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Webブランディングとは?目的と実際の手順まで解説

Webブランディングとは、Webサイトを用いたブランディング活動のことを指します。こちらの記事では、豊富なブランディング支援実績で得られた知見をもとに、Webブランディングの定義とその目的から、Webブランディングの効果やメリット、成功事例まで幅広く解説いたします。

こちらの記事を読んで、Webブランディングに関して何か少しでも課題が見つかりましたら、お気軽にセブンデックスにご相談ください。

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Webブランディングとは?Webサイトデザイン制作とブランディングとの関係

セブンデックスのコーポレートサイト
セブンデックスのコーポレートサイト

Webブランディングとは、Webサイトを中核としたオンライン上での活動を通じて、企業のブランドイメージを構築し、顧客とのエンゲージメントを高める戦略です。ブランド認知の向上、顧客ロイヤリティの向上、そして最終的にはビジネスの成長に貢献します。

Webサイトデザイン制作は、このWebブランディング戦略において重要な役割を担います。デザイン、コンテンツ、UXなど、Webサイトのあらゆる要素がブランドイメージを反映し、顧客体験を形作ります。効果的なWebブランディングを実現するためには、Webサイトデザイン制作とブランディング戦略を綿密に連携させること、デザインに一貫性をもたせることが不可欠です。

具体的には、ターゲット顧客のニーズや行動を深く理解し、彼らが求める情報を分かりやすく、魅力的に伝えるWebサイトを構築することが重要です。例えば、ファーストビューでブランドイメージを効果的に伝える、直感的に操作できるナビゲーションを提供する、高品質な画像や動画を活用してブランドの世界観を表現する、といった工夫が求められます。

例えば、セブンデックスのコーポレートサイトでは、ブランドイメージの統一感を持たせるために、フォントやカラーなどのトンマナを他のコンテンツに合わせつつ、「マーケティングの革新をデザインする」という、デザイン×マーケティングカンパニーという事業内容を端的に表現しています。

▼そもそも「ブランディングとは何か?」を知りたい方は以下の記事をご覧ください

Webとブランディング広告

Webブランディング戦略において、ブランディング広告は認知度向上とイメージ醸成に貢献する重要なツールです。検索エンジン広告、ディスプレイ広告、ソーシャルメディア広告など、Web上には様々な広告手法が存在します。それぞれの特性を理解し、ターゲット層に合わせた適切なチャネルを選択することで、費用対効果の高いブランディング広告を展開できます。

例えば、若年層をターゲットとする場合は、InstagramやTikTokなどのソーシャルメディア広告が効果的です。一方、ビジネスパーソンをターゲットとする場合は、LinkedInやTwitterなどのプラットフォームが適しています。また、検索エンジン広告は、特定のキーワードで検索しているユーザーにアプローチできるため、ニーズが明確な顧客へのリーチに効果的です。

Webマーケティングとブランディング

WebマーケティングとWebブランディングは、密接に関連しながらも異なる目的とアプローチを持ちます。Webマーケティングは、リード獲得や営業活動の促進といった短期的な成果に焦点を当てます。

一方、Webブランディングは、ブランドイメージの構築や顧客との長期的な関係構築といった中長期的な視点で取り組むべき戦略です。Webマーケティング活動がブランドイメージを損なわないよう、両者を整合させることが重要です。

例えば、過度にアグレッシブな営業活動は、ブランドイメージを毀損する可能性があります。WebマーケティングとWebブランディングを効果的に連携させるためには、両者の目的と役割を明確に定義し、一貫したメッセージを発信していくことが重要です。

Webブランディングの目的

Webブランディングは、以下の目的を達成するために実施されます。

ブランド認知度の向上

多くのWEBサイト訪問者は、検索サイトやWEB広告を経由してアクセスしてきます。彼らは商品やサービスに関心を持つターゲット層であり、ブランド認知度向上の重要な役割を担います。WEBブランディングでは、こうしたターゲット層のニーズを深く分析し、的確に応える情報や体験を提供することが求められます。ユーザーが「このサイトを訪れて良かった」と感じる体験を積み重ねることで、ブランドへの信頼感が生まれます。

結果として、潜在顧客へのリーチを広げると同時に、ブランドの認知度を高めることが可能となります。また、ブランド認知度が向上することで、市場における存在感が強まり、競争力を強化することができます。このプロセスは、長期的なブランド価値の構築にもつながります。ターゲット層との継続的な信頼関係を築くことが、ブランド成功の鍵となります。

ブランドイメージの向上

企業の価値観や理念を伝えることは、顧客から選ばれるブランドを目指す上で重要です。ポジティブなブランドイメージは、顧客の購買意欲を高め、ブランドへのロイヤリティを醸成します。そのためには、「どんな価値を顧客に提供するか」というブランドプロミスや、ビジョン・ミッションといった明確なメッセージが必要です。また、商品やサービスの誕生背景や込められた思いを伝えるブランドストーリーも効果的です。

ターゲットによっては、ゲーム要素を取り入れたコンテンツやコミュニティを活用し、顧客が主体的に関わる仕組みを提供することが有効です。さらに、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む姿勢を発信することで、ブランドへの信頼感を強化できます。これらの取り組みは、企業の社会的価値を訴求しつつ、ブランドイメージを高めることに繋がります。CSVやSDGsブランディングについて詳しく解説した無料eBookも、ブランド価値向上の一助となるでしょう。

顧客ロイヤリティの向上

顧客ロイヤリティを高めることは、企業と顧客との長期的な関係構築に繋がります。ロイヤルカスタマーは、継続的な収益をもたらすだけでなく、口コミを通じてブランド認知の拡大にも貢献します。顧客は、自分の意見に耳を傾け、適切に対応してくれる企業に対して、好意や信頼感を抱きます。そのため、双方向のコミュニケーションは、ロイヤリティ向上の鍵となります。

WEBサイトでは、問い合わせ、アンケート、ファンコミュニティを通じて顧客の声を集め、迅速にフィードバックを行うことが可能です。SNSでは、フォロワーのコメントにリアルタイムで応えることが、顧客満足度を高める手段となります。また、WEBブランディングでは、顧客のニーズに合った情報やサービスを提供するために、個別のランディングページを用意することが効果的です。ユーザーが「自分に合ったサービスだ」と感じ、満足する体験を提供することで、ブランドへの信頼とロイヤリティを強化できます。

Webブランディングの効果、メリット

Webブランディングを実施することで、企業は以下のようなメリットを享受できます。

売上増加

ブランド認知度と顧客ロイヤリティの向上は、売上増加に直結します。ブランドがWeb上のターゲット層に浸透することで、より多くの人々に認知され、顧客獲得の可能性が高まります。顧客が増えることで、売上の拡大が期待できます。それだけでなく、Webブランディングにより、ブランド価値が強化されることで、価格競争に巻き込まれることなく、高い収益性を維持することが可能です。

費用対効果の向上

適切なWebブランディング戦略は、マーケティングROIを最大化する効果があります。無駄な広告費を削減し、効果的なチャネルに投資することで、より大きな成果が期待できます。テレビ広告などのマス広告が難しい企業にとって特に有効ですが、最近ではSNSをはじめとするWebの需要が非常に高まっているため、マス広告を実施できる企業でも積極的に取り入れています。

採用活動の強化

企業の魅力を発信することは、優秀な人材の獲得を促進する上で非常に重要です。魅力的なブランドは、求職者にとって憧れの存在となり、採用活動の成功に繋がります。現在、多くの求職者がオンラインを活用して就職活動を行っており、ネット上での企業情報は採用の鍵を握っています。もし企業の情報がWeb上に十分に公開されていなければ、求職者に見過ごされ、採用活動に支障をきたす可能性があります。そのため、Webブランディングを通じて、企業の魅力やビジョンを効果的に発信することが必要不可欠です。

Webブランディングにおいて重要なWebサイトデザインの要素

Webコンテンツ

Webコンテンツとは、Webサイトに掲載する文章や画像、動画のことを指します。これらの要素を組み合わせて、企業のブランドメッセージを伝えていきます。

UXUIデザイン

ブランディングと聞くと、洗練された見た目(UIデザイン)にとらわれがちですが、快適なユーザー体験(UXデザイン)も非常に重要となります。扱いやすいUIデザインと快適なユーザー動線を実現し、ユーザーの満足度を高めることで、そのWebサイトからの離脱率を下げることができます。

いかに優れたWebコンテンツを取り揃えていても、しっかりとコンテンツ整理がされておらず、適切な形で適切な位置に配置されていないと、Webコンテンツが含むブランドメッセージを十分に伝えることができません。

SEO対策

SEOとは、検索エンジンにおいてそのページが表示される順位を高めようとすることです。Webサイトにおけるコンテンツを整理し、検索エンジンに高く評価されるように、適切なタイトルや見出しタグを設定する必要があります。

Webブランディングの手順

効果的なWebブランディングを実施するための具体的な手順は以下の通りです。

1. ビジョンやブランド価値の策定

まず、企業のビジョンやブランド価値を明確に定義します。これはWebブランディング戦略の基盤となる重要なステップです。企業の存在意義、提供価値、将来像などを明確に言語化することで、社内外に共有すべきブランドアイデンティティを確立します。

2. ブランド戦略におけるWebの役割を策定する

次に、Webサイトがブランド戦略においてどのような役割を果たすかを明確に定義します。情報発信、 リード獲得、顧客サポートなど、Webサイトの役割を具体的に定めることで、効果的な戦略立案が可能になります。Webサイトの目的を明確にすることで、コンテンツ戦略、デザイン、UX設計などを最適化できます。

3. Webのコンセプトを決定する

ターゲット顧客や競合他社の分析を踏まえ、Webサイトのコンセプトを決定します。Webサイトのデザイン、コンテンツ、機能など、全ての要素はコンセプトに基づいて設計されます。例えば、高級ブランドを構築する場合、洗練されたデザイン、高品質な画像、丁寧な顧客対応などが求められます。

4. コンテンツの企画

Webサイトのコンセプトに基づき、ターゲット顧客に響くコンテンツを企画します。ブログ記事、動画、事例紹介など、多様なコンテンツを効果的に活用することで、顧客エンゲージメントを高めます。顧客のニーズや興味関心に合わせたコンテンツを提供することで、Webサイトへの訪問頻度を高め、ブランドへの理解を深めます。

5. コンテンツ制作、運営開始

質の高いコンテンツを制作し、Webサイトを構築します。Webサイト公開後も、アクセス状況やユーザー行動を分析し、継続的な改善が必要です。SEO対策やWeb広告などを活用し、Webサイトへのトラフィック増加を目指します。Webサイトの分析ツールを活用することで、顧客の行動パターンやニーズを把握し、コンテンツの改善や新たな施策に繋げることが重要です。

Webブランディングの事例

こちらでは、セブンデックスの支援なども踏まえながら、Webサイトを用いたブランディング活動の事例を紹介いたします。

住まいから、世界一幸せな場所をデザインする積水ハウス株式会社

積水ハウス株式会社のコーポレートサイト
積水ハウス株式会社

積水ハウスは、“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、多くの住まいづくりを手掛けてきました。時代のさまざまな変化に呼応する中で、ブランド戦略において「住宅メーカー」から「住まいを軸にさまざまな“幸せ”の価値を提供する企業」への認知の移行を目指しています。

そこでセブンデックスは、積水ハウスブランドへの共感醸成を目的としたコーポレートサイトデザインを制作しました。セブンデックスは実際に住宅展示場を訪れ、ブランドの世界観を理解してからデザイン制作に着手しました。このように、Webブランディングとは、ブランドイメージとの統一感をもたせることが重要なので、最初のブランドの理解やブランドの策定がとても重要になります。

▼以下の記事で今回の支援内容について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

アミノサイエンスで描く、未来のWell-being味の素株式会社

味の素株式会社のコーポレートサイト
味の素株式会社

味の素株式会社は、ファーストビュー内で企業のブランドメッセージを大きく表示しています。映像でメッセージを届けつつ、「味の素グループはアミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献します」というメッセージを固定で表示させています。

ページをスクロールしてみると、社長の写真が大きく掲載されていたり、「商品・レシピ」や「ストーリー」などのボタンも大きく表示されていることも特徴です。

ブランドメッセージを力強く表現しつつ、ユーザーが快適に利用しやすいように動線の整備もしっかり行われています。

Webブランディングについて学べる本

『経営者のためのウェブブランディングの教科書』

書籍「経営者のためのウェブブランディングの教科書」
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10年間で250サイトを世に送り出してきた著者:佐野彰彦氏が、Webを活用したブランディングに特化して解説しています。新規顧客を増やしたり、優秀な人材を獲得するためにはどのようなWebサイトを構築すればよいかについて、経営者はもちろんのこと、広報や人事でもわかりやすいように解説しています。

『発信する・共感を呼ぶ Web&SNS時代のブランディングデザイン』

書籍『発信する・共感を呼ぶWeb&SNS時代のブランディングデザイン』
購入はこちら

本書では、店舗やパッケージ、ショップツールに加えて、Webやインスタグラムを使ってブランドイメージをは伝えることに成功しているブランディングの実例が紹介されています。Webやインスタグラムといった媒体の特徴を活かして消費者とのタッチポイントを増やす、現代らしいブランディング手法がまとめられています。

ブランディングについて学べるウェビナー

『戦略的ブランドはどのように生み出されるのか』

セブンデックスのウェビナー『戦略的ブランドはどのように生み出されるのか』
動画はこちら

こちらの動画セミナーでは、セブンデックスの代表取締役:中村が経営、事業におけるブランドに重要性とその思考プロセスについて解説します。

ブランディングを進める際に重要なポイントを、「勝ち筋」、「コンセプト」、「表現」の3つに分けて解説しています。豊富なブランディング支援の中で培われたノウハウをもとに、ブランディングという抽象度の高い内容を具体的に解説しています。ぜひご覧ください

ブランディングならセブンデックス

セブンデックスは、事業戦略の設計からブランディング、UXUIデザイン、DXまで幅広い支援を行うデザイン&マーケティングカンパニーです。クラインアントの課題に合わせて、ブランディング戦略の策定からWebサイトデザイン制作までワンストップで支援いたします。Webブランディングなど、事業に関してなにか少しでもお困りでしたら、お気軽にセブンデックスにご相談ください。

ブランディング支援資料

セブンデックスのブランド構築プロセスと実績詳細が解説されている資料を無料でダウンロードできます。

大学の授業で起業に興味が湧き、起業した際にマーケティングのスキルが直接的に役に立つと考えインターンを探す。マーケティングという概念の捉え方が他とは違うように感じられるセブンデックスに興味を持ち、入社。将来的には日本の教育の発展に貢献したいと考えている。現在は東京大学文科二類に所属し、今後は経済学部に進学予定。