エムディー株式会社は、医師・歯科医師を中心とした開業支援を軸に、AIを活用したコンサルティングを提供してきた企業です。
事業と組織が成長し、上場を見据えた次のフェーズへ進む一方で、複数の事業の関係性が整理されておらず、「何をしている会社なのか」「どのような未来を目指しているのか」が社内外に伝わりにくい状態になっていました。採用を加速させるうえでも、候補者が企業の価値やスタンスを理解し、応募を判断できるブランドづくりが求められていました。
そこで本プロジェクトでは、コーポレートサイトの刷新だけでなく、エムディーのブランドそのものを再定義。多様なステークホルダーへのヒアリングを通じて企業の価値を捉え直し、ブランド戦略からロゴ、コーポレートサイトまで一貫して設計しました。その結果、サイトリニューアル後の採用応募数は月間約200名から約700名へ増加。本記事では、企業の強みや思想をどのように言語化し、次の成長を支えるブランドへ落とし込んでいったのかをご紹介します。
プロジェクトの詳細は、下記の実績ページでもご覧いただけます。
エムディーが抱えていた課題

エムディー株式会社は、事業拡大によって提供価値や関わるステークホルダーが広がり、上場を見据えた飛躍のフェーズを迎えていました。一方で、これまで培ってきた強みや事業に込めた思想が十分に言語化されておらず、企業の実態が社内外へ伝わりきっていませんでした。
特に、開業支援と立地戦略AIという複数事業の関係性が整理されていなかったため、「エムディーは結局何をしている会社なのか」を簡潔に説明しづらい状態でした。採用を加速させるうえでも、事業内容や企業としてのスタンスが伝わらず、候補者が自分に合う会社なのかを判断しにくい企業像になっていました。
こうした状況では、コーポレートサイトの見た目や情報だけを更新しても、根本にあるブランドのズレは解消できません。そこで、サイトリニューアルを起点としながら、企業の在り方や提供価値そのものを捉え直すリブランディングプロジェクトとして取り組みを進めることになりました。
選ばれるブランド像を描く
今回のプロジェクトでは、顧客だけでなく、採用候補者や社員など、エムディーに関わるさまざまなステークホルダーからどのように見えるべきかを整理しました。
事業内容や技術的な優位性を伝えるだけでは、エムディーという企業の全体像は伝わりません。どのような思想を持ち、どのような姿勢で顧客の意思決定を支援しているのかまで一貫して届けることで、初めて企業としての価値を理解してもらえると考えました。そこで、現在の事業だけでなく、採用や将来の成長まで見据えてコーポレートブランド戦略を再定義。ステークホルダーから信頼され、共感され、選ばれ続けるブランド像を描くことから、ブランドの再構築を始めました。
ブランドの核を言語化する
ブランドを再定義するために、まず取り組んだのが、エムディーがもともと持っていた価値を捉え直すことでした。経営陣や事業責任者、現場メンバーに加え、医師やプロダクト利用者など、立場の異なるステークホルダーへのヒアリングを実施しました。それぞれの視点から、エムディーの価値観や強み、期待されている役割を丁寧に抽出。すでに言葉になっている特徴だけでなく、社内では当たり前のものとして認識されていた強みまで掘り下げていきました。
対話を重ねる中で見えてきたのが、エムディー独自の価値基盤と、組織として目指す方向性です。それらをブランドアイデンティティとして言語化し、「人とAIのハイブリッド・コンサルティングファーム」という独自のポジショニングを定義しました。このブランドアイデンティティを、関係者が共通認識として持てるブランドの核とし、その後のビジュアルやコーポレートサイトを設計するための基盤にしています。
ブランドDNAを視覚化する
言語化したブランドアイデンティティを、目に見える形で一貫して伝えるため、ロゴ・カラー・タイポグラフィを含むビジュアルアイデンティティを再設計しました。
デザインでは、エムディーが持つ信頼性や専門性、先進性を、色や形、余白、リズムによってどのように表現するかを検証。複数の案を比較しながら、流行に左右されず中長期で使い続けられる普遍性と、今後の成長フェーズにふさわしい先進性の両立を目指しました。また、コーポレートサイトだけで完結させず、広告や採用ツールなど、今後増えていくさまざまな接点へ展開できる形で設計しています。接点が増えるほど一貫した印象が蓄積され、エムディーのブランドイメージが強化されていく状態をつくりました。
新ブランドをサイトで表現する
コーポレートサイトは、新しく定義したブランドを社内外へ伝える「インターフェース」として再構築しました。顧客や採用候補者、パートナー、投資家、社員など、さまざまなステークホルダーがエムディーのブランドと接する重要な場所として位置づけています。
情報設計では、ステークホルダーごとに異なる関心を整理し、誰にとっても事業内容や企業としての価値を理解しやすい構成を目指しました。ブランド戦略を起点にサイトの構造を見直し、情報設計からコピー開発まで一貫して行っています。さらに、レイアウトや余白、動きに至るまで、エムディーらしい知性や信頼感、先進性が伝わる表現を設計。単に企業情報を掲載するだけではなく、サイト全体を通じて新しいブランドの世界観を感じられる体験へと刷新しました。
採用応募数が月間約700名へ

コーポレートサイトのリニューアル後、エムディーへの採用応募数は、月間約200名から約700名へ増加しました。エージェント経由の推薦数も3.6倍となり、採用活動に大きな変化が生まれています。
変わったのは、応募や推薦の数だけではありません。サイトを通じて、エムディーがどのような価値観で事業を展開し、どのような未来を目指しているのかを理解したうえで応募する候補者が増えました。特に、伊藤社長のメッセージやエムディーの事業思想に共感して応募する候補者が増えたという声も得られています。また、エージェントの企業理解が進んだことで、カルチャーに合う人材の採用も加速しました。ブランドを整理し、企業の考え方を一貫して伝えたことが、エムディーの事業成長を支える人材との出会いにつながっています。
ブランドを営業資料へ展開する
ブランドを伝える接点は、コーポレートサイトだけではありません。顧客と直接向き合う営業活動でも、定めたブランドイメージが一貫して伝わるよう、営業資料のリニューアルを行いました。セブンデックスは、まず資料の構成を見直し、どのような順序やストーリーで語ればエムディーの魅力が意図した通りに伝わるかを検討。資料全体を抜本的に再設計しました。
そのうえで、新たに策定したビジュアルアイデンティティを資料のデザインにも展開しました。話の流れと視覚表現の両方を整えることで、営業の場でもブランドが一貫して伝わる資料へと刷新しています。定義したブランドを、顧客に説明する言葉と資料にまで落とし込んだ取り組みです。
ブランドを、次の成長基盤にする
今回のプロジェクトは、コーポレートサイトの見た目を新しくするだけの取り組みではありませんでした。エムディーが持つ強みや思想を捉え直し、「何をしている会社で、どのような未来を目指しているのか」をブランドとして再定義することから始めています。
多様なステークホルダーへのヒアリングを通じてブランドの核を言語化し、その思想をロゴやビジュアル、コピー、コーポレートサイトへ一貫して展開しました。その結果、社内外から企業の価値を理解しやすい状態が生まれ、採用応募数やエージェントからの推薦数の増加にもつながっています。
事業や組織が成長すると、提供する価値が広がる一方で、「結局何の会社なのか」が伝わりにくくなることがあります。次の成長へ進むためには、現在の事業を並べるだけでなく、企業が大切にしている考え方や目指す方向まで含めて、ブランドを整理し直すことが重要です。
セブンデックスでは、企業の価値や強みの整理から、ブランド戦略、ロゴ・ビジュアルアイデンティティ、コーポレートサイト制作まで一気通貫で支援しています。
- 事業が広がり、自社を一言で説明しにくくなっている。
- 企業の思想や強みが、顧客や採用候補者に伝わっていない。
- 次の成長を見据えて、ブランドとコーポレートサイトを見直したい。
このような課題をお持ちの場合は、ぜひ一度セブンデックスへご相談ください。




