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成果を出せる、オウンドメディアの始め方

自社でメディアを作り、サービスや社内カルチャーの認知、集客を行いたい企業が増えています。
改めて、オウンドメディアはどのような目的があるのか、構築方法について、私たちのオウンドメディア「SEVEN DEX POST」立ち上げを事例にご紹介します。

オウンドメディアの目的とは

オウンドメディア構築には大きく2つの目的があります。それぞれの目的について詳しく説明します。

サービス顧客認知/獲得

まずは自社サービスの顧客認知及び獲得です。プロダクトを幅広い層に知ってもらい、問い合わせやサービス登録につなげます。
コンバージョンに向けてオウンドメディアを構築する場合には、コンバージョンプロセスに合わせて、SEO記事、育成記事、PR記事と、戦略的に記事を執筆します。

採用候補者認知

代表の想い、カルチャーなど社内の可視化を強化します。採用において自分と合っているか、解像度を上げる手段として使います。
弊社の採用でも、Wantedlyとのストーリー連携や、面談前のインプットとしてオウンドメディアを使っています。

個人やカルチャーが伝わるストーリーに
面談参加者の事前情報としてインタビュー記事を共有しています

オウンドメディアの構築方法

ここからは実際のオウンドメディア構築方法についてご紹介します。サービス顧客獲得、採用候補者認知で全く手段が異なるのですが、今回はわかりやすい採用候補者認知に焦点を当ててプロセスを公開します。

目的「誰の何を解決する」かを明確にする

まずそのコンテンツを触れるのは誰で、その人はなぜオウンドメディアに来るのか、目的を明確にします。
セブンデックスでは、自分たちにどんな価値があるのか全体の言語化はできていたのですが、それらを体現するカルチャーの表現ができていない事により社内が見えず、面談時に印象のギャップが起きていました。

  • 普通のUXUIデザイン会社だと思われていた
  • 少数精鋭、個人主義の印象があった
  • 単純に若そうな印象があった

そこで、求職者のギャップを埋めることと、自分たちのメッセージを正しく届けることを目的に検討を行いました。

戦略共有の抜粋。会社成長のためのメディアの意義を説明しました

社内外でのポジショニングを決める

ポジションについて、メディア運営の場合は社内外で考え方が異なります。

社外については、市場における競合、類似企業の調査から、各社の良い点を出したり、自社が思い描いているポジショニングにおいての別業界の企業を参考にしたり、「見られ方」の感覚値を研ぎ澄ましながら言語化していきます。

社内においては、ナレッジシェアツールとの棲み分け、どの視点で情報を切り取るか、扱う情報粒度を揃えます。

弊社では、体外向けには「少人数だけどチームで成し遂げることに共感し、熱量高く仕事をする瞬間」を切り取るメディアとして位置づけました。感覚的ですが濃いオレンジのような。delyの記事や、サイバーエージェントのオウンドメディアを読んだ時にぐっと来た熱量、温かみ、この感覚を言語化していきました。

社内に関してはメディアによってどんな関係構築ができるのか、コミュニケーションマップ(と呼んでる)で整理しました。

コンテンツを決める

誰に何を届けるか決めたところで、具体的な中身を決めていきます。コンテンツを決める上で大事な視点は以下の通り。

  • 目的を満たすにはどんな要件が必要か
  • どんな視点、振る舞い方で書くのか

弊社を例に上げると、明文化したカルチャーを届けるために、人とカルチャーにフォーカスした記事を検討。ただ、誘導質問で「セブンデックスの良さはなんですか?」とあからさまに語らせたくはない。その人の素から出た言葉を紡いで文章に起こす。影で会社が支える振る舞い方を決めました。

写真についても、奥に熱さを感じる、でも温かみもある、そしてその人のキャラクターを生かしている、これらを表現するために、構図や色調整にもこだわっています。

執筆体制を整える

執筆作業は知見がある人に属人化しやすいです。全員が体系化できるようにマニュアル、運用フローの構築を行います。オウンドメディアは継続が大事なので、継続させるための仕組みづくりは重要事項です!

弊社ではすべてマニュアル化しています。誰が記事を書いても一定以上のクオリティーを担保できるフローになっています。


そして、そんなこんなでできあがった記事たちがこちらです!言語化した価値を体現できてるかな(と思ってます!)

目標を定める

最後に忘れてはいけないことは目的達成のための目標を定めることです。オウンドメディアの目的は記事を公開するためではなく、その先の結果です。案件、採用、どちらでも目標の定量化は可能です。目標に対する実績と考察を運用メンバーが共有できる状態を作りましょう。
目標達成のために動線改善や記事の推敲など、より良くするための施策がスムーズに進みます。

まとめ

今回は弊社オウンドメディアを例にして、構築方法をご紹介しました。
ただ作るだけでは意味がなくて、目的、ターゲットを定め、ユーザに対してどんな記事をどの立場で書くのか、見られ方から構築することが大切です。

これからオウンドメディアの構築、リブランディングを考えている方はぜひ参考にしてください。

また、弊社ではリブランディング、サイトリニューアル、メディア構築の支援も行っています。興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

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事業/組織開発
アメリカ/ボストン生まれ。新卒のナビタイムジャパンでフロント/サーバーサイドエンジニアを経験後、グッドパッチでプロジェクトマネージャー、UXデザイナー、マーケティングを担当。2019年セブンデックスに入社。事業・組織開発として、マーケティング、プロジェクトグロースに従事。SalesfoceなどCRMを活用した事業支援を行なっている。