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ブランディングとマーケティングは何が違う?どっちが先?定義・違い・関係性を徹底解説!!

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ブランディングとマーケティングの定義

ブランディングとは

ブランディングとは、企業や製品のアイデンティティ(らしさ・約束)を定義し、そのイメージを構築・管理するプロセスです。
ここでいう「イメージ」とは、見た目の印象だけではなく、顧客の頭の中に形成される期待・信頼・好意・“この会社(商品)なら安心”という確信までを含みます。つまりブランディングは、商品そのものの魅力をつくるだけでなく、「それが誰に・どんな価値として理解され、どう記憶されるか」を設計する取り組みです。

ブランディングの中心にあるのは、次のような“軸”の言語化です。

  • 私たちは何者か(存在意義・らしさ)
  • 誰に何を約束するか(提供価値・ベネフィット)
  • なぜ信じてよいのか(根拠・強み・実績)
  • 競合と何が違うのか(ポジション・独自性)

さらに重要なのは、定義したアイデンティティを一貫した体験として届け続けることです。ロゴやデザイン(VI)だけでなく、言葉づかい、広告表現、店頭・接客、サイトUX、カスタマーサポート、配送体験など、顧客接点のすべてがブランド体験になります。だからこそブランディングは外向きのコミュニケーションだけではなく、社内の意思決定基準や運用(商品開発・採用・教育・ガイドライン整備)まで含めて「ブレない状態」をつくる活動だと言えます。

こちらの記事では、意味や目的、具体的な方法など、ブランディングについてより詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

マーケティングとは

マーケティングとは、顧客のニーズに応えた商品を作り、その商品が売れる仕組みを整備し、事業の利益を最大化することです。
また、より広くは 「顧客に価値を生み出すためのプロセスである総合的な活動」 と定義できます。ポイントは、単に広告を打つことではなく、価値提供を「再現性のある仕組み」にして、成果(売上・利益・LTVなど)につなげることにあります。

マーケティングが扱う範囲は広く、典型的には次のような流れで設計・運用されます。

  • 市場・顧客理解(ニーズ、インサイト、競合、セグメント)
  • 提供価値の設計(誰に、どんな便益を、どう届けるか)
  • 売れる仕組みの構築(価格、販路、プロモーション、導線、CRM)
  • 検証と改善(データをもとに施策を最適化し続ける)

つまりマーケティングは、「良い商品を作れば自然に売れる」という前提ではなく、“届け方・買いやすさ・継続しやすさ”まで含めて設計する考え方です。広告運用、SEO、SNS、展示会、営業連携、メール/LINE、アプリ施策などの個別施策は、その一部にすぎません。重要なのは、施策単体ではなく、顧客が認知してから購入・継続・推奨に至るまでの流れをつくり、成果を最大化することです。

こちらの記事では、定義から、戦略やフレームワーク、具体的手法まで、マーケティングについてより詳しく解説しております。ぜひご覧ください。


整理すると、ブランディングは「選ばれる理由(約束)をつくり、信頼を積み上げる」マーケティングは「その約束を市場で実装し、売れる仕組みとして成果に変える」 活動です。
この違いを踏まえて、次章では「目的・指針・焦点・戦略立案プロセス・手段・期間」の6つの観点から、両者の違いを具体的に解説していきます。

両者の違いを「目的・指針・焦点・戦略立案プロセス・手段・期間」の6つのポイントで解説

前章では、ブランディングとマーケティングの定義の違いを説明いたしました。「じゃあ具体的に何が違うの?」と感じる方が多いでしょう。本章ではブランディングとマーケティングの違いを「目的・指針・焦点・戦略立案プロセス・手法・期間」の6つのポイントでわかりやすく解説していきます。

観点ブランディング(ひとことで)マーケティング(ひとことで)
目標(目的・狙い)「選ばれ続ける理由」を育てる「売れる仕組み」で成果を出す
指針(WHY / HOW)WHY:なぜ選ばれるのかを定めるHOW:どう売るかを設計する
焦点(心理 / ニーズ)顧客心理(印象・信頼)をつくる顧客ニーズ(欲しい)に応える
戦略立案プロセスブランドの軸を固める市場で勝つ筋を組み立てる
手段(施策・打ち手)一貫した体験・表現を整える施策・チャネルを運用する
期間中長期で積み上げる短中期で回して伸ばす

1. 目標(目的・狙い)の違い

ブランディングの目標は、企業や製品に対して抱かれる認識の質を高め、「このブランドを選びたい」と思われる理由を育てることです。ここでのゴールは、単発の購買ではなく、信頼や好意が積み上がった結果としての選ばれ続ける状態にあります。

一方マーケティングの目標は、価値を必要な人に届け、購買・継続が起きる仕組みを設計して成果を最大化することです。顧客に価値を生み出す活動全体として、売上・利益だけでなく、継続や紹介なども含めて事業成果に結びつく構造をつくります。

ブランディングは選ばれる理由の形成(信頼・好意・想起)、マーケティングは成果に至る流れの最適化(獲得・継続・拡大)が目標となります。

2. 指針(WHY / HOW)の違い

ブランディングの指針は WHY(なぜ存在し、なぜ選ばれるのか) に置かれます。アイデンティティや約束を言語化し、判断の軸をつくることで、社内外の発信や体験がブレにくくなります。ここで大事なのは「かっこよさ」ではなく、企業・製品としての一貫性が生まれ、長期で信頼が積み上がる状態をつくることです。

マーケティングの指針は HOW(どう届け、どう買われるか) に置かれます。価値を誰にどう伝え、どの接点で、どんな導線で、どんな継続設計で成果にするか。状況に合わせて手段や配分を変えながら、成果を出せる形に落としていくのが特徴です。

ブランディングは軸を決めて一貫させること、マーケティングは手段を選び、設計して回すに指針が置かれます。

3. 焦点(顧客心理 / 顧客ニーズ)の違い

ブランディングが焦点を当てるのは、顧客の頭の中に形成される印象・期待・信頼・共感といった“心理”です。ブランドは目に見える商品だけでなく、「らしさ」や「安心感」「理解されている感覚」のような認識のまとまりとして記憶されます。だからブランディングでは、顧客が接点で受け取る意味が一貫するように整えます。

マーケティングが焦点を当てるのは、顧客のニーズ(顕在・潜在)です。顧客が抱える課題や欲求を捉え、「その価値が必要だ」と感じてもらう形に整えます。ここでは、価値の伝え方だけでなく、価格・購入障壁・比較のされ方なども含めて、ニーズに合う“買いやすさ”を設計する視点が強くなります。

ブランディングは顧客が「どう感じ、どう記憶されるか」に対し、マーケティングは顧客が「何を求め、どう動くか」が焦点となるということです。

4. 戦略立案プロセスの違い

ブランディングの戦略立案は、「何者として認識されるべきか」を定める流れになりやすいです。現状の認識(今どう見られているか)と、目指す認識(どう見られたいか)のギャップを整理し、独自性や約束を定義します。ここでの成果物は、ブランドの核(コンセプト、提供価値、らしさ、ポジションなど)として、社内の意思決定を支える土台になります。

マーケティングの戦略立案は、「どうすれば価値が届き、成果につながるか」を設計する流れになりやすいです。ターゲットや提供価値を踏まえ、どの接点で、どんな順序で、どんな体験・情報を提供すれば購買や継続につながるかを組み立てます。ここでの成果物は、チャネル設計やコミュニケーション設計、運用計画など“実行の設計図”になっていきます。

ブランディングはブランドの核を定義するプロセス、マーケティングは成果につながる設計図を作るプロセスを立てることになります。

以下の記事では、ブランド戦略・マーケティング戦略についてより詳しく解説しております。具体的な戦略立案の方法を知りたい方は、本記事とあわせてお読みください。

5. 手段(施策・打ち手)の違い

ブランディングの手段は、顧客接点のあらゆる場面で「らしさ」が一貫して受け取られるように整えることに寄りやすいです。言葉づかい、デザイン、体験の方向性、ガイドラインなどを通じて、受け取られる意味を揃えていきます。施策というより、“ブレを減らす仕組みづくり”として機能するイメージです。

マーケティングの手段は、価値が届き、行動が起きるための打ち手を組み合わせることに寄りやすいです。どのチャネルで認知させ、どう比較を促し、どう購入・継続につなげるか。運用しながら改善を重ね、成果を積み上げます。施策単体ではなく、全体の流れの中で手段を選ぶことが重要です。

ブランディングは一貫性を担保する手段、マーケティングは行動を生む手段の組み合わせが求められます。

6. 期間の違い

ブランディングは、中長期で積み上げる性質があります。認識や信頼は一度の接点で決まるのではなく、接点の積み重ねで形成されるためです。短期で成果が見えにくい場合もありますが、一貫性を保ち続けることで効果が蓄積され、後から効いてくることが多いのが特徴です。

マーケティングは、短中期で回しやすい性質があります。施策の反応が比較的早く出やすく、仮説→実行→改善のサイクルを通じて伸ばせるためです。もちろん長期の設計もありますが、運用の中で手段を調整しながら成果を作る色合いが強くなります。

ブランディングは中長期の積み上げですが、マーケティングは短中期の改善サイクルとなります。

ブランディングとマーケティングは相互補完的な関係

ここまでブランディングとマーケティングの違いについて解説してきました。ここまでの解説を聞いて、2つは全く違うものなの?2つは分けて考えるべきなの?と思った方もいるでしょう。

しかし、ブランディングとマーケティングは密接に関連しており、どちらか一方だけでは事業成果につながりにくいのが実務の現実です。相互に作用し、相互に依存しています。つまり相互補完的な関係にあり、両者の連携が事業成功の肝となります。本章では、そのような両者の関係性について解説していきます。

ブランディングはマーケティングの土台となる

ブランディングは、企業や製品が「何者で、どんな価値を約束するのか」という軸を定め、顧客にどう認識されたいかを整える取り組みです。この“軸”があることで、マーケティングの意思決定がブレにくくなります。

たとえば、ターゲットに伝えるべき価値(訴求点)や言葉づかい、ビジュアルの方向性が統一されていれば、施策ごとの表現が散らばることはありません。結果として、広告・SNS・SEO・営業資料など複数チャネルを動かしても、受け手の印象が一貫し、比較の中で選ばれやすくなります。

マーケティングはブランドを現実にする

一方で、ブランドは掲げただけでは浸透しません。顧客に価値が届き、実際の体験として「期待が満たされた」と感じてもらって初めて、ブランドの約束は信頼に変わります。ここで機能するのがマーケティングです。

マーケティングは、価値を必要な人に届け、理解を促し、購入・継続・推奨につながる流れを設計します。言い換えると、ブランディングが描いた「こう認識されたい」を、市場の中で検証しながら“現実の体験”として実装する役割を担います。

ブランディングとマーケティングどっちが先なのか

結局ブランディングとマーケティングどちらを先に行えばよいのか、と多くの方が疑問に思うでしょう。結論としては、「どちらか一方が先」ではなく、最小限のブランディングを先に置き、マーケティングで検証しながら両者を改善させていくのが最も有効な戦略です。ブランディングとマーケティングを分けずにセットで考えることが重要になります。

とはいえ、セットで考えるといっても両者を同時に始めることはできません。スタート時点での順序の基準は次のようになります。

  • 原則:ブランディングが先
    軸(誰に、何を約束するか)が曖昧なままマーケティングを始めると、施策ごとに訴求が変わり、学びも蓄積しにくくなります。
  • 例外:立ち上げ期はマーケティング先行が有効な場面もある
    まだ顧客や勝ち筋が見えていない段階では、まず市場で反応を確かめ、価値の当たりをつける必要があります。ただしこの場合も、“最低限の約束”だけは置いておくとブレにくいです。

判断基準としてはシンプルに、

  • 方向性が定まっていない → 先にブランディング(軸づくり)
  • 方向性はあるが成果が伸びない → マーケティング(設計と運用の見直し)
  • 両方が曖昧 → 最小限のブランディング→小さくマーケで検証→磨く
    という順で考えると迷いにくくなります。

ここで大事なのは、スタート時点で順番の前後はあるにせよ、両者の間でサイクルを回して、互いに改善していくことです。両者の連携と循環が重要になります。

両者の連携と循環が重要

相互補完を機能させるには、「ブランディングで決めたこと」が「マーケティングの現場」で再現される仕組みが必要です。そして、ブランディング→マーケティングという一方通行で支える関係ではなく、互いに学習し合う循環として捉えると実務で活きます。ブランディングで定めた「約束(らしさ・価値)」をマーケティングで市場に届け、得られた反応や顧客の声をもとに、ブランドの軸や体験を磨き直す——このループが回るほど、訴求は研ぎ澄まされ、施策の再現性も高まります。

循環をシンプルに表すと、次の流れです。

  • ブランドの核を定める(何者か/誰に何を約束するか)
  • マーケで届ける(伝え方・接点・導線を設計して実行する)
  • 市場の反応を学ぶ(データ・定性の声・競合状況を把握する)
  • ブランドと施策を更新する(約束・表現・体験・優先順位を見直す)
  • 一貫性を保ちながら運用する(ぶれずに改善を積み上げる)

ブランディングとマーケティングは別物ですが、切り離すものでもありません。軸(ブランディング)と実装(マーケティング)が噛み合ったとき、選ばれる理由が強まり、成果も安定して伸びていきます。

セブンデックスはブランディングとマーケティングを一気通貫で支援

ここまで解説してきたように、ブランディングとマーケティングは異なるものですが、密接に関係しており、両者をセットで考えることで、“選ばれる理由”と“売れる仕組み”を同時に強くできます。ブランドの軸があるからこそ施策の訴求がブレず、マーケティングで得た学びがあるからこそブランドの精度も高まる——この循環が回り始めると、短期の成果と中長期の資産形成を両立しやすくなります。

セブンデックスは、この循環を前提に、ブランディング(軸づくり)からマーケティング(実装・改善)までを一気通貫で支援します。戦略だけ、運用だけといった分業で起きがちな「意図が現場に落ちない」「施策が点で終わる」といった課題を避け、同じ方向を向いたまま成果につながる状態をつくります。ブランディング・マーケティングで課題をお持ちであれば、ぜひ一度セブンデックスにご相談ください。


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