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色彩心理と効果的な視覚表現について

みなさんは色彩心理という言葉を聞いたことがありますか?

実はこの色彩心理というのは、ビジュアルアイデンティティの形成や効果的な広告デザインをする際によく用いられています。またブランドの世界観を的確に表現するための1つでもあります。
今回は、効果的な視覚表現をするために、重要な機能を担っている色彩心理について紹介します。

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色彩心理とは

色彩心理は、身の回りにある色が、無意識のうちに私達の心や体に影響を及ぼすことを意味します。
例えば、血の色である赤には危険や緊急性を感じさせたり、紅白=めでたい、といったようにその国の文化や習慣から感じる印象もあります。また色彩心理は実証されていない部分も多く、まだ発展途上の分野でもあります。

UX5段階モデルでいうと表層部分、ブランドが与える印象を作っていく段階でブランドに沿ったカラー選定の際に意識されるのが色彩心理です。広告デザインなどのグラフィックな領域でもその広告効果を高めるために用いられます。

各色の特徴、読み手に与える印象

各色はそれぞれ一般的なイメージを持っています。

セブンデックスのロゴに用いられている黒と白の場合、黒は強さや高級感を感じさせたり、配色の仕方によっては有彩色を引き立てつつ高級感やモダンな雰囲気を付け足す効果もあります。白は清潔さや潔白なクリーンなイメージがあります。他の色を引き立てられるためベースカラーにも用いやすい色です。

オレンジ=食欲を沸かせる色、青=誠実さを感じ、信頼感を出す色などブランドコンセプトやテーマに合わせて色のイメージを生かすことで、よりターゲットとなるユーザーに焦点を当てたビジネス戦略を行うことができます。

先ほど記述した通り、色彩心理はまだ発展途上の分野でもあり、文化や慣習によって色の持つイメージも異なるため、ブランドが日本向けかグローバル向けか注意する必要もあります。

色彩心理を取り入れる際のポイント

より色彩心理をうまく取り入れるために、整理しておきたいポイントがあります。

①ユーザーに与えたい印象を明確にする

ユーザーに与えたい印象を的確に表現するためには、ブランドがユーザーに伝えたい想いを言語化し、どの方向性に向かっていくかを把握する必要があります。
ブランドの根本思想への理解が効果的な視覚表現をするために問われるため、機能的価値や情緒的価値を踏まえながら、ブランドがユーザーに伝えたい想いを言語化することで根本の思想を理解します。

②ブランドコンセプトに沿った色の使い方をする

ブランドが伝えたい想いから、表現すべき世界観を導き出します。ブランドの根本思想を理解した上で、思想を表すキーワードを抽出し選定基準ができた段階で、色を選定します。
表現すべき世界観を言語化しておくと、ユーザーに与える印象を統一でき、ブランドの訴求効果も強めることができます。
また業種・業態に沿った色の選定を考慮することも忘れてはいけないポイントになります。例えば、青は信頼感や誠実な印象を与えるので、コーポレートカラーなどに多く用いられることがあります。緑を使うと、落ち着いた印象やナチュラル感・安心感を与えられるため、医療・介護系サービスにマッチしやすいと考えられます。

おわりに

色が私たちの心や身体に与える印象は無意識ながら大きいものです。
この色彩心理をブランドに沿って活用することで、よりターゲットとなるユーザーに刺さりやすいビジュアルを形成することができます。
効果的な視覚表現のために、ぜひこの色彩心理を取り入れてみてください。

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