コーポレートサイトのリニューアルとは、企業の事業内容や強みを正しく伝え、訪問者が必要な情報にたどり着けるよう、サイトの構成・コンテンツ・デザイン・機能などを見直すことです。単に見た目を新しくするだけでなく、事業の変化への対応や問い合わせ・採用応募などの成果改善を目的に行います。
本記事では、コーポレートサイトのリニューアルを検討すべきタイミングから、具体的な進め方、費用・期間、企業事例、制作会社の選び方まで解説します。
セブンデックスでは、企業の強みや事業課題を整理したうえで、ブランドの伝え方とサイトの使いやすさを一体で考えることを重視しています。
コーポレートサイトのリニューアルとは?見直す範囲と部分改修の違い
コーポレートサイトは、顧客や取引先、採用候補者などに事業内容・企業理念・実績を伝える公式サイトです。リニューアルでは、今の事業やブランドの方向性とサイトの情報が一致しているかを起点に、伝える内容と見せ方を見直します。
主な対象は、事業紹介や実績などのコンテンツ、ページ構成・ナビゲーション、問い合わせや採用への導線、デザイン、CMSなどの管理機能です。すべてを変更するのではなく、課題と目的に応じて優先順位を付けることが重要です。
部分改修と全面リニューアルの違い
サイトに課題があっても、必ずしも全面リニューアルが必要とは限りません。フォームや一部ページの問題なら、部分改修で対応できることもあります。一方、事業構成や情報の分類が大きく変わった場合は、サイト全体の再設計が必要になることがあります。
たとえばセブンデックスが支援した積水ハウスでは、コーポレートサイトのトップページや展示場検索ページなど、対象を絞って改善しました。まずは課題が特定のページにあるのか、サイト全体にあるのかを見極め、必要な範囲を決めましょう。
| 課題 | 部分改修が適するケース | 全面リニューアルを検討するケース |
|---|---|---|
| 事業・ブランド | 一部の事業紹介やコピーが古い | 事業再編などでサイト全体の企業像が合わない |
| 情報設計・導線 | 特定ページのリンクや情報配置に問題がある | サイト全体の構造が複雑で情報を探しにくい |
| 問い合わせ・採用 | 一部のフォームやCTAに問題がある | 複数のページに共通する情報・導線の課題がある |
| 更新・運用 | 個別ページの更新作業に問題がある | CMSやサイト全体の管理体制を見直す必要がある |
コーポレートサイトが企業にとってどのような役割を担うのか、掲載すべき情報や具体的な活用例を詳しく知りたい方は、「コーポレートサイトの役割と必要なコンテンツ」もあわせてご覧ください。
コーポレートサイトをリニューアルする目的とメリット
コーポレートサイトのリニューアルには、企業の価値を正しく伝えることに加え、問い合わせや採用応募などの成果につなげたり、サイトの運用を改善したりする目的があります。ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
企業の強みやブランドイメージを正しく伝えられる
事業内容や提供価値が変わっても、サイトの情報が以前のままだと、訪問者は企業の強みや現在の姿を正しく理解できません。リニューアルでは経営方針や顧客が評価する価値を整理し、事業紹介、実績、企業理念などの説明に一貫性を持たせます。
たとえば複数の事業を展開している企業なら、それぞれの事業がどのようにつながり、誰にどのような価値を届けているのかを伝えることが重要です。セブンデックスでも、見た目を整える前に、事業の強みやブランドの核を明確にすることを重視しています。
情報の探しやすさを改善して問い合わせや採用応募につなげる
サービスへの理解を深めるための情報や実績が見つけにくいと、訪問者は問い合わせを判断しにくくなります。採用候補者も仕事内容や職場環境を確認できなければ、応募に進みにくくなります。リニューアルでは、閲覧者ごとに必要な情報を整理し、関連ページへ進みやすい導線を設計します。
法人顧客には事業紹介から実績・問い合わせへ、採用候補者には社員紹介から募集要項・応募へという流れが考えられます。ただし、導線の改善だけで成果が増えるとは限らないため、問い合わせ件数や応募数などを公開前後で比較し、継続的に改善することが大切です。
更新・管理の効率化と運用改善を進められる
事業情報や採用情報を更新するたびに外部への依頼が必要だったり、担当者によって更新方法が異なったりすると、情報の発信に時間がかかります。リニューアルを機にCMSや管理画面を見直すことで、社内で更新しやすい環境を整えられる場合があります。
特に複数部署で情報を管理する企業では、更新権限や承認フローの整理も重要です。担当者が変わっても運用を続けられる仕組みを整えることで、情報の正確性を維持しやすくなります。ただし、新しいCMSへの移行が必須とは限らないため、既存の仕組みで解決できるかも確認しましょう。
コーポレートサイトリニューアルを検討すべきタイミング
事業内容やブランドの変化が現在のサイトに反映されていない
事業拡大や経営方針の転換があったのに、サイトには以前の説明が残っている。そんな状態は、リニューアルを検討するきっかけになります。新規事業や統合したサービスが伝わらないと、訪問者は企業像を正しく理解できません。
特に、営業担当者が説明する強みとWebサイトの訴求が違う場合は注意が必要です。まず現場の営業資料や採用資料、経営方針とサイトの記載を照らし合わせてみましょう。ずれが一部のページに限られるなら修正で対応できますが、企業全体の見せ方に及ぶなら構造から見直す価値があります。
顧客・採用候補者が必要な情報を見つけにくい
問い合わせ先が不明、実績を探すのに何度もページを移動する、採用情報が古い。こうした不便さは、訪問者がサイトを離れる一因になります。ページを追加し続けたサイトでは、メニューの分類が複雑になり、必要な情報まで遠回りさせている場合があります。
営業先や採用候補者から寄せられる質問を集め、どのページで答えられるか確認してみましょう。アクセス解析で閲覧経路や離脱の多い箇所を見ることも有効です。情報そのものが足りないのか、情報はあるのに見つけられないのかで、改善の進め方は変わります。
問い合わせ・採用応募などの成果が伸び悩んでいる
アクセスがあっても、問い合わせや採用応募につながっていない場合は、サイトの役割を見直す余地があります。ただし、成果が出ない原因をすぐにデザインだけの問題と決めつけるべきではありません。
ターゲットと流入内容が合っていないのか、必要な情報が不足しているのか、入力フォームで離脱しているのかを分けて確認します。たとえばサービスの強みが伝わらなければ、問い合わせボタンを増やしても十分な改善は期待できません。目的別の指標を見ながら、どこで判断が止まっているのかを探ることが重要です。
スマートフォン表示やCMSなどの運用環境に問題がある
スマートフォンで表示が崩れる、ページの読み込みに時間がかかる、社内担当者だけでは情報を更新できないなど、機能・運用面の問題もリニューアルを検討する理由になります。特に情報更新の頻度が高い企業では、CMSの操作性や部署ごとの権限管理が運用負荷に影響します。
ただし、表示速度や一部画面の不具合であれば、サイト全体を作り直さずに改善できるケースもあります。まずは問題が起きるページと頻度、運用上の負担を確認し、部分改修で解決できるかを判断しましょう。
リニューアル前に決めるべき3つのこと
企業の事業課題からリニューアルの目的とKPIを設定する
リニューアルを始める前に、『何を変えたいのか』を事業上の課題から具体化します。新規顧客を増やしたいなら問い合わせ件数や商談化率、採用を強化したいなら応募数や応募者の質が判断材料になります。
一方、企業イメージの刷新が目的なら、サイト閲覧後の理解度やブランドに関する調査も検討できます。訪問数や検索順位だけでは、事業への貢献を十分に説明できません。関係者で優先する目的を共有し、公開前の数値を記録したうえで、公開後にどの指標をどの期間で確認するか決めておきましょう。
顧客・採用候補者・取引先など閲覧者の優先順位を決める
コーポレートサイトには顧客、採用候補者、取引先、投資家など、立場の異なる人が訪れます。全員に同じ情報を同じ順で見せると、誰にとっても使いにくいサイトになりかねません。そこで、リニューアルで最も重視する閲覧者と、その人が知りたいことを整理します。
たとえば法人顧客なら対応領域や支援実績、求職者なら仕事の内容や社風が重要です。ただし、一つの層だけに情報を寄せすぎるのも避けたいところです。優先度の高い導線を目立たせつつ、ほかの閲覧者も迷わず目的の情報へ進める構成を考えます。
関係部署・決裁者・公開後の運用責任者を明確にする
コーポレートサイトの刷新では、経営、広報、営業、人事、情報システムなど複数部署の確認が必要な場合があります。制作が進んでから意見が分かれると、原稿やデザインの手戻りが増え、公開時期にも影響します。
着手時に、方針を決める人、各ページの内容を確認する人、最終承認する人を整理しておきましょう。また、公開後にニュースや事業情報を更新する担当者も決める必要があります。各部署の意見をすべて盛り込むのではなく、設定した目的を基準に優先順位を判断できる体制が、円滑な進行につながります。
| リニューアルの目的 | 主な閲覧者 | 評価指標の例 |
|---|---|---|
| 企業・ブランドの理解促進 | 新規顧客・取引先・採用候補者 | 理解度調査、重要ページへの到達率 |
| 問い合わせ・商談機会の獲得 | 導入を検討する法人顧客 | 問い合わせ件数、商談化率 |
| 採用応募の獲得 | 採用候補者 | 応募件数、応募完了率 |
| 必要な企業情報の提供 | 既存顧客・取引先 | 目的情報への到達率、問い合わせ内容の変化 |
コーポレートサイトで見直すべき情報と導線
企業理念・強み・事業内容を一貫したメッセージで伝える
企業理念、事業紹介、実績のページで伝える内容がばらばらだと、訪問者は企業の特徴をつかみにくくなります。自社が誰のどのような課題を解決し、何を強みとしているのかを短い言葉で整理しましょう。
そのうえで、トップページだけでなくサービスや採用のページにも、一貫した考え方を反映します。セブンデックスでも、企業の価値を伝える際には、経営層の考えと現場で実際に提供している価値をすり合わせることを重視しています。印象的なコピーだけに頼らず、具体的な実績や取り組みで裏付けることが大切です。
サイト上で自社らしさを伝えるには、デザインを考える前に「誰に、どのような価値を届けるのか」を整理することが大切です。企業の強みや訴求方針の定め方については、「ブランド戦略の立て方」で詳しく解説しています。
顧客・採用候補者・取引先ごとに必要な情報への導線を設計する
サイトを訪れる人は、必ずしもトップページから順番に読んでくれるわけではありません。検索結果から事業紹介や採用ページへ直接訪れることもあります。そのため、各ページから次に知りたい情報へ進めるように設計します。
たとえば事業紹介の近くに実績や問い合わせ先を置き、採用ページからは社員紹介や募集要項へつなげます。取引先が会社概要や拠点情報を探しやすいことも重要です。メニューの分かりやすさだけでなく、ページ内の案内文やリンク先の内容まで確認し、閲覧者の行動に沿った導線を整えましょう。
実績・採用・IRなどの掲載情報を整理して更新しやすい構造にする
情報が豊富でも、更新が止まったサイトは信頼を損ねるおそれがあります。特にサービス内容、導入実績、採用条件、会社情報などは、変更があれば速やかに直せる状態が理想です。リニューアル時には掲載内容を棚卸しし、残す情報、統合する情報、削除する情報を整理しましょう。
上場企業などIR情報が必要な場合は、正確性と探しやすさにも配慮します。さらに、担当者が専門知識なしで更新できる範囲を決め、承認フローや更新頻度も設計しておくと、公開後に情報が古くなることを防ぎやすくなります。
| 閲覧者 | 必要な主な情報 | 想定する次の行動 |
|---|---|---|
| 法人顧客 | 事業内容、強み、実績、導入事例 | 関連実績を確認し、相談・問い合わせへ |
| 採用候補者 | 仕事内容、社員紹介、社風、募集要項 | 仕事を理解し、募集要項を確認して応募へ |
| 取引先 | 会社概要、所在地、事業内容、連絡窓口 | 企業情報を確認し、担当窓口へ連絡 |
| 投資家・株主(該当企業のみ) | 経営方針、決算情報、IR資料 | 開示資料の閲覧、IR窓口の確認 |
コーポレートサイトリニューアルの進め方|5つのステップ
ステップ1:既存サイトとユーザー行動を調査して課題を特定する
最初に行うのは、現状のサイトがどこで期待に応えられていないかを把握することです。アクセス解析や検索データから閲覧の多いページ、流入経路、問い合わせまでの動きを確認します。
あわせて、営業や採用の担当者に『訪問者から何を聞かれるか』を尋ねると、数字に表れにくい課題も見えてきます。利用者へのヒアリングや競合サイトの調査も有効です。調査結果は単に並べず、事業の成果に影響する問題から優先順位を付けます。ここで課題を絞り込めると、後工程で必要のないページや機能を増やさずに済みます。
ステップ2:企業として伝える価値とリニューアル方針を定める
課題が分かったら、サイトを通じてどのような企業だと理解してもらいたいかを決めます。経営方針や事業戦略、顧客が評価する点を整理し、中心となるメッセージを言語化しましょう。
たとえば『技術力が高い』だけでは抽象的なので、どの領域でどのような課題を解決できるかまで掘り下げます。セブンデックスでは、ブランドを見直すプロジェクトでも、関係者へのヒアリングを通じて企業の特徴や価値を整理しています。この段階で方針を共有しておくと、デザインや原稿を判断する軸がぶれにくくなります。
ステップ3:サイトマップ・コンテンツ・問い合わせ導線を設計する
方針が固まったら、必要なページと情報のつながりを設計します。まずサイトマップを作り、事業紹介、会社情報、実績、採用などの配置を決めましょう。次に各ページで伝える内容と、閲覧後に取ってほしい行動を整理します。
問い合わせを増やしたい場合でも、すべてのページに強い訴求を入れる必要はありません。利用者が疑問を解消した後に相談へ進める流れの方が自然です。あわせて既存URLとの対応関係を確認すると、制作時に残すページや移行が必要な情報を判断しやすくなります。
ステップ4:デザイン・原稿制作・CMS開発を進めて社内で確認する
設計した内容をもとに、デザイン、写真や原稿の制作、CMSの構築を進めます。見た目の印象だけでなく、文字の読みやすさ、スマートフォンでの操作、更新画面の使いやすさも確認しましょう。
事業紹介や実績は現場担当者に事実関係を確認し、採用情報は人事部門と表現をそろえることが大切です。公開直前にまとめて確認すると修正が集中するため、ページの種類ごとに確認のタイミングを設けておくと安心です。原稿や写真の提供に時間がかかる場合もあるので、制作と並行して準備を進めましょう。
ステップ5:公開前の移行確認と公開後の成果検証を行う
公開前には、リンク切れ、フォームの送信、スマートフォン表示、表示速度などを確認します。URLが変わるページは旧URLから適切な新URLへ転送できるか、検索エンジン向けの設定に漏れがないかも重要です。
公開後はアクセスが増減したかだけでなく、設定した目的に沿って問い合わせや応募などの変化を追います。季節要因や広告施策の影響もあるため、短期間の数字だけで成功・失敗を判断しないようにしましょう。定期的に利用者の動きと現場からの声を確認し、公開後も改善を続けることが大切です。
実際に制作を進める際は、各工程で必要な準備や確認事項を具体的に整理しておくと安心です。サイトリニューアル全般の手順や費用・期間については、「サイトリニューアルの進め方」で詳しく紹介しています。
コーポレートサイトリニューアルの費用相場と期間
費用相場と見積もりに含まれる主な作業
コーポレートサイトのリニューアル費用は、目的と制作範囲によって変わります。Web幹事によると、30ページ以下のブランディング目的で100万〜300万円、30ページ以上では300万円以上が目安です。ただし、これは個別案件の見積額を保証する数字ではありません。
調査や戦略設計、情報構成、デザイン、原稿制作、撮影、開発、公開前テストなど、どの工程を依頼するかで総額は変動します。費用を比較する際は、ページ数に加え、SEO移行や公開後の保守が見積もりに含まれるかまで確認しましょう。
ページ数・取材撮影・CMS・システム連携で費用が変わる理由
ページ数が同じでも、すべてを共通のレイアウトで作る場合と、ページごとに個別のデザインを用意する場合では工数が違います。さらに、経営者や社員への取材、写真・動画の撮影、原稿の作り直しが必要なら、その分の準備も発生します。
CMSで複数部署が更新できる仕組みや、採用管理システムとの連携なども費用に影響する要素です。重要なのは、機能を多く盛り込むことではありません。公開後に本当に使う機能か、既存の仕組みを生かせるかを検討し、目的に必要な範囲へ投資を絞ることが大切です。
公開までの期間とスケジュールを左右する要因
サイトリニューアルの制作期間は、案件の規模や確認工程によって異なります。Web幹事によると、30ページ以下のブランディング目的で3〜4か月、30ページ以上では4〜6か月が目安です。ただし、実際には社内の要件整理、経営層の承認、原稿・写真の準備、関係部署の確認にも時間がかかります。
まず公開希望日から逆算し、調査、設計、制作、テストの工程ごとに確認期間を確保しましょう。素材の提出期限や決裁日を早めに決め、採用開始や事業発表など動かせない日程がある場合は優先範囲も整理します。
| 対応規模・目的 | 主な制作内容 | 初期費用の目安 |
|---|---|---|
| デザイン中心/20〜30ページ | 既存の情報を生かし、主に見た目を刷新 | 100万円以下 |
| 集客・SEO重視/100ページ以下 | SEO対策を含めた構成・コンテンツの見直し | 100万〜300万円 |
| 集客・SEO重視/100ページ以上 | 大規模な構成・コンテンツの見直し | 300万円以上 |
| ブランディング重視/30ページ以下 | 訴求方針や企業らしさを反映した再設計 | 100万〜300万円 |
| ブランディング重視/30ページ以上 | 多ページにわたるブランド表現・情報設計の見直し | 300万円以上 |
※費用・制作期間はWeb幹事「コーポレートサイトのリニューアル完全ガイド」を参考にした目安です。実際の費用や期間は、制作範囲や必要な工程などによって異なります。
コーポレートサイトリニューアルで失敗しないためのポイント
見た目の刷新だけで終わらず事業上の成果につなげる
デザインが新しくなっても、訪問者が企業の強みを理解できなければ、リニューアルの効果は限られます。特にコーポレートサイトでは、企業らしさを表現することと、閲覧者が必要な情報へ進めることの両立が欠かせません。
制作途中でも『このページは誰のどんな疑問を解決するか』を確認しましょう。セブンデックスが支援した積水ハウスの事例でも、ブランドへの共感と情報の使いやすさの両立を重視しています。完成したデザインの好みだけで判断せず、当初の目的やユーザー行動に照らして評価することが重要です。
URL変更時はリダイレクト・内部リンク・検索計測を確認する
サイト構造の変更に伴い、検索流入のあるページのURLが変わる場合があります。旧URLをそのまま使えない場合は、対応する新URLへ適切にリダイレクトを設定しましょう。関係のないページへ一律に転送すると、利用者が情報を見つけにくくなります。
内部リンクやサイトマップ、正規URLも確認します。公開前に検索順位やクリック数を記録し、公開後はGoogle Search Consoleなどで変化を追うことも大切です。移行による一時的な変動と、継続的な問題を分けて判断しましょう。
公開後も企業情報を正確に更新できる運用体制を整える
公開した直後は整っていても、担当者が更新できなければ情報は古くなります。企業概要やサービス内容、採用情報などは、正確さが信頼につながるため、運用体制まで含めて設計することが重要です。誰が原稿を作り、誰が確認し、誰が公開するのかをページの種類ごとに決めておきましょう。
CMSの操作方法や画像サイズのルールを共有し、担当変更時に引き継げる状態にしておくと安心です。また、定期的に問い合わせ導線やリンク切れを点検する時間を設けると、サイトを公開時のままで止めずに改善し続けられます。
| 確認する項目 | 起こり得る問題 | 主な対策 |
|---|---|---|
| URL・SEO設定 | 旧URLから必要な情報にアクセスできない | 301リダイレクト、内部リンク・正規URL・サイトマップの確認 |
| アクセス・CV計測 | 公開前後の成果を比較できない | GSC・GA4の設定、イベント計測と公開前の数値を確認 |
| フォーム・導線 | 問い合わせや応募を送信できない | 送信・通知先・完了ページをPCとスマホでテスト |
| 表示・操作性 | スマホでの表示崩れや操作しにくさ | 主要端末で動作・読みやすさ・代替テキストを確認 |
| 情報更新・運用 | 企業情報の誤りや更新停止 | 担当者・承認フロー・更新頻度を決める |
コーポレートサイトリニューアルの事例|セブンデックスの支援実績
| 企業・事例 | 主な課題 | 支援内容・公開されている成果 |
|---|---|---|
| 富士水質管理 | 必要な情報が見つけにくく、問い合わせ・採用につながりにくい | ターゲット別の情報設計と全面刷新。企業らしさを表現 |
| エムディー | 事業の関係性や企業の将来像が伝わりにくい | ブランド再定義からサイト・ロゴを刷新。人事体制の強化も含め、月間採用応募数は約200件から約700件へ増加 |
| 積水ハウス | ブランドへの共感と情報の使いやすさの両立 | トップページ刷新と展示場検索ページ改善。ブランド表現・情報導線を再設計 |
富士水質管理|問い合わせ・採用を見据えた全面リニューアル

富士水質管理は、専門性の高い水質管理事業を展開する企業です。従来のコーポレートサイトは更新・管理体制が十分に整っておらず、必要な情報を見つけにくい状態でした。また、新規法人顧客からの直接問い合わせや採用候補者からの応募を増やすことも課題となっており、サイトの全面リニューアルに取り組みました。
セブンデックスは、関係者へのヒアリングや現場での観察を通じて、企業の強みや課題を整理。そのうえで、法人顧客と採用候補者を主な閲覧者として設定し、それぞれに必要な情報を届けるサイト構成を設計しました。法人顧客には課題解決力や信頼性が伝わる事例コンテンツ、採用候補者には社員の人柄や職場環境が分かるコンテンツを用意しています。
デザイン面では、社員の表情や現場で働く姿を生かした写真を取り入れ、専門性の高さだけでなく、顧客の課題に主体的かつ誠実に向き合う企業の姿勢を表現しました。情報の探しやすさと企業らしさを両立させることで、顧客や採用候補者が富士水質管理の魅力を理解しやすいコーポレートサイトへと刷新した事例です。
エムディー|ブランド再定義からサイトとロゴを刷新

エムディーは、医師・歯科医師の開業支援や立地戦略AIを活用したコンサルティングを展開する企業です。事業拡大が進む一方、複数事業の関係性や企業として目指す方向性が十分に整理されておらず、顧客や採用候補者に自社の特徴や強みを伝えきれていないことが課題となっていました。そこで、今後の事業成長を見据えたブランドの再定義とサイト刷新に取り組みました。
セブンデックスは、経営陣や事業責任者、社員に加え、医師やサービス利用者へのヒアリングを実施。社内外の視点から企業の価値観や強みを整理し、「人とAIのハイブリッド・コンサルティングファーム」というポジショニングを定義しました。その方針をもとに、コーポレートサイトの情報設計やコピーを見直すとともに、ロゴ・カラー・タイポグラフィなども一貫して刷新しています。
さらに、定めたブランド表現を営業資料などにも展開し、企業の専門性や先進性がさまざまな接点で伝わる状態を目指しました。公式実績では、リニューアル前後で月間採用応募数が約200件から約700件、採用エージェントからの送客数が約160件から約580件に増加したと報告されています。なお、これらは人事体制の強化も含めた成果です。
積水ハウス|ブランドへの共感と使いやすさを両立したトップページ刷新

積水ハウスは、「住宅メーカー」から、住まいを軸に多様な価値を提供する企業への認知の変化を目指していました。そのため、コーポレートサイトにはブランドへの共感を深める表現と、幅広い閲覧者が必要な情報にたどり着ける使いやすさの両立が求められていました。セブンデックスは、コーポレートサイトのトップページリニューアルと展示場検索ページのUXUI改善を支援しました。
まず、SEO調査やアクセスデータ、ヒートマップなどを分析し、閲覧者のニーズや既存サイトの課題を整理。その結果をもとに「コミュニケーションを行うWebサイト」というコンセプトを策定しました。さらに、実際に住宅展示場を訪れてブランドの世界観を理解し、そこで得た気づきをデザインに反映。企業が伝えたい価値と、閲覧者が求める情報の両方を踏まえてトップページを再設計しました。
デザインでは、写真や余白を生かして積水ハウスらしさを表現するとともに、ナビゲーションや情報配置を見直し、スマートフォンでの操作性にも配慮しました。また、展示場検索ページでは、複雑だった絞り込み機能や表示速度の改善にも取り組んでいます。ブランドの世界観と利用者の使いやすさを両立させた、大企業のコーポレートサイト改善事例です。
コーポレートサイトリニューアルを依頼する制作会社の選び方
目的に合う戦略設計・情報設計・制作の支援範囲を確認する
制作会社を選ぶ際は、デザインの雰囲気だけでなく、自社の課題にどこまで対応できるかを確認しましょう。構成が決まっている場合は制作中心の依頼でも進められますが、企業の強みや事業の見せ方から見直す場合は、調査や戦略設計の支援も必要です。
セブンデックスのように、ブランドの整理から情報設計・UXUIデザインまで支援する会社もあります。提案時には、課題の捉え方だけでなく、戦略をサイト構成やデザインへ落とし込む進め方、原稿制作やSEO移行の対応範囲まで確認するとよいでしょう。
複数部署との合意形成や大規模サイトへの対応力を確かめる
大企業のコーポレートサイトでは、経営層、広報、営業、人事など多くの立場から意見が出ます。制作会社には異なる要望を整理し、目的に沿って判断を進める力も求められます。過去の事例を見る際は、企業規模だけでなく、何人の関係者が参加し、どのような進め方で合意を得たか確認するとよいでしょう。
大量のページを移行する場合は、品質確認やスケジュール管理の体制も重要です。担当する人員や意思決定の流れまで説明できる会社かどうかが、安心して任せられるかの判断材料になります。
RFPで要件を共有して見積もりと実行体制を比較する
複数の制作会社を比較するなら、RFP(提案依頼書)を用意すると検討しやすくなります。背景となる事業課題、リニューアルの目的、想定する閲覧者、必要なページや機能、予算、希望公開時期をまとめ、同じ条件で提案を依頼しましょう。
すべての仕様を先に決めきる必要はありません。未確定の事項を明記し、解決方法の提案を求めることもできます。見積もり金額だけでなく、調査や原稿制作の範囲、担当者の経験、進行体制、公開後のサポートを比較することで、契約後の認識違いを減らしやすくなります。
| 選定項目 | 確認すべき内容 | 比較時の注意点 |
|---|---|---|
| 戦略・企画 | 現状分析や事業・ブランド課題の整理まで対応できるか | デザイン制作のみの範囲と混同しない |
| 情報設計・SEO | 閲覧者別の導線、移行対応、検証方法を提示できるか | 公開後の検索順位を保証する説明には注意する |
| デザイン・開発 | ブランド表現、CMS構築、使いやすさに対応できるか | 見た目の実績だけでなく、運用方法も確認する |
| 合意形成・進行管理 | 複数部署の確認フロー、責任者、制作体制が明確か | 担当人数だけでなく、役割と意思決定の方法を見る |
| 費用・公開後の支援 | 取材・原稿・撮影・保守・追加作業の扱い | 見積もりに含まれない工程を洗い出す |
まとめ|リニューアルは企業の目的と閲覧者の理解から始める
コーポレートサイトのリニューアルは、単にデザインを新しくすることが目的ではありません。企業の事業内容や強みを正しく伝え、顧客・採用候補者・取引先などが必要な情報へ迷わずたどり着ける状態をつくることが重要です。まずは現状の課題を把握し、誰に何を伝え、どのような成果につなげたいのかを明確にしましょう。
そのうえで、コンテンツや導線、デザイン、公開後の運用まで一貫して検討することが大切です。必要な改修範囲は企業ごとに異なるため、まずは現状の課題と優先順位を整理し、自社に適したリニューアルの進め方を考えましょう。
セブンデックスでは、企業や事業の強みの整理からブランド戦略、情報設計、UXUIデザインまで一貫して支援しています。リニューアルの目的が定まっていない段階や、複数部署の意見をどう整理すべきか悩んでいる場合も、まずはお気軽にご相談ください。






