゴを刷新したと言われています。黄金比や万有引力などを考慮し、綿密に計算されたデザインになっているとのことです。
このように、同じロゴ制作でも、目的や制作期間に応じて金額の幅が大きく異なります。

それでは、特徴別にロゴ制作を行なっている会社を見ていきましょう。
ブランディングも包括的に行なっている会社
セブンデックス

株式会社セブンデックスは「企業に寄り添い、事業成長にコミットするデザインコンサルティングファーム」。ユーザー目線、ブランディング目線、マーケティング目線と、多角的な視点から企業価値の向上と事業成長を支援する会社です。
大企業からスタートアップまで幅広いクライアントの取引実績があり、ロゴ制作に限らず、デザインパートナーとして企業のブランディング全般を支援できるのが強みです。
こんな場合におすすめ
・一緒に伴走しながら、戦略からデザインまで一気通貫の提案が欲しい
・ブランディングの一環としてロゴ制作もしてほしい
・スタートアップから大企業まで幅広い実績がある会社がいい
事業内容 | UXUIデザイン、ブランディング、マーケティング、DX、グロースハック |
実績 | 日本鋳鉄管株式会社(デザイン経営の推進、ブランド価値の創造・構築、VI制作) Yper株式会社 OKIPPA(UXUIデザイン、ロゴ制作、グロースハックでの成長戦略支援) 株式会社ホールエナジー(ロゴ作成、コーポレートサイトリニューアル) |
予算感 | 中 |
コーポレートサイト | https://sevendex.com/ |
SAMURAI

日本を代表するクリエイティブディレクターである佐藤可士和氏が率いるクリエイティブスタジオです。少数精鋭のチームで、企業のブランディングやトータルプロデュースを手がけています。佐藤氏は、デザインにおいて「本質を見極め、シンプルに表現すること」を大切にしており、その哲学を反映したデザインを手がけています。
こんな場合におすすめ
・一流デザイナーにロゴ制作を任せたい
・ブランドイメージを大胆に変革してほしい
・世界に通じるブランドを作りたい
事業内容 | ブランド戦略のトータルプロデュース(コンセプトの構築、コミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発など) |
実績 | 楽天グループ株式会社(トータルブランディング) 株式会社ユニクロ(ロゴマークやコーポレートフォントの開発、PR戦略) |
予算感 | 高 |
コーポレートサイト | https://kashiwasato.com/ |
scanner

scannerは、ブランド構築とサービス設計を専門に、市場や顧客のリサーチ・体験設計やコミュニケーション施策から、ビジュアルデザインまでを一気通貫で提案できるのが特徴です。ホテルや商品のアートディレクション・ブランディング案件の実績が多くあります。
こんな場合におすすめ
・ブランディングの一環としてロゴ作成も行いたい
・ブランドとユーザーとのインタラクションを重視したい
事業内容 | creative research, strategic planning, visual design |
実績 | nel craft chocolate tokyo( ロゴ制作、書体選定、パッケージデザイン) DIG THE TEA ( ビジュアルアイデンティティの制作) |
予算感 | 中 |
コーポレートサイト | https://www.scnr.jp/ |
日本デザインセンター

株式会社日本デザインセンターは、日本を代表するグラフィックデザイナーである原研哉氏が代表を務める広告・デザイン制作会社です。1959年に、日本の広告デザインの発展と、質的水準の向上を図る創造集団として、日本最高水準のクリエイターを結集し誕生しました。
Webサイトやアプリケーションの開発、グラフィック、サイン計画、展覧会のプロデュースなど、幅広い制作を行っています。
こんな場合におすすめ
・一流デザイナーにロゴ制作を任せたい
・シンプルで洗練されたデザインを求めている
・世界に通じるブランドを作りたい
事業内容 | 企画・デザイン・ディレクション業務(広告、パッケージ、ネーミング、ロゴ、Webサイト、映像制作など) |
実績 | 株式会社講談社(ロゴタイプ作成) 草間彌生美術館(ビジュアルアイデンティティ制作、グッズ制作) |
予算感 | 高 |
コーポレートサイト | https://www.ndc.co.jp/ |
Takram

Takramは、世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファーム。 東京・ロンドン・ニューヨーク・上海の4つの都市にスタジオを構えています。
プロダクトからサービス、ブランド、事業まで、業界や分野の壁にとらわれることなく企業のパートナーとして様々なイノベーションを生み出しています。
こんな場合におすすめ
・統合的なブランド体験も含めて設計して欲しい
・未来志向のデザインを求めている
・世界に通じるブランドを作りたい
事業内容 | Brand, Business, Digital, Futures, Hardware, Spatial |
実績 | ラクスル株式会社(ビジュアルアイデンティティのリニューアル) 株式会社メルカリ(ロゴのリデザイン、Rebrandingウェブサイトの制作) |
予算感 | 高 |
コーポレートサイト | https://ja.takram.com/ |
ロゴ制作に専門的な会社
ランサーズ

ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスであり、フリーランスやクリエイターにロゴ制作の依頼をすることができるプラットフォームです。コンセプトからつくるオーダーメイドロゴをコンペで募集する形式のため、金額や制作時間などの条件を提示できるのが大きな魅力でしょう。
こんな場合におすすめ
・ロゴ制作費用をなるべく抑えたい
・作り手の過去実績を見て、イメージと合う人を選びたい
・早くロゴを作りたい
事業内容 | フリーランス・タレント・プラットフォーム事業 |
実績 | キンコーズ、パーソルホールディングス株式会社、 |
予算感 | 低 |
コーポレートサイト | https://www.lancers.jp/lp/logo_v1?ad_campaign=google |
biz-up!

株式会社ビズアップは、ロゴデザイン専門の会社です。日本最大級のロゴデザイン受注数(約2万件以上)を誇り、様々な規模や業種の企業に対してロゴデザインを提供しています。ロゴ制作のみを専門で行なっているので、独自のナレッジとノウハウを活かしたロゴデザインを提供できるのが強みです。
こんな場合におすすめ
・ロゴ制作のみを専門としている会社がいい
・工数をかけずにイメージにあったロゴがほしい
・ロゴ制作費用をなるべく抑えたい
事業内容 | ロゴマークに特化したデザイン業務、その他デザイン業務作 |
実績 | (財)日本気象協会, 大妻中学高等学校, テレビ山梨など20000件以上 |
予算感 | 低 |
コーポレートサイト | https://www.biz-up.biz/ |
kern

kernはスタートアップ企業を中心に、幅広い領域でアイデンティ・デザインの設計・制作を行なっている会社です。社名になっている「kern(ケルン)」は、ドイツ語で「核」を意味する言葉。企業やブランドの核に寄り添い、これまでとこれからをつなぐ新しい「形」をデザインしています。
こんな場合におすすめ
・シンプルで洗練されたデザインのロゴにしたい
・スタートアップから有名ブランドまで幅広い実績がある会社がいい
・ブランドの特徴をロゴに落とし込みたい
事業内容 | Art Direction & DESIGN, IDENTITY DESIGN |
実績 | 株式会社PKSHA Technology(ロゴ制作、コーポレートアイデンティティ) 株式会社CAMPFIRE(コーポレートロゴとブランドロゴの設計・制作) |
予算感 | 中〜高 |
コーポレートサイト | https://kern.inc/ |
一目でわかる、各ロゴデザイン会社の特徴
ここまで8社それぞれの特徴を紹介してきましたが、それを踏まえて各社の特徴を座標で表してみます。
今回は、「依頼料が高いのか低いのか」と、「ロゴ制作のみかブランディング全体も含めてなのか」という2軸で作成しました。お悩みや理想に合った会社を選ぶ参考になればと思います。

おわりに
ここまでロゴデザインができる会社を8社紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ブランディングの一環としてのロゴ制作をしている会社から、ロゴ単体の作成を専門にしている会社まで様々ありました。ロゴを作る目的を明確にした上で、パートナーを選んでみてください。