CULTURE
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この社会に熱を生むために、社会に価値をつくる会社を創る。

2021年3月31日の水曜日、セブンデックスのメンバー全員の時間をもらい、長い時間をかけてセブンデックスという会社について想いの丈を話した。

「自分たちは今どんな状況にあるか?」
「自分たちは今何をやっている会社か?」
「今後、この会社はどんな未来に向かっていくか?」
「この会社をどんな会社にしていきたいと思っているか?」

全てを話すのに5時間ほど、喉が枯れて少し痛さも感じるほど、多くの言葉を自分の口で語った。

それからは目指す未来に向かって、多くのワーキングプロジェクトが生まれ、それぞれのプロジェクトでメンバーが会社のことを考えて動いてくれている。

「自分が話すべきことは全て話せただろうか。5時間では到底足りないのではないだろうか。」

セブンデックスのメンバーに向けて、そしてセブンデックスに興味を持ってくださる方々に向けて、会社に対する想いの丈を書く。

僕はいつも、熱のあるものに心を動かされた

生まれてこの方、ほとばしるほど情熱があるものが好きである。
小さい頃から野球をやっていたが、プロ野球より高校野球が好きだった。
一球にかける想い、心の底から出るようなガッツポーズ、決して速くないのにしがみつくようなヘッドスライディング。技術よりも、心によって心が動かされる瞬間に、思わず涙し、一緒になってガッツポーズをしていた。

僕は心が動く瞬間が好きだった。心が動く瞬間はたくさんあるがその中でも特に好きなもの一つが花火だ。

僕が生まれて育った大阪には「淀川花火大会」という毎年50万人が来場するような花火大会がある。大きな淀川を挟んで、たくさんの人が河川敷に座って花火を見る。花火が上がるたびに歓声が上がり、50万人が上を見上げて嬉しそうにしている。フィナーレでは、空を埋め尽くすほどの花火が打ち上がり、目に映る景色は明るい光で覆われる。ほとんどの人が「わー!すごい!」と声を上げ、自然と拍手が沸き起こる。これだけの多くの人の心を一瞬で動かしてしまう花火、そして花火師の所業に呆然としていた。

「自分もいつかは、多くの人の心を動かすことができる人になりたい。」漠然とそう考えていた。

大学生の頃の僕はいわゆる大学生然とした学生として、将来を考えていた。3回生から4回生に上がる2013年、就職活動の最中で一冊の本と出会う。それがサイバーエージェントの藤田晋社長の著書「起業家」だった。そこには起業家の苦悩、そして希望が描かれていた。決して華やかなお金持ち人生ではない、苦悩や孤独が渦巻く中で希望を見出すタフな物語。そのページを捲るごとに僕は圧倒的に温度の高い熱を感じていた。

「起業家とはこんなにかっこいい生き物なのか」とその生き様に僕は衝撃を受けた。僕たちの年代の人は藤田晋社長に影響を受けて起業家を志した人も多いのではないだろうか。(あとはリッチマンプアウーマンの主人公、日向透。)

熱を放ち、社会に価値を作ろうとする姿に憧れた。
「いつかは自分も起業家になりたい」いつしかそう考えるようになった。

大阪にいた自分の周りには、まだ学生で起業するような人はいなかったが、同じ志として、「いつか起業する!」と言っていた友人と明るい未来を語りあった。いつかは起業したいと思いつつ、まだぼんやりとしていた僕は、知人から「起業するなら人材系がいいらしい。」と言われたことを鵜呑みにして、勢いのあったマイナビに入社する事に決めた。

「藤田社長もインテリジェンス(現パーソル)だし!」という謎のロジックが僕の背中を後押ししていた。こうして僕の就職活動は終わりを迎える。

とてつもなく安直な考え方で自分の進路を定めてしまったが、僕は結果としてその選択に満足している。

1つはマイナビという会社が勢いのある会社で新卒から最前線に出ることができた。入社してすぐは成果が出ず、ボッキボキにプライドも自信も折られることにはなるが、それでも無我夢中で働くことができた。当時は人材市場の成長率が高く、その中でもマイナビの成長率も凄まじいものだった。よって、キャリアが浅くてもチャンスが生まれやすく、仕事に没頭することができた。

僕の入社した年はマイナビが初めて就職サイトとして、リクルートを追い抜いた年だった。就職サイトの公開で追い抜いたことを確認したと同時に、歓声と大の大人の心からのガッツポーズを目の当たりにした。その光景には思わず心を動かされた。入社したばかりの自分がその出来事を当事者として感じることは難しかったが、それでもその情熱的な景色を羨ましいと思わずにはいられなかった。

もう1つは僕はこの会社で共同創業者の堀田と出会っている。同期として、同じ部署に配属され、同じ夢を語り、切磋琢磨した。そして、時を経て2人で会社を始めることになる。成長市場で機会を得る事は他の会社でもできたかもしれないが、この事は絶対に他では起こりえない。

安直な理由で終えた就職活動で、この未来を想定していた訳でもないが、人生は何が起きるかわからない。仲間と共に、情熱を持って、何かを成し遂げようと夢見る。そこに人の可能性を広げるパワーが生まれる。機会によって成長し、挑戦をもって新しい機会を得て、また成長する。いま経営を考える上で、大切にしている考えの土台となる原体験でもある。

就職活動でやりたいことに悩む学生には「成長市場に身を置くこと」をオススメしたい。
市場が成長すると、それに乗って企業も成長しやすく結果として機会が生まれやすい。何者でもない自分が機会によって、自らを育み、やがてぼんやりと輪郭が見えてくる。自分の未来はそこから考えても決して遅くはない。

大人になると、好奇心に突き動かされ、自分の情熱を振りまく事は少なくなる。いい大人が何青臭い事言ってるんだと思われるかもしれないが、僕はこの情熱を大事にしたい。社会に向けて、価値を作ろうとすることには終わりがない。消える事がない炎で、決して途絶えてはいけない炎である。

これだけ心を燃やして何かをしてやろう、と思えるのは幸せな事だと思う。

とにかく価値を作りたい。
熱を生みたい。
楽しいものを作りたい。
うまくいってないものをうまくいくようにしたい。
もっと便利にしたい。
埋もれているものを輝かせたい。
もっといい時代に進めたい。
世界を変えたい。
この国を良くしたい。
もっと楽しい社会を作りたい。
社会にポジティブな価値を作る、素敵な会社を作りたい。
時代を熱狂させるサービス、幸せを届ける会社を創りたい。

いい体験をつくりたい。
いい選択肢を作りたい。
いい機会を作りたい。
心動かす瞬間を作りたい。

それが今掲げている情熱の炎である。

心を燃やし、価値を作る

いい体験を作りたい、価値を作りたい、心を動かす瞬間を作りたいセブンデックスが最初に始めたのがデザインである。

デザインにはモノの価値を変える力がある。体験を変え、見方を変え、意識を変える力がある。
決して見え感のコントロールだけではない、創ることの思考そのもの。デザインの思考と情熱の掛け算で、はじめていいモノが出来ると考えている。

しかし、価値は生んで終わりでは決してない。
価値を作り続けること、それを届けること、届けつづけることを考えなければならない。

その考えの裏には1つの経験がある。

セブンデックスを始める以前に、僕は堀田とともにスマホアプリを開発し、グルメサービスをリリースした。
「こういうサービスがあるともっといいのではないか?」と考え、ユーザーインタビューを重ね、カスタマージャーニーマップを作り、サービスデザイン、開発、テストを行い、UXデザインのプロセスを経て無事にローンチすることができ、リリースした時には、「こういうサービスが欲しかった!」という声もいただき、期待に胸を膨らませていた。

しかし、そのあとが続かなかった。
グロースさせる手段もマネタイズも、うまくいかなかった。というか思いつかなかった。

当時の自分にはサービスの内容しか考えることができず、社会に対する価値や経済性を考慮することができなかった。自分たちがあまりにも無力で、結局サービスはクローズさせることになった。価値を作る、価値を届け続けるためにはユーザーの体験はもちろん、戦略も経済的視点も含めて長期的で包括的な視点でビジネスをデザインしなければならない。そのことを強く感じた瞬間だった。

社会にいい体験を作るために、価値を届けるためにできることは全て考える。
プロダクトのみならず、マーケティングの領域をカバーし顧客の体験、事業の成長をデザインする
デザインで価値を作り、マーケティングで価値を届ける。そうして幸せを届ける総量を増やしていく。
ブランドとデザインとグロースを提供し、マーケティングを再開発する。

僕たちの手でクライアントの事業の価値を上げ、そのユーザーに幸せを届けていく。
クライアントを支援し、クライアントを通して社会の価値総量にコミットしていく。
そのためには外注先ではなく、そのチームで一員として成長にコミットするデザイン支援をする。

いい体験、価値を作るために、学術、経験による知見作業によるアウトプットだけではなく、
成長させる志と情熱を持って本気で取り組む姿勢を提供する伴走型のデザイン支援。

  • 永くユーザーに親しまれ、幸せを届けるサービスを作る。
  • 新しく生まれ変わる意志を、目に見える形にしてブランドを組成する。
  • 企業の成長痛を共に背負い、草むらをかき分けて進む。

社会に価値を作るために、まずはそこからはじめようと思う。

僕たちは社会に価値を作る組織である

社会に対して、自分たちが何の会社であり、どのドメインに位置し、どんなラベリングでみて欲しいか。

その答えとして、今最もクライアントに価値を提供できるラベルは間違いなく、デザインファームである。
現在、価値を生むことに最も寄与できるのが、UX、ブランディング、グロースという手段。

ストラテジー、ブランド、プロダクト、コミュニケーション、データが僕たちが活動する領域。

これまで30を超える企業のみなさまと一緒に、パートナーとしてプロジェクトをご一緒させていただき、たくさんのありがたいお声をいただくことができた。

  • 「KPIが伸びた!売り上げが上がった!」
  • 「自分の会社がこんなに変わると思ってなかった!」
  • 「仲間として、一緒にやってくださることが頼もしい!」

こうして成長や姿勢をご評価いただけていることがすごく嬉しい。
デザインするという仕事のその先には、誰かの幸せやクライアントの幸せ、そして社会に価値を生むことに繋がっている。だからこそ、クライアントの成長に寄与していくために現在の事業の価値創出するレベルをもっと引き上げていきたいし、広告、PRといったマーケティング領域のケイパビリティの拡大も検討していく。

あえて誤解を恐れずに言うと、目指すのは有名なデザインファームではなく社会に価値を作る会社である。
価値を作りたい僕たちにとって、デザインは強力な武器の一つであり、クライアントに価値を提供することができる知恵であり、技術だ。

世界が良くなること、ユーザーに価値を提供し続けることができれば企業は必ず繁栄する。
もっと価値のあるもの、世界が驚く価値を作るために、爆速で成長する。

企業としての成長を続け、社会に価値を作る手をさらに伸ばしていく。
僕たちの会社が幸せを届けられる、情熱を生むことができるその先を広げていくために、クライアントの事業の支援だけではなく、自分たちが直接価値を届けられる事業を作っていく。

領域に捉われず、良い体験、良い機会、心が動く瞬間を作り、幸せの総量を増やしていく。
この国を社会をもっと上げていく。

それが、僕たちが描く未来である。

時代は変わった。スタートアップはタフであることに変わりはない。

世界は100年に一度のウイルスで大きく当たり前が変わった。企業としてのあり方がこれまでより色んな意味を持つようになった。働き方も変わり、家で仕事をすることが増えたり、コミュニティでの活動も多く目にするようになった。

スタートアップを取り巻く環境は変わらずタフで、まさに生きるか死ぬか、やるかやられるかの世界線は存在する。勝てば官軍負ければ賊軍とまで言わないが、0か100かの白黒はっきりつく世界。

大企業も僕たちと同じく、これまで数々の死線をくぐって成長を遂げてきた。
5年で6割、10年で9割が夢半ばで潰えていく中で、死に物狂いで足を前に進めた企業である。
時代が変わろうとも、このタフな環境は変わらない。
むしろ均一化しやすくなったこの世界では、激化したとも言える。

起業することは新しい当たりまえを作ること。不可能を可能へ、古い価値観を新しい常識へ。
実績のない自分たちが、認めてもらうためには声を上げ、信じてもらうより他にない。
今その声が届かなくても、届くまで声を上げ語るしか方法はない。
名も無い企業だからこそ、馬力を最大限に引き上げて戦場に立つ勇気が必要だ。

まだ3期目で、利益体質ではあるがおぼつかない足でやっと立っていられる会社。
それでも自分たちが未来何者かになり、世界にとっていいこと、お客様に価値が提供し続ける会社になること。
その夢や希望が唯一スタートアップの足元を支える力になる。

より多くの幸せ、価値を届けられる企業になれるように成長したい。
周囲な環境がタフでも、価値を作る集団になるために、仲間と共に乗り越えられるチームを作りたい。

不安も怖さも必ずある。恐れず挑戦することはできない。
恐れを乗り越えられる要素があり、挑戦を優先することができるか。
1人で強くなることは難しい。その最も重要な要素が仲間であり、チームである。

日本を代表するクリエイティブカンパニーを作り、価値を作り、幸せを届け、心を動かす瞬間を生み出す。
仕事で価値を作り、世界に情熱を生み、誰かに幸せを届ける。
そのために、限界を超え、挑戦を繰り返し、試行錯誤を重ね、必ず成果を作る。
その道の過程に存在する、不安、恐怖を乗り越えられるように、明るい希望や夢を見出せる文化とチームを創る。

一歩でも、1秒でも早く、誰かに価値を提供して、社会に新しい情熱を生むために、成長を続ける必要がある。


課題はまだまだ山積み。
いい体験、いい機会、いい瞬間を創り、世界に価値と情熱を創る日本を代表するクリエイティブカンパニーを作る夢を一緒に実現させましょう。

ベンチャーで業務経験を積み、大学卒業後に広告営業としてマイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にセブンデックスを設立。代表取締役に就任。2019年グッドデザイン賞受賞。