Figma Communityはクリエイターがプラグインやデザインファイルを公開する場として昨年の夏にリリースされました。『デザインをすべての人にアクセシブルにする』というFigmaのビジョンの一環として開発され、現在(2021年8月)はまだベータ版ではありますが、デザイナー版のGitHubとしてこれから面白くなっていきそうな予感がするので紹介をします!
Figmaについてまとめた記事もありますので、Figma Community以外の機能に興味がある方は以下の記事もおすすめです!
目次
誰でも利用が可能
Figma Communityは以下の通り、Figmaユーザーであれば誰でも利用できる機能です。
- プラン(有料/無料)に関わらず誰でも利用が可能
- プラグインのインストールとデザインファイルを複製して利用するには、Figmaアカウントの登録が必要(そもそもFigmaのインストール時にアカウント登録が必要なので、大抵の方はアカウント登録済みのはず)
- 他ユーザーのフォローやファイルへのいいね、コメント等の機能を利用するにはCommunity Profileの作成が必要
Figma Communityでできること
プラグインのインストール
Figmaで作業をしている人であれば、すでに皆さん利用しているのではないでしょうか。便利なものがたくさんあり、Figmaを最強のツールにしてくれます。
デザインファイルの複製
クリエイターが制作しCommunityに公開したUIキットやアイコン、ワイヤーフレーム等のデザインファイルを複製し、通常のファイルのように開くことができます。どのようにパスを引き、レイヤーを管理しているのか…など、他のクリエイターの制作プロセスをうかがい知ることができます。また、自分の作業ファイルに活かし、時間短縮に利用することもできます(ライセンス要確認)。
デザインファイルをRemixする
複製したデザインファイルをベースに作成した自分のファイルを、Remixファイルとして公開することができます。原則、クレジット表記とオリジナルファイルへの紐付けが必須となっています。(Community内を結構ブラウズしてみましたが、この機能はあまり使われていないようです…)
ソーシャルネットワーキング機能
他ユーザーのフォロー、プラグインとデザインファイルへのいいね・コメント等、ソーシャルネットワーキング機能が備わっています。
Figmaでも企業アカウントをフォロー
個人のクリエイターだけでなく、有名企業もFigma Communityのプロフィールページを持ち、このようなファイルを公開しています!
Microsoft
『Windows UI 2.6』
WindowsのUIツールキットが公開されています。ボリュームのある見応えあるファイルです。頻繁にアップデートもされているようです。
Dropbox
『Design Project Template』
デザイン作業のためのページはもちろん、参考デザインを置くためのページ、完成したデザインのための最終チェックリストなど、プロジェクトを進めるにあたり必要なものが予め用意されているテンプレートファイルです。ファイル内の整理の仕方の参考にもなると思います!
Figma
『Figma Design Principles』
Figmaのデザイン理念のシートのデザインファイルです。作業ページが残されており、ありのままの作業プロセスが見ることができ、学びになるのではないでしょうか。やはりFigmaなので、公開されているファイル数も多く、ユニークで面白いものを見ることができます!
Figmaの可能性を探れるファイル
Figma CommunityではUXUIデザイン関連以外のファイルも多数公開されています。CGイラストなど、こんなことまでできるんだ…!と驚くようなものも見つけることができ、改めてFigmaの可能性を感じます。
FigmaでCGイラスト
FigmaでCGイラストを描く猛者がいます!ファイルを複製し中身を見てみると、本当にFigmaでパスを描いて仕上げているので驚きました。
Figmaでフリーグラデーション
Figmaでフリーグラデーションを作る猛者もいます!AdobeのIllustratorに「フリーグラデーション」という機能が数年前に追加されましたが、同様のものをFigmaでも作成することができるようです。Illustratorで作成したグラデーションを書き出してFigmaファイルに貼る…といった工程を踏んでましたが、もう、Figmaだけでやっていけるんじゃないかなと思ってしまいました。
設計プロセスを公開し、高め合うための場所
ポートフォリオサイトやBehance等のデザイン系SNSと違う点としては、ユーザーが実際の設計プロセスを公開し、お互いの成長に寄与しようとしている点だと思います。ベータ版ということもありまだまだ使いづらい点も多くありますが、上記の通りすでに多くのユーザーが参加しており、そしてより多くのクリエイターが参加することによって、更に期待のできる場所になるのではないでしょうか。